【KNOCK OUT】海人、最強挑戦者シッティチャイに「王者として倒して勝つ」初防衛戦へKO宣言

2025/12/26（金）UP
（最終更新：2025/12/26 16:05）

　12月30日（火）東京・国立代々木競技場第二体育館で開催される『KNOCK OUT.60 ～K.O CLIMAX 2025～』の［KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ］で対戦する王者・海人（TEAM F.O.D）と挑戦者のシッティチャイ・シッソンピーノン（タイ）の試合前インタビューが主催者を通して届いた。

【動画】海人と対戦するシッティチャイ、パンチで野杁の顔を跳ね上げる！

　海人はシュートボクシング（SB）だけでなく、RISE、そしてKNOCK OUT（KO）の王座も持つ日本中量級のエース格。今年前半は自身初の連敗を喫していたが、10月に元ラジャ1位のペットマイを撃破して連敗を脱出。続けて11月の『S-cup×GZT 2025』ではエンリコ・ケールに雪辱を果たした。

　このベルトは21年、『REBELS』時代に日菜太に勝利して獲得。その後にKOベルトへ移行したが、今回が初防衛戦となる。

　対するシッティチャイは、14年にルンピニー王座を獲得し、キックでも16年にGLORY世界ライト級王座を奪取、6度の王座防衛に成功した鉄人。20年からONEに参戦し、フェザー級グランプリで準優勝。その後は連敗もあり、昨年6月には野杁正明に判定勝利を挙げたものの、その後も黒星が続き、現在はONEを離れている。

　約5年ぶりのKNOCK OUT参戦となる海人。2021年にREBELS時代に獲得した王座が、その後KNOCK OUTベルトへ移行し、今回が初防衛戦となるのだ。

　挑戦者がシッティチャイに決まったことについては「全然考えてもいなかったし、まさか日本の団体でシッティチャイと戦えるとは思ってなかった」と驚き。立場上はチャンピオンという形で戦うが「チャレンジするつもりで挑みたい」と意気込んだ。

　シッティチャイの強みについては「バランスのよさ」を一番に挙げ、続けて「タイ人なのにパンチも普通に倒せるパンチも持ってるし、ロングもできて、中間距離もうまいし、そこにタイ人独特の蹴りの強さもある」と高評価。

　その上で「タイ人独特のリズムもあれば、そこを崩してチョンチョンと入ってくる場面もある。うまいことやられると、僕が手を出す間もなく終わってしまう」と警戒した。

　戦略については「1Rから倒しにいく姿勢を見せたいし、アグレッシブにいきたい。最終的には倒して勝ちたい。シッティチャイ選手だからこそ、倒すことに意味があると思う」と明言した。

　一方のシッティチャイは、初参戦でのタイトル挑戦について「素晴らしい機会で、非常にモチベーションが高い。日本は私がタイトルを獲得したいと思っている数少ない残りの主要国の一つ。このチャンスは非常に特別です」と日本での戴冠への意欲を示した。

　海人については「非常に熟練した技術を持ち、危険なファイター。若く、アグレッシブで、特にスピード、タイミング、コンビネーションといった基礎がしっかりしている」と評価。警戒するポイントとして「彼の動き、カウンターアタック、そして試合中のリズムを変える能力には注意が必要だ」と挙げた。

　試合内容については「スマートにコントロールし、しかしアグレッシブな戦い方をしたい。距離感とペースをコントロールし、冷静さと規律を保ちながら、常にプレッシャーをかけ続ける。経験を活かし、ラウンドごとに相手を崩していきたい」と具体的なプランを語った。

　海人は最後に「自分が目指している“世界最強”に向けて最高の相手やと思うので、本当にKNOCK OUTのチャンピオンらしく倒して勝ちたいし、世界最強に向けて進んでいこうとしている強さを、皆さんに見てほしいと思います」と語ったが、果たしてシッティチャイ越えなるか。

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