【K-1】カリミアンvsイストラテはノーコンテストも、次回トーナメント進出はイストラテ
10月5日(土)エディオンアリーナ大阪にて開催された『K-1 WORLD GP 2024』の無差別級アジア予選で、シナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)とクラウディオ・イストラテ(ルーマニア/Kombat Gym)が対戦相手後頭部にパンチを打たれ、倒れて寝転がり、試合続行不可能となった。試合後、協議により後日裁定することが決まっていたが、その結果はノーコンテストとなった。本日17日に主催者が発表した。
試合は1R序盤、イストラテの左フックでカリミアンがダウン。立ち上がったカリミアンがクリンチで凌ごうとすると、逃げるように組み続けるカリミアンに対し、イストラテが後頭部にパンチ。するとカリミアンが倒れ寝転がり中断。ドクターが呼びかけるもカリミアンは反応せず、試合続行不可能と判断され、試合結果も保留扱いとなった。
イストラテは一夜明け会見で、問題となった後頭部へのパンチについて「あのパンチは相手にダメージを与えるような力のものではない。軽く叩いただけ。奴は私にビビったんだ」といい、続けて「格闘技を経験している人なら分かると思うが、互いにクリンチした時に、相手にクリンチを解けという意味合いのパンチ。特にダメージを与えるとかというものではない」と説明。確かに映像を見る限り、イストラテの言葉通り、軽く小突く程度のようにも見える。
担架でリングを後にし救急車も呼んだとの話があるほど、“戦えない状態”のカリミアンだが、「あれは完全に演技。私は自分のパンチに自信があるし、彼はダウンした時に心が折れたんだと思う。このまま倒れていた方が良いと思ったんだ」と、カリミアンの“続行不可能”の状態は彼の演技と言い切るイストラテ。
ネットの反応も「演技臭が…」「そこまで後頭部でもないし、軽くちょこんと当たっただけでは」「絶対立てただろ」などイストラテに賛同する声が大きかった。
一方、カリミアンは後日セコンドのニコラス・ペタスがアップした動画で「私は正義を望む。2024年10月5日のK-1大阪大会で反則行為をされました」と主張。続けてカリミアンのセコンドや通訳も務めるぺタスがK-1の公式ルールが記載された書類を見ながら「第6条反則行為の5番、レスリングや柔道の投げ技、サブミッションを行う。9番、相手の身体が倒れている、または起き上がっている時に攻撃する。14番、後頭部を攻撃する」とカリミアンが反則行為を受けた際の試合映像と共に指摘。そして、「私たちは2024年10月5日に、K-1大阪大会で起こったことに対する正義を求めます」とコメントした。
K-1のカルロス菊田プロデューサーは、保留扱いとしたこの試合について、審判団との協議の上で、最終的な試合結果を発表するとしていた。
今回の発表の内容は以下の通り。
◇試合の流れ
1R、まずイストラテが左フックでダウンを奪取。カウント8で立ち上がったカリミアンにイストラテが追撃、カリミアンが組み付く形になる。その際、それを振りほどこうとしたしたイストラテのグローブがカリミアンの後頭部にヒットし、倒れ込むカリミアン。
そこでタイムストップがかかり、リングドクターはカリミアンの状態を確認しつつ回復を待ったが、試合続行することが不可能と判断した。
梅木審判部長からは「カリミアン選手が試合続行できないと判断。イストラテ選手の行為について検証した上で、後日に改めて試合裁定を発表する」と発表された。
◇検証結果
カリミアンが倒れた要因は、イストラテのグローブがカリミアンの後頭部にヒットしたことだが、これはカリミアンの組み付きに対して、それを振りほどこうとした流れによるもので、故意の攻撃ではないと判断した。
これは、例えば偶発性のローブローを受けた選手が試合続行不可能となるケースと同等のものとする。その上で、第1ラウンド途中で試合がストップされたため、「K-1公式ルール」第7条【試合決着】第5項に則り、この試合の結果をノーコンテストとする。
◇トーナメント裁定
試合がストップされた時点までの攻防を検証した結果、イストラテを優勢とし、12月14日(土)国立代々木競技場第一体育館において開催する「K-1 WORLD GP 2024 無差別級トーナメント」への出場権が与えられる。
▶次ページは【フォト】カリミアン、寝転がり試合続行不可能に!
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