【シュートボクシング】鈴木博昭が打撃と投げで世界王者に
シュートボクシング協会
「SHOOT BOXING 30th ANNIVERSARY“CAESAR TIME!”」
2015年8月22日(土)東京・大田区総合体育館
▼第12試合 SB世界スーパーライト級王座決定トーナメント決勝戦
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/S-cup 65kg世界トーナメント2014王者)
判定3-0 ※三者とも30-28
●クリス・バヤ(オランダ/マイクスジム/KOK WORLD GP 8人トーナメント2014王者)
※鈴木が初代世界王座に就く。
11年ぶりに行われたシュートボクシング(以下SB)の世界タイトルマッチ「SB世界スーパーライト級王座決定戦」は、4選手によるワンデートーナメントで争われた。欠場選手が相次ぎ、始まる前から波乱に見舞われたトーナメントだったが、決勝戦には優勝候補である日本のエース・鈴木が進出。1回戦でKO勝ちしたバヤと決勝を争った。
1R、序盤は鈴木が左ロー、バヤが右ミドルで探り合い。時折、バヤが鋭い右ストレートを放つ。鈴木が左ハイを蹴り、組みついて首投げでシュートポイントを獲得。バヤの右ミドルに鈴木が左フックを返す。
2R、バヤはバックドロップを狙ったがこれは鈴木が防ぐ。連打で前に出る鈴木。
投げを防ぐのに体力を使ったかバヤに疲れが見える。鈴木は左ストレートを連打してコーナーへ追い詰め、前蹴り突き放す。バヤの右アッパーからの右フックをもらい、鈴木がバランスを崩す場面も。
3R、パンチを繰り出して前に出る鈴木だが、バヤのガードは堅い。
ラスト1分、鈴木はなりふり構わず左右フックの連打から首投げ。バヤも右フックをヒットさせるが、鈴木は前進をやめず前蹴りからパンチで襲い掛かる。
最後まで狙った投げを決めることは出来なかったが、鈴木が判定3-0で勝利。昨年の世界トーナメント制覇に続き、世界タイトルを手にした。
鈴木は勝利者インタビューに応え、「出場者の棄権が相次いで、僕は3回相手が変わりました。荒れるトーナメントだと思いましたが、それでもベルトを獲るのは最低条件。それをクリアしなければいけない状況で、クリア出来て良かった」と、世界王座を獲ることが出来たことを喜ぶ。
トーナメントの2試合とも事前情報がない相手だったが、「自分が試されていると思った。それでも勝つのがチャンピオンだと思っていました」と言い、今後の目標としては海外で敵地に乗り込んでの試合をやりたいとコメント。
これを受けてシーザー武志SB協会会長は、「海外からのオファーもあるので、海外でやらせてあげようかなと思っています」と語った。
▼第3試合 SB世界スーパーライト級王座決定トーナメント準決勝戦
○鈴木博昭(ストライキングジムAres/S-cup 65kg世界トーナメント2014王者)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-26
●ラファエル・ドゥーデック(ポーランド)
昨年開催されたS-cup 65kg世界トーナメントで優勝した鈴木が、今回は世界王座決定トーナメントに出場。当初はK-1に出場したマサロ・グランダーとの対戦が決まっていたが、契約トラブルによりグランダーは来日していながら欠場。代わって事前情報が何もないドゥーデックとの1回戦となった。
1R、頭ひとつ分身長で上回るドゥーデックは顔面へのヒザ蹴りを狙う。鈴木は右フックから左ハイ。さらに腕を巻き込みながらの投げでシュートポイントを奪う。
2R、鈴木の左右フックが連続してクリーンヒットし、ドゥーデックの巨体が揺れる。さらに右ハイもヒットさせ、パンチで攻めて行く。ドゥーデックは首相撲に持ち込む。
3R、バックを奪った鈴木は投げを警戒して前傾姿勢になったドゥーデックの顔面へヒザ蹴りを連打。ドゥーデックが上体を起こすと鈴木がバックドロップでシュートポイント2点を獲得。鈴木が大差の判定勝ちで決勝へ駒を進めた。
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