【K-1MAX】魔裟斗が佐藤、キシェンコとの死闘を制し、5年ぶりの世界王者返り咲き
FEG
「K-1 WORLD MAX 2008
World Championship Tournament FINAL」
2008年10月1日(水)東京・日本武道館
開場16:30 開始18:00
▼メインイベント(第8試合) K-1 WORLDMAX 2008 World Championship Tournament決勝戦 3分3R延長2R
○魔裟斗(日本/シルバーウルフ/2003世界王者)
延長判定3-0 ※10-9、10-9、10-9
●アルトゥール・キシェンコ(ウクライナ/キャプテン・オデッサ/2007世界3位)
※本戦判定は28-28、28-27(魔裟斗)、28-28
今年の世界一を決める戦いもいよいよクライマックスを迎えた。5年ぶりの世界王座奪還を目指す魔裟斗は、準決勝で佐藤嘉洋との日本人頂上決戦を制しての決勝進出。対するキシェンコは連覇を目指す現世界王者アンディ・サワーを下して、決勝へ駒を進めた。
昨年のトーナメント準決勝で対戦している両者、この時は魔裟斗が左フックでキシェンコをマットに沈めている。魔裟斗がキシェンコのリベンジを退け世界の頂点に立つのか? それともキシェンコが新たに世界王者としてその名を歴史に刻むのか?
1R、右ローを蹴る魔裟斗。キシェンコは左フックから右ローを返す。キシェンコもワンツーから右ロー。魔裟斗は右ストレートから前に出て連打をまとめる。ここから足を止めてパンチで打ち合うと、互いの左フックが顔面をかすめる!
魔裟斗はキシェンコの左足を狙ってインローとアウトロー。キシェンコは魔裟斗の右ローを受けるとバランスを崩す。魔裟斗はアッパーから左ミドル。
キシェンコが魔裟斗のローを空振りさせると、魔裟斗が尻餅をつく。距離を詰めてアッパーとフックを打つ魔裟斗。キシェンコがローを蹴ると、魔裟斗も動きが止まる。前に出てパンチをまとめる魔裟斗。キシェンコはそこにヒザ蹴り。
魔裟斗はキシェンコのボディにパンチを打ち込む。これでキシェンコが下がる。右ストレートで前に出る魔裟斗。そして魔裟斗はジャブ&ローで攻める。このラウンドのポイントは10-10、10-9、10-9で魔裟斗がリードする。
2R、魔裟斗の前蹴りに右ストレートで飛び込むキシェンコ。これで距離を詰めたキシェンコが左フックから右ストレート! この一発で魔裟斗がダウンを奪われてしまう。
準決勝に引き続き、先にダウンを奪われるという苦しい展開になった魔裟斗。しかし試合再開となると、魔裟斗は自ら前に出て打ち合う!
ワンツーで前に出るキシェンコ。魔裟斗もアッパーから右ストレート。再び二人の左フックが両者の顔面を捉える、魔裟斗は右ロー、左フック! これをもらいながらも左フックを返すキシェンコ。ここから魔裟斗が右ストレートで前に出る。キシェンコが下がる!
魔裟斗は左フックを効かせて連打、そして左ボディ。キシェンコも右ストレートと右ローを打ち返す。
魔裟斗が右アッパーを突き上げれば、キシェンコは右フック! すかさず魔裟斗も右アッパー、右ロー! 右フックで前に出る魔裟斗は右ロー。キシェンコも左フックから右アッパー、そして右ローを蹴る。
キシェンコが右アッパーから左フック。魔裟斗も右アッパーを打ち返す。キシェンコにダウンを奪われた魔裟斗だったが、その後の猛攻でポイントを挽回。インターバルで発表されたポイントは3者とも9-8でキシェンコとなる。
3R、ワンツー、左ミドルを蹴る魔裟斗。キシェンコは右ストレートを返して右ハイキック。そして二人の左フックがここでも交錯する。魔裟斗が右フックから左ボディ。さらに左アッパーから右フックを返す。
やや手数の少ないキシェンコだが、的確な右ストレートを返す! 魔裟斗が左ボディを打てば、キシェンコも左ボディ。距離を詰めて打ち合う。キシェンコが右ローを蹴ると、魔裟斗も右ロー。そしてヒザ蹴りで前に出る。
ジャブ、右アッパーで前に出る魔裟斗。キシェンコはガードを固めて右ロー。魔裟斗はワンツーから右ローを蹴って、キシェンコを下がらせる。右アッパーから左フックを打つ魔裟斗。キシェンコも左フック。
そして足を止めて二人が打ち合う! キシェンコが右ストレートから左フック。魔裟斗が右ローを蹴るが、キシェンコの攻撃は止まらない。キシェンコが右ストレートから左フック、そして左のヒザ蹴りを突き上げる。
このラウンドは互いに一歩も引かず、殴り合いとなった。判定は……28-28、28-27(魔裟斗)、28-28でドロー! 決勝戦も延長戦にもつれこむ接戦となった。
延長R、いきなり打ち合う両者。魔裟斗とキシェンコの左右のパンチが交錯する! 魔裟斗が右ロー。左フックを返すキシェンコ。
魔裟斗は左ミドル、そしてインローとアウトローを蹴る。キシェンコも前に出て突っ込んでいくが、魔裟斗がそこに右ストレート。
魔裟斗の右ローを嫌ってか、キシェンコは時折サウスポーに構えをスイッチする。そこから左ヒザを蹴るキシェンコ。
魔裟斗が前に出て来るところに左フックを返す。ジャブを突いて前に出る魔裟斗。キシェンコが左アッパーを突き上げると、魔裟斗は左フック。
そしてここでも二人が足を止めて激しく打ち合い、左フックが互いの顔面を捕らえる。魔裟斗の前蹴りにキシェンコが右ストレートから左フック。
魔裟斗が右ストレート、キシェンコが左フック。キシェンコが右左のフック、そして右ストレート!
これが魔裟斗の顔面を捕らえるが、魔裟斗はジャブから左ボディ、そして右ストレート。ガードを固めて前に出るキシェンコ。
キシェンコが左フックから右ストレート。しかし魔裟斗も右ストレートで前に出る! このラウンドは3Rを越える激闘となった。
そして判定は10-9、10-9、10-9で魔裟斗! 佐藤、キシェンコとの死闘=計8Rを戦い抜いた魔裟斗が世界一に返り咲いた! 泣き顔で表情をクシャクシャにしながら、喜びをかみ締める魔裟斗。
リング上でマイクを渡された魔裟斗は「いやあ、やっと世界チャンピオンになれました。15歳から格闘技を始めて、ずっと格闘技を続けてきて、一つのことをやり続けるといいことがあると思います。
一つのことを諦めずにやり通すと、充実している気持ちになるし、いいことです。自分は99%の努力と1%の才能でやってきて、天才でもない。継続は力なりで、努力がこのベルトにつながったと思います」と清々しい言葉で挨拶を締め括った。
▼セミファイナル(第7試合) ISKA世界ライト級王座決定戦 3分3R延長2R 60kg契約
○上松大輔(チームドラゴン/挑戦者)
KO 1R0分29秒 ※左ヒザ蹴り
●大宮司進(シルバーウルフ/王者)
K-160kgの次期エースと目される上松が大宮司の持つISKA世界ライト級に挑戦!
普段はファッションモデルもこなす“イケメン”上松は白いガウンを身にまとい、首からは大きなアクセサリーをつけて、リングへ上がる。
“魔裟斗の盟友”大宮司には魔裟斗のトレーナーを務めるヌアトラニーがつく。
1R、前に出てくる大宮司に対し、上松は下がりながらロー。細かいパンチで大宮司にガードを上げさせると、すぐにヒザ蹴りを蹴る。
一旦、距離が離れると上松はミドルを蹴って、大宮司の頭を掴んで左のヒザ蹴り!
これがグサリと突き刺さり、大宮司が後方に吹っ飛びダウン! この一発で大宮司は立ち上がることが出来ず。上松が秒殺勝利で、ISKA世界ライト級王者となった。
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