「完全な暴力行為だ」“1分間ボクシング”に世界的な批判、「囚人限定」トーナメントも…警察がマーク
9月21日(現地時間)、ニュージーランドで1分間の“殴り合い”イベント『1 Minute Scraps』が配信された。オープンフィンガーグローブを用い、拳のみで戦う形式で、体重は無差別制で巨漢同士が殴り合い、秒殺KOが続出した。
しかし「安全面や体重差を無視している」として、同国ボクシングコーチ協会は批判。今回は囚人限定でさらに無許可開催の可能性もあるとして、警察も捜査を進めている。
【フォト&動画】「これ初心者だろ…」巨体男、ガードもできず失神KO負け!
主催はUFCライト級の人気ファイター、ダン・フッカー。
今年5月に第1回大会が行われ、野外の原っぱにて、参加者たちに囲まれる中で行われた。32名の「体重制限なし」トーナメント形式で行われたが、体重差はまちまち。
明らかに格闘技経験者と、未経験と思われる者でもマッチメイクされ、秒殺KOが続出。優勝者には5万ドルが与えられていた。
だが、ギャング関係者や電子監視装置を装着した保釈中の人物が出場していたことが報じられ、ニュージーランド矯正当局が警察へ通報。さらに認可機関への届出も不十分とされ、警察は「法律に違反していた場合は、あらゆる選択肢を検討する」と声明を発表し、同国メディアでも大きく取り上げられ、反発を招いていた。
同国ボクシングコーチ協会会長も「これはスポーツではなくチンピラの殴り合い、暴力行為そのものだ」と批判。安全面や体重差を無視した組み合わせを「死者が出てもおかしくない」と指摘した。
そんな中、フッカーは今回の21日のイベントでは「今度のトーナメントは囚人限定」と批判を煽るように発表。「元受刑者」「保釈中の人物」と思われる者を集め、ジム内で開催し、前回同様、KOが続出する様子が配信された。
フッカーはインタビューで批判に対し「ニュージーランドにはアマチュアMMAを規制する法律がない。この形式は法的に問題がない」とコメント。
さらに「審判を配置し、医療スタッフも待機させ、全選手を医療チェックした。重大な怪我はなかった」と安全性を強調した。
もっとも、公式SNSでは出場選手の歯茎が割れ、左右の高さがずれてしまった映像も公開されている。
イベントの主旨については「“囚人限定”は“システムに見捨てられた人々”や“過去の過ちを抱えた人々”に競技機会を与えるという理念から発案された」と説明している。
近年、このような“ファスト格闘技”が世界的に広がっている。しかし、話題やビジネスのために格闘技をどう使っても良いのだろうか。
体重差や医療体制を軽視したイベントは社会の反発を招き、格闘技、本来の価値を損なう危うさをはらんでいると言えるだろう。
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