【空手】植草歩が引退試合で優勝!フィリピン国際大会に「最後まで勝負師だった」
16年の空手世界王者で、東京五輪にも出場した植草歩(31)が7日、フィリピンで行われた『第3回 守礼堂インターナショナル空手カップ2024』にて引退試合を行った。
植草は組手では、+61kg級に出場し、見事勝ち上がり優勝。得意の中段突きもさることながら、中段・上段蹴り、更には得意の投げからの下突きでの一本を決めるなどし優勝。「これまでの全てを出し切れた」と満足した。
【フォト・動画】植草の突き・蹴りが冴える!形試合には清水希容がコーチに
植草は5月に自身のSNSで引退を表明。昨年は世界年間ランキング1位で表彰され、今後の活躍も期待されていた。
今回最後の試合として、組手だけではなく形、チーム団体戦にも出場。
形では東京五輪銀メダルの清水希容がコーチにつき、一回戦はシソーチン、二回戦はクルルンファーを披露し惜しくも敗退したが、一回戦を勝ったことに本人も驚いていた様子だった。
また親善試合である団体戦は順位はつかないが、植草と男子3人で組んで、全員が勝利した。
植草はイーファイトの取材に「今回は凄く嫌な気持ちで臨みました。負けられないし、でもオリンピックの時のような練習もしていないし。身体もテクニックも大丈夫なのかなという不安がいっぱい出て」と素直な心境を告白。
続けて「本当は楽しみたかったんですけど、やっぱり勝ちたいと思ってしまう自分の心が出て。最後までプライドの高い、勝負師の植草歩だったんだなと思います」と最後まで勝ちにこだわったと明かした。
組手では「現役中に取れなかった技が取れたり、自分の良い所を出していけたのかな。危ない試合もたくさんあったんですけど、ギリギリで勝ち上がることが出来て、今までやってきた空手の貯金を使い果たしたのかなと思っています」とこれまでの集大成として満足した様子だった。
近年習っていたテコンドーの成果が生き「思ったより上段蹴りが入ったり、中段蹴りも入ったり。もっと現役時代にやっておけばよかったことがたくさんあります。後進に指導して、自分の苦しかった部分、良かった部分を伝え、良い選手、良い人間の育成をしていきたいと思います」と今後は後進の指導に力を入れる。
また形のコーチを引き受けた清水も「とても良かったと思います。ちゃんと一勝して次に繋げて、組手も優勝して良かった」と評価。
今後は7月17日からバリへ2ヶ月指導に向かう。植草は「空手を通して自分の魅力や空手の魅力を伝え、さらにより競技力を上げていくことと、もっと多くの国への普及をしていきたいと思います」と意気込んだ。
なおバリから帰国後の9月24日、都内にて引退会見を行う。
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