中谷潤人に1RボディKO負けのアストロラビオ、悶絶の理由は「パンチは見えなかった」その作戦とは

2024/07/21（日）UP
（最終更新：2024/07/21 00:59）

　7月20日（土）に開催されたプロボクシング［WBC世界バンタム級タイトルマッチ］（東京・両国国技館にて開催された）では、王者・中谷潤人（M.T）が、1R 2分37秒、左ボディストレートで、挑戦者で同級1位のビンセント・アストロラビオ（フィリピン）にKO勝利。
　アストロラビオは試合後の会見で中谷の強さは「パンチの強さではない」とし、KOされたボディはパンチが見えず、今までになかった苦しさだったと振り返った。

【フォト】中谷のボディで悶絶すぎるKO写真！立ち上がれず

　試合では1R 2分過ぎ、サウスポーの中谷が右ジャブから槍で突き刺すような左ストレートをボディに入れる。アストロラビオは苦悶の表情でヒザをつき、立ち上がろうとするも再び倒れ、レフリーが試合を止めた。

　試合後の会見でアストロラビオは落ち込んだ様子で現れ「こんなことを言うのは申し訳ないけど、中谷チャンピオンのパンチは強くなかった。ただ、今日は彼のパンチが見えなかった」と見えなかったことが敗因だと言う。

　以前にもボディを効かされたことはあったと言うが「今まではボディに当たっても見えていた。今回は、ガードを高く構えており（パンチが顔面に来ると思っていたが、ボディには）予想外で見えなかった」と意識外のボディをもらったことで倒れてしまったとのこと。

　ボディのダメージは「ダウンしても”まだまだいける、戦いたい”と思って一度立ち上がったが、残念ながら再度倒れてしまった。呼吸が出来ないほど。呼吸が途切れ途切れになってしまう感じだった」と息が出来なくなってしまったと言う。

　中谷はアストロラビオの前に会見に臨んでおり作戦については「ファーストコンタクトに強いパンチを思い切り打てと言われた。２、３発目で良いパンチを当てて怯んだので、意識付け出来たのかな」と布石は成功したと言う。それが相手が高いガードに集中した理由だろう。

　「ボディを狙ってくるとは思っていなかった」とアストロラビオ。戦略でも想定外に上を行かれたと語り「次機会があったら、必ず挽回したい」とリベンジを願うも、終始肩を落とした様子だった。

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