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【ムエタイ】香港で兄・大田原友亮は勝利も、弟・虎仁はジャッジに泣く

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2013/06/14(金)UP

富徳国際ムエタイ連盟(The Ring Thai KickBoxing Studio)
2013年6月14日(金・現地時間)香港・湾仔修頓スタジアム

 打撃格闘技が盛んな香港での有力三団体のうちの一つ、富徳国際ムエタイ連盟の興業に、タイを主戦場にしている大田原友亮、虎仁兄弟が出場した。

 同大会はムエタイの興業としているが、ルールは3分3R(新人は2分3R戦)ルールという、キックボクシング的な要素の強い傾向にある。普段はムエタイで戦う大田原兄弟にとって、このルールはどの様に影響してくるのか。

▼メインイベント 123ポンド契約
○大田原友亮(B-FAMILY NEO)
判定
●ウィラチャイ・ブンムエタイジム(タイ)

 メインに抜擢された友亮の相手ウィラチャイは、過去にタイ北部王者に就いていたという24歳。友亮は6月8日ルンピニースタジアムでのテレビマッチに出場しており、短い試合間隔で今回の試合に挑む。

 1R、友亮は高い蹴り技の連射で飛ばす。そしてローキックも連発する。このローが重かったのか、ウィラチャイはすぐにローを返す。

 2Rに入り、余裕の出てきた友亮は、バックキックなどの大技を繰り出し観客を喜ばせた。そして得意のハイキックも多発。これはクリーンヒットはなかったものの、相手を大きく威圧した。

 3R、後のないウィラチャイはラストスパートをかけてくる。ウィラチャイが軸としているミドルキックは、さすが元タイ北部王者だけあってシンラパ(芸術性)があってスピード・威力とも見応えがある。

 だが友亮はこれをうまく前蹴りで捌き、ガードの隙をついてハイキックをヒットさせる。判定で友亮が勝利した。

 試合後、友亮は「試合間隔が1週間もなかったのですが、自分の動きができたのでよかった。ガンガン試合をしてパワーも技術もレベルアップしていきます」と語った。なお、友亮は、虎仁とともに6月29日(土)東京・新宿FACEで開催される『TRIBELATE vol.40 ~Hybrid Club Fight~』への出場が決定している。


 


▼110ポンド契約
○陳啟聰(チャン・カイテック/香港・富徳拳館)
判定
●大田原虎仁(B-FAMILY NEO)

 虎仁の相手はチャン・カイテック(以下チャン)。チャンは2005年辺りから香港内でのタイトルを総取りしてきた軽量級の代表格の選手。

 序盤はお互い重いローで探り合い。だが3Rしかないために、虎仁のローは「後になって効かすもの」という蹴り方ではなく、すぐにダメージへ繋げるように蹴り込んだ重いものだった。虎仁はこのローにミドルキックも混ぜる。

 2Rに入り、チャンがパンチで前進し、そこに虎仁がミドルキックを合わせるという展開に。このミドルがチャンの脇腹に食い込む場面が多い。チャンは食い込むミドルを気にしながらも肉弾戦を仕掛けてきた。虎仁はただ前進するだけのチャンにバックブローも決め、場内を沸かせる。

 3Rに入ると、スタミナ面で落ちたチャンに虎仁はミドルキックを連打。そしてチャンが不用意に前進するところを虎仁は組んでヒザを見舞うという展開に。やはり組んだ状態になると虎仁の方が一枚上手だった。

 ヒザの角度や数ではチャンを圧倒する。しかし、ジャッジは虎仁のミドルを脇腹に食い込ませ悲痛に耐えていたチャンを勝者とした。

 技のヒット数では虎仁が圧倒的に上回っていただけに謎の判定ではあったが、ここは香港という敵地。試合後、虎仁は「これからもどんな興行でも誰からの文句の出ないようにきっちりとした勝利を目指します」と語った。

写真・記事=シンラパムエタイ/早田寛  

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