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衝撃KO負けの武居由樹が呆然「パンチが全部読まれていた」新王者メディナは「プラン通り」

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2025/09/14(日)UP

4R、武居のパンチ、この後に連打で畳み込まれる

 9月14日に行われたプロボクシング[WBO世界バンタム級タイトルマッチ](愛知・IGアリーナ)では、王者・武居由樹(29=大橋)が、クリスチャン・メディナ・ヒメネス(25=メキシコ)に怒涛の連打を受け、4RKO負け。武居は試合後インタビューで、まだ呆然とした様子で「自分のパンチが全部読まれていた」と落胆した。

【フォト・動画】武居が怒涛の連打でKO負け!崩れ落ちる衝撃

 試合は1R、接近戦でのメディナの右フックを受け、いきなり武居がダウン。その後もメディナはインファイトでの強打を見せ、4R、ロープに武居を詰めると右を効かせる。最後はメディナが武居をコーナーに詰め、アッパーカットの連打でTKO勝利した。

1R、ダウンした武居

 武居は試合後インタビューで、最初のダウンについて「正直あまり覚えていない。右のオーバーは警戒していたが、自分でも把握できていない。そこからだんだん回復していったのを覚えている」とかなりダメージが深かったと言う。

 メディナについては「本当に強かった」と語り「始まって、相手のパンチの強さをすごく感じた。技術の差も、体の頑丈さも」と完敗を認める。
 更に「今の記憶の中では、全部自分のパンチが読まれていた。それに合わされたりしたんじゃないのかなと。止まる癖があるので、そこをまとめられてしまった」と、分析されていたと言う。 

「本当に悔しい」と語り「3Rに左ボディを効かせられた感覚があったので、どこかで逆転するチャンスはあったかもしれないが、仕様がない」と無念さをにじませる。
 作戦としては「自分の距離で戦う、ジャブから入っていく、止まらない」などがあったとのこと。

 現在は「正直、自分の中でこの状態がまだ受け入れられていない」とし「少しゆっくりしてから、ちゃんと答えを出します」と保留とした。

王座を奪取したメディナ

 対して新王者となったメディナは、試合後インタビューで「プラン通りに進んだ」「(1Rにダウンを奪ったフックは)まさに練習してきたパンチ」と、やはり武居を分析してきたと言う、

 23年8月、前IBF世界バンタム級王者・西田凌祐に敗北するも、その後は4試合連続KO勝利。そして掴んだ王座だ。
 メディナは「当時はサウスポーとの経験が浅かったが、(那須川)天心さんや帝拳のボクサーらとサウスポーのスパーリングをし、それが生きた」と天心とのスパーリングも役立ったと言う。

 今後は王座統一を視野に入れ「個人的には堤聖也選手と世界戦をやりたい」とWBA世界バンタム級休養王者の堤との対決を希望。堤とはスパーリングもしたことがあり「縁がある気がする」と言う。
 同じくスパーリングを重ねた那須川との試合については「彼は偉大な友達。そういった試合が組まれても良いとは思うが、彼は友達だし、よく話し合いたい」と言葉を濁した。

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