TOP > 試合結果 一覧

【極真会館】鎌田が超新星の2階級制覇を阻止

フォロー 友だち追加
2014/06/08(日)UP

【動画】極真会館城北支部の強くなって若返るトレーニング
極真会館東京城北支部 富士見台道場で行われているトレーニングから腕立て、肩、腹筋、下半身トレーニングを5つ公開(解説/鈴木雄三選手、実演/清水賢吾選手)。

▲勝負を決めた鎌田(右)の左中段廻し蹴り

国際空手道連盟 極真会館
「2014オープントーナメント 第31回全日本ウェイト制空手道選手権大会」(2日目)
2014年6月8日(日)東京・墨田区総合体育館

▼重量級(90kg以上)決勝戦
○鎌田翔平(東京城西支部)
一本 延長戦 ※左中段廻し蹴り
●上田幹雄(横浜北支部)

 極真会館主催の体重別による全日本選手権大会が6月7日、8日の2日間にわたって行われた。大会2日目は前日に各階級1~3回戦を勝ち抜いた選手たちにより、準々決勝~決勝戦が争われた。

 今大会で最も注目を集めたのは19歳の上田。昨年の軽重量級覇者であり、秋に行われた無差別級全日本選手権大会では軽重量級世界王者・森善十朗から上段ヒザ蹴りで一本勝ちを収めてベスト8入り。次期エース候補の呼び声も高い超新星である。

 その次期エース候補の前に立ちはだかったのが、森の後輩である鎌田。これまで全日本・全世界のビッグタイトルを手にしたことはないが、第29回全日本ウェイト制軽重量級・第5回全世界ウェイト制軽重量級で準優勝を飾っている。

 戦前の予想通り、トーナメント決勝戦を争ったのは鎌田と上田。お互いに上段への蹴り技を警戒してか、至近距離で突きとヒザ蹴りを打ち合う。

 本戦は引き分けとなり、延長戦へ。準決勝で再延長戦まで戦った上田に疲れが見える。鎌田は突きとヒザ蹴りで攻め、左中段廻し蹴り。上田が身体をくの字に折り曲げ、鎌田が突きで追撃したところで鎌田の一本勝ちが告げられた。

 ついに全日本タイトルを獲得した鎌田を、松井章圭館長は「技がキレていたし、ツキもあった。以前のように突然動きが止まったり、ポカをしなければ世界王座を狙える可能性は十分にある」と評した。来年に開催される無差別級の第11回全世界選手権大会へ向けて、また一人、日本にエース格が誕生した。


▲左右ヒザ蹴りを連打して突進する高橋(左)

▼軽重量級(90kg以下)決勝戦
○高橋佑汰(東京城北支部)
判定5-0 延長戦
●中村昌永(兵庫・大阪南支部)

 史上最年少の17歳で中量級を制覇した高橋が、21歳を迎えて2階級制覇に挑戦した。決勝の相手は、過去2度敗れている中村。無差別級の第2回・第3回全世界選手権大会を連覇した伝説の巨人・中村誠の息子である。

 高橋は序盤から上段廻し蹴り、飛び後ろ廻し蹴り、右下段廻し蹴りからジャンプしての左上段廻し蹴りと大技を連発。さらにフットワークを使って大きく回り込み、突きと下段廻し蹴りが得意な中村に接近戦を許さない。

 後半になると高橋はガラリと戦法を変え、足を止めて突きで打ち合う。中村も応戦し、旗判定は高橋に2本上がったが規定の3本に達しないため延長戦へ。

 延長では中村の強い突きで動きが止まる場面もあった高橋だが、左右のヒザ蹴り連打で猛反撃。まるで前へ歩くように左右のヒザ蹴りを連続で放ち、判定5-0で中村から初勝利。2階級制覇を達成した。


▲ティトコフ(右)の後ろ蹴り

▼中量級(80kg以下)決勝戦
○イゴール・ティトコフ(ロシア)
一本 ※左下段廻し蹴り
●加賀健弘(東京城西支部)

 今大会には多くのロシア人選手が参加したが、決勝まで勝ち残ったのはティトコフのみ。ティトコフは第9回、第10回無差別級の全世界選手権大会に出場し、昨年は全世界ウェイト制選手権大会中量級で3位入賞。若い選手が多いロシアの中で、31歳のベテラン選手だ。

 そのティトコフと決勝戦を争ったのは、2年前の第44回全日本選手権大会で高校3年生ながら大活躍し、新人賞に輝いたことのある加賀。

 日本の新鋭がロシアの強豪にどこまで迫れるかが注目されたが、ティトコフは上段への蹴りでけん制すると、すぐに突きから右下段廻し蹴り。さらに後ろ蹴りから左下段廻し蹴りを放つと、加賀は決勝戦までのダメージもあり、バッタリと倒れた。


▲亀井(左)がガムシャラな突きのラッシュで初優勝

▼軽量級(70kg以下)決勝戦
○亀井元気(兵庫・大阪南支部)
判定5-0
●清水祐貴(東京城北支部)

 高校生選手の活躍が目立った軽量級で決勝戦に進出したのは、17歳の亀井と19歳の清水。ともに突きの連打から上段への蹴りを放つ、軽量級らしいスピーディーな組手で勝ち上がってきた。

 両者は試合開始と同時に激しい突き合いを始め、一歩も譲らない。清水は突きの連打に中段廻し蹴り、ヒザ蹴り、上段廻し蹴りを混ぜるが、亀井はガムシャラに突きまくる。亀井の突きと右下段廻し蹴りで清水がバランスを崩す場面があり、亀井が本戦で決着をつけた。


 

<各階級入賞者>

▼軽量級(70kg以下)
優 勝 亀井元気(兵庫・大阪南支部)
準優勝 清水祐貴(東京城北支部)
3 位 小西佑哉(兵庫・大阪南支部)
4 位 与座優貴(茨城県常総支部)

▼中量級(80kg以下)
優 勝 イゴール・ティトコフ(ロシア)
準優勝 加賀健弘(東京城西支部)
3 位 アンドレイ・ルジン(ロシア)
4 位 澤村勇太(総本部)

▼軽重量級(90kg以下)
優 勝 高橋佑汰(東京城北支部)
準優勝 中村昌永(兵庫・大阪南支部)
3 位 ファルク・ツグンボエフ(ロシア)
4 位 竹岡拓哉(東京城西支部)

▼重量級(90kg以上)決勝戦
優 勝 鎌田翔平(東京城西支部)
準優勝 上田幹雄(横浜北支部)
3 位 スティーブン・キュージック(総本部)
4 位 荒木 聡(本部直轄浅草道場)

▼女子軽量級(55kg以下)
優 勝 平岡 琴(横浜北支部)

▼女子重量級(55kg以上)
優 勝 田中千尋(北大阪支部)

フォロー 友だち追加

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!

インスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!

フォロー

LINEでeFight(イーファイト)格闘技情報を友だち追加しよう!

友だち追加

関連記事

」をもっと見る

【動画】極真会館城北支部の強くなって若返るトレーニング
極真会館東京城北支部 富士見台道場で行われているトレーニングから腕立て、肩、腹筋、下半身トレーニングを5つ公開(解説/鈴木雄三選手、実演/清水賢吾選手)。


【関連リンク】

TOP > 試合結果 一覧