【MA日本キック】ピンサヤームの妙技、中向を寄せ付けずTKO圧勝
MA日本キックボクシング連盟
「TRADITION.4~MAキック30周年記念興行~」
2015年7月19日(日)東京・後楽園ホール
▼第12試合 メインイベント スーパーファイト スーパーフェザー級 3分5R
○マキ・ピンサヤーム(タイ/真樹ジムAICHI/MA日本フェザー級王者)
TKO 2R 2分40秒 ※3ノックダウン
●中向永昌(STRUGGLE/MA日本スーパーフェザー級王者)
MA日本フェザー級王者ピンサヤームとMA日本スーパーフェザー級王者・中向による王者対決が、連盟設立30周年記念大会のメインを飾った。
ピンサヤームは元ルンピニースタジアムの二冠王で、2004年には同スタジアムのMVPに選ばれた。2009年6月の初来日以来、卓越したテクニックで国内トップ選手を次々と破っている、衰えを知らぬ35歳のレジェンド・ムエタイ戦士。
対する中向はローキックを得意とし、昨年12月には日本人に無敗を誇る元ラジャダムナン王者シリモンコン・PKエイワスポーツジムと対戦、スプリット判定で敗れたものの、元王者と互角に近い戦いを繰り広げて評価を上げている。
1R、中向がピンサヤームの右ミドルをキャッチすると、ピンサヤームはすかさず右ヒジを打ち込みダウンを奪う。
一気にパンチとヒジでラッシュを仕掛けるピンサヤーム。強烈なヒジが何度もヒットするが、中向も負けじとヒジを打ち返す。右の頬をざっくりと切られた中向はドクターチェックを受ける。
2R、中向は距離をとって右ミドル、しかしミドルをキャッチされての右ハイでダウンを奪われる。中向の右ストレートが連続ヒットし、下がったピンサヤームにヒジ。しかし、ピンサヤームの右ストレートでまたもダウンを奪われる。
逆転を狙おうとヒジを繰り出す中向だったが、ピンサヤームが圧力をかけて右ハイを叩き込み、中向が大きくバランスを崩したところでレフェリーが試合をストップ。ピンサヤームがその高度なテクニックと変わらぬ強さを見せ付けた。
▼第11試合 セミファイナル MA日本ヘビー級タイトルマッチ 3分3R延長1R
○アレックス・ロバーツ(アメリカ/空柔拳会館/MA日本ヘビー級王者)
TKO 3R 41秒 ※ヒジによるカット→レフェリーストップ
●後藤龍治(究道会館蹴道部/MA日本ヘビー級1位・挑戦者)
※ロバーツが2度目の防衛に成功。
ロバーツは194cmの長身から繰り出すパンチ、キック、ヒザ蹴りを武器に、現在はMAとHEATのヘビー級二冠王。対する後藤は元MA日本ウェルター級王者。今年2月、13年ぶりにMAのリングに上がり、林武重との次期挑戦者決定戦を制し今回のチャンスを得た。
1R、長いリーチからワンツーを伸ばすロバーツに、後藤はしつこく右ローを蹴って行く。途中、後藤は両腕を上下に広げる構えを見せて挑発。ロバーツの蹴りに軸足蹴りを合わせて行く。
2R、ロバーツの右ストレートを何度も喰らう後藤だが、右ローは蹴り続ける。
ロバーツの右ミドルがクリーンヒット。左右フックを放つ後藤だが空を切る。
3R、ロバーツの右ミドル、右ハイ、右ストレートの連打が連続ヒット。さらにロバーツのヒジが炸裂。後藤は左目上をカットされ、ドクターチェックでストップがかかった。奮闘した後藤だが、体格差はいかんともしがたく、巨人狩りに失敗した。
ロバーツは、「今日はあまりいい動きが出来ませんでしたが、最後はヒジで勝てました。私のホームリングであるMA、30周年おめでとうございます」とマイクで語った。
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