2025/09/12（金）UP
（最終更新：2025/09/13 20:36）

14日、難敵アフマダリエフと防衛戦を行う井上©Lemino/SECOND CARRER/NAOKI FUKUDA

　9月14日に名古屋市のIGアリーナで開催されるボクシングのスーパーバンタム級世界4団体統一王座防衛戦にて対戦する、王者・井上尚弥（32＝大橋）と挑戦者ムロジョン・アフマダリエフ（30＝ウズベキスタン）が試合2日前会見に出席した。

　会見でアフマダリエフの印象を聞かれた井上は「凄くコンディションも良さそうに仕上がっているという第一印象。明後日は試合発表会見でも言った通り、どんな形でも、どんな内容でもしっかりと勝ちに行く。そんな気持ちで戦いたいなと思います」と表情を引き締めながらコメント。

　また今回の試合チケットは10分で完売する大人気ぶり。現地に来場することが出来ないファンに井上は「この試合に関しては、自分もすごい思いでトレーニングをしてきましたし、いつも以上の気持ちと精神的にもすごい追い込んでトレーニングをしてきました。なので、より多くの方にこの試合を見届けてほしいと思っていますので、映画館や配信でこの試合を目に焼き付けてもらいたい」と試合に賭ける覚悟が感じられた。

井上尚弥、井上真吾トレーナー、大橋秀行会長に民族衣装が送られた©Lemino/SECOND CARRER/NAOKI FUKUDA

　対するアフマダリエフは「今の体調はとても良くて、コンディション100％整えております。そして日本に着いて3週間経ちましたが、町の様子も把握できましたし、人々が良いという印象を受けています。私たちは100％やれることをやってきています」と日本の気候にも慣れ、万全だとアピールした。

　もし井上に勝利すれば16戦目で統一チャンピオンとなるアフマダリエフ。その点については「ただ単に日本に観光に来たわけではありません。勝ってベルトを獲るために、そして歴史を作るために参りました。ですので、世界1になりたいと思っています。そこが気持ちの原点であると思っています。この試合では全てのラウンドで勝つ、そして立派な戦いをしたいと思っています」とアピールし続けてきた井上戦に闘志を燃やす。

　写真撮影の終了後には、アフマダリエフから井上陣営にまさかの贈り物が。井上、井上真吾トレーナー、所属ジムの大橋秀行会長にウズベキスタンの民族衣装をプレゼント。これは尊敬する相手に対して手渡すというウズベキスタン独自の風習のようだ。
　この出来事に井上は笑顔で対応。衣装を着用し、写真撮影にも応じた。

　試合2日前からコンディション万全の両者。明日は前日計量となるが、14日は井上史上最大の強敵・アフマダリエフとどのような試合を繰り広げるのか。

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