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【K-1】無差別級アジア予選出場の谷川、K-Jee、山口らが合同合宿!「日本人が勝たないと面白くない」(山口)

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2024/09/09(月)UP

合同合宿に参加する4選手 (C)K-1

 10月5日(土)に開催される『K-1 WORLD GP 2024』(エディオンアリーナ大阪)の無差別級トーナメントアジア予選に出場する選手による合同合宿が神奈川・相模大野にあるK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTで行われた。
 参加選手は谷川聖哉( SAGAMI-ONO KREST)、K-Jee(福岡チームbeginning)、山口翔大(GENESIS)、そしてワンマッチ出場のAKIRA Jr(Team Aj)の4名だ。

 今回の合同合宿に関して、谷川は「会見(8月26日)の時にみんなで話をして、今はいがみ合っている時じゃないなと」と語る。それぞれが福岡(K-Jee)、大阪(山口)、東京(谷川)を拠点にしているが、どうしてもスパーリングパートナーがいない状況だといい「ミットと筋トレの練習だけだったら強くなれないし、K-1は倒しにいく競技なので『練習をみんなでしたいね』という話になりました」と経緯を説明。東京だと選手も多いため、谷川が音頭を取って、同階級のライバル選手が集まった合宿が実現した。

 3日間ある合宿の2日目となったこの日、スパーリングが中心の内容となり、4選手どの組み合わせでもバチバチな打ち合いが繰り広げられ、試合に向けて良い調整ができていることをうかがわせた。

キックを放つ谷川とそれを受けるK-Jee (C)K-1

 練習後の囲み取材に応じた4選手。決戦まであと1カ月となり、今後の調整プランを聞かれると、山口は「とにかくスタミナを磨きます。あとは空手の練習ですね。空手をK-1にアジャストするというのは僕の対外国人攻略の一番の近道だと思います」、谷川は「僕は技術に関しては世界一だと思っていますが、それを活かすパワーがなかったので、4月からフィジカルトレーニングメニューを変えています。あと3kgくらい体重を増やし、100kgくらいになりたいので、今は2時間に1食の1日9食にしています」、K-Jeeは「心を最高の状態に持っていくことが一番。トレーニングも食事も仕事もいい状態に持っていければ最高の自分になると思います」とそれぞれの調整法で臨む。

 最後に日本人として世界のヘビー級に挑むことへの想いを聞かれた3選手。

 山口は、自身がやってきたフルコンタクト空手では日本人がずっと優勝していることを述べると「格闘技で殴り合いするという根本は変わらないので、世界と日本人が戦っても差はないと思います。K-1は日本発祥のものなので、日本人が勝たないと面白くない。日本人が制覇するのはそろそろかなと思います」とコメント。

 谷川は「海外勢とのフィジカルの差は大きいと思いますが、日本人の良いところは粘り強さ、痛みに強いところ。(海外選手の)そういうところを突いていけば勝機はあると思います」という。また、日本人の悲願である世界トーナメント優勝に向けては正道会館の先輩から「圧をかけられてます」と明かし「その期待に応えられるのは僕しかいない」と意気込む。

 K-Jeeは「強いと言われている海外の選手に立ち向かって打ち勝つというのが、自分の目標やスタイル。日本を背負う気持ちは特になく、世界にしっかり挑戦して打ち勝ちたい」とそれぞれに想いを語った。

蹴りを入れるAKIRA Jr(C)K-1

 また、ワンマッチで滝上正太(聖空会館)と対戦するAKIRA Jrは、6月13日にルーマニアで開催された『K-1 FIGHTING NETWORK ROMANIA 2024』でオランダのレアンドロ・ディクモエと対戦、大激闘の末に2R KO負けを喫し、今回が再起戦となる。「外国人特有のフィジカルの強さを感じましたが、自分は打ち合うスタイルで自信になった部分があり、超えられない壁ではないなと実感しました」と試合を振り返る。

 今回は同じ階級の選手と合同合宿で練習したことにより、パワーが上がっているのを実感。「当日までにキッチリ仕上げて、いいパフォーマンスができるなと確信できました」と手応えがあった様子を見せる。

 次の試合に向けてタイ・プーケットにあるタイガームエタイで強化合宿も予定しており、「色々と現地で吸収したい。(次に対戦する滝上は)蹴りが上手い選手ですが、K-1が求めている戦い方ではない。僕が壁になって、K-1の厳しさを教えたい」とした。

 最後に、この合同合宿の監督を務めたK-1 GYM SAGAMI-ONO KREST・高萩勉代表は「ヘビー級の選手は各ジムに2人いればいい方。なかなかスパーリングのパートナーもいない中、少しでも対外国人にできれば」と今回の意図を話す。

 自身も現役時代はヘビー級戦線で外国人選手との対戦経験があることを踏まえ「パワーで勝負したら絶対に勝てないので、頭を使って戦ってもらいたいと思います。1%でも勝つ確率を上げるにはこういう練習は絶対大事なので、頑張ってもらいたい」と日本人ヘビー級選手勢に期待を込めた。

 

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