2024/07/08（月）UP
（最終更新：2024/07/08 12:41）

ガルシア弟（右）がボコボコKO負け　@UFCFightPass

　7月6日（土・現地時間）米国カリフォルニア州で行われたボクシング興行『ディアスvsマスヴィダル2』の［ライト級8回戦］では、ライアン・ガルシアの弟ショーン・ガルシア（23=米国）が6R KO負け。ロープに追い込まれ、グロッキー状態でストップされた。
　相手は”カリスマ”世界王者フェルナンド・バルガスの息子アマド・バルガス（23=米国）。
　無敗同士の対決だったが、力量に差があり、アマドは試合中にダンスで挑発するなど余裕の有様だった。

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　元WBC世界ライト級暫定王者ライアン・ガルシアの弟ショーンは、17年にデビューすると7勝（2KO）1分。

　相手のアマドは、元IBF・WBAスーパーウェルター級王者で、”エル・フェロス（獰猛）”の異名を持ったフェルナンド・バルガスの次男。3兄弟で、兄と弟も新鋭ボクサーとして期待されている。
　フェルナンドは当時史上最年少でスーパーウェルター級世界王者となり、その破壊力あるスタイルでヒスパニック系アメリカ人のヒーローだった。
　
　アマドも11勝（5KO）無敗と全勝対決であり、アマ時代2人は1勝1敗と拮抗していた。

何度もロープに追い詰められる　@UFCFightPass

　前日計量ではショーンが3.1ポンド（約1.4kg）もオーバー。しかしアマドは試合を呑んだ。
　試合はアマドが積極的に攻め立て、ショーンはガードを高く上げカウンターを狙うが4Rにはアマドがボディアッパーでダウンを奪う。ショーンは苦しそうに腰をついて、かなり効いているようだ。
　
　その後はアマドがほぼ一方的に攻撃、5Rにはダンスを踊って挑発する始末だ。
　そして6Rにはアマドのパンチに、ショーンは何度もロープまで飛ばされ防戦一方。最後はアマドの強烈な左フックに、レフリーが試合を止めた。

　試合には兄ライアンも帯同しており「こんなクソみたいな試合のために、俺はリハビリをサボったんだ」とSNSで弟を非難。さらに「アマドおめでとう、俺なら君や君の兄弟たちを簡単にKOできるけどな」と捨て台詞だ。
　なお兄ライアンは、会場でファンと喧嘩となり、関係者たちに引きずられるように連れ出され、例の如く問題を続けている。

　アマドは試合後「彼が大変な思いをしていたことは分かっている。ガルシア一家に心から感謝する」と不調の様子だったショーンをねぎらった。

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