RIZIN選手が告白したパニック障害、なぜ発症する?武尊やライアン・ガルシアらも経験
RIZINバンタム級で活躍する瀧澤謙太が26日、Xで「実はずっと僕もパニック障害に悩まされてて満員電車、飛行機の中、減量の水抜き中に症状が出る」と告白した。
パニック障害については、9月の『RIZIN.48』で萩原京平に勝利した高木凌や、22年6月に那須川天心戦後の武尊も「薬で抑えている状態」が長く続いていたと明かしていた。いったいどのような症状で、どうして”強い””健康そう”と思われれているアスリートにも発症するのか。
【フォト】瀧澤謙太のバキバキボディとKOシーン、ガルシアは裸にリュックと奇行も
瀧澤はXで、電車内でパニック発作が出た女性に、周囲が席を代わったり手を取り励ましていたという投稿を引用。これに自身のパニック障害経験を告白した。
続けて「去年はこうやって助けられたりもした、今年は症状がほとんど出てないのでこのまま無くなればいい 。大して重く受け止めてないので 常に前向きな姿勢を見せていきたい」と書き、インスタグラムでは「別に隠すつもりも無く、言う必要がなかったから数年言わなかった。急なカミングアウト」と長い期間に渡っていたとも言う。
パニック障害とは、厚生労働省によると「突然理由もなく激しい不安に襲われて、心臓がドキドキする、めまいがしてふらふらする、呼吸が苦しくなるといった状態となり、場合によっては死んでしまうのではないかという恐怖を覚えることもあります。このような発作的な不安や体の異常な反応は『パニック発作』と呼ばれており、パニック発作がくりかえされる病気をパニック障害と呼んでいます」とあり、発作の繰り返しやその予期不安が続くこと、これにより生活に支障が出ることをパニック障害としている。
アスリートが発症することも多く、プロ野球の小谷野栄一も「試合中にグラウンドで吐いていた」と嘔吐やめまいと向き合いながら選手生活を送っていたと告白している。
格闘技では22年、武尊が那須川天心戦後に「数年前からパニック障害とうつ病と診断されていた」と休養を宣言したことがある。
ボクシングのライアン・ガルシアも21年、海外のヤフースポーツのインタビューで「不安で何にも集中出来ず、理由なくパニックになった。練習だけではなく日常生活に支障が出た」と語っており、長期療養を表明していた。
また今年9月のRIZINでは、萩原京平に勝利した高木凌がリングの上でパニック障害を患っていたとし「何でなったかわからないが、急に倒れてしまって、救急車も3日連続乗って、本当に朝まで寝れない日が続いた」と説明。
他にRIZINファイターでは、バンタム級キム・スーチョルが17年に強迫性障害・パニック障害が原因で一度引退を表明している。
米国保健福祉省では、アスリートがパニック・不安障害になる要因について「パフォーマンスに対するプレッシャー、世間の監視、スポーツ選手としてのキャリアへの不満、怪我、スポーツにおける嫌がらせや虐待などが挙げられる」と、過度なプレッシャーや誹謗中傷などが挙げられるとしている。
武尊自身も22年12月の会見で「プレッシャーが凄く多い時期で、ネットで色んな誹謗中傷を受ける時期でもあって、そういうのが募り募った」と原因を分析していた。
パニック障害との向き合い方について米国保健福祉省は「まず、治療の選択肢の情報を求めること。信頼できる人に自分の気持ちを正直に話すこと。そして医療従事者に相談すること。心理療法や薬物療法、健康的なライフスタイルや認知・行動変化を通じてケアしていきましょう」としている。
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