【新極真会】KWUからの刺客が優勝候補破る
NPO法人 全世界空手道連盟 新極真会
「第11回オープントーナメント全世界空手道選手権大会・初日」
2015年10月31日(土)東京体育館
世界90カ国・地域から選抜された選手たちが、2日間にわたってフルコンタクト空手世界一の座を争う新極真会主催の世界空手道選手権大会。その初日が開催された。
今回11回目を迎える世界選手権大会だが、今回は新極真会以外の組織からも選手が出場することで話題を集めている。KWU(極真世界連合)がそれだ。KWUとはスイスに本部があり、複数の極真系国際連盟やロシア国内の極真連盟などが加盟する世界連合体で、合計加盟国は80カ国。10月に『第2回極真世界空手道選手権大会』をロシアで開催し、その大会で優勝した世界王者および上位入賞者などが今回の新極真会世界選手権大会に送り込まれた。
最も注目された、KWU世界選手権大会の最重量級である男子95kg超級を制したヴァシリー・サマドゥロフ(ロシア)は、1回戦シードで2回戦から出場。ドリン・ラドゥ(スペイン)と対戦したが、決定打を出すことが出来ず判定3-2の僅差で緒戦敗退。
しかし、KWUロシアチームのアレクセイ・ゴロホフコーチが「今回連れて来た選手は全員強いが、特に自信があるのはサマドゥロフとナザレティアンだ」と、サマドゥロフとともにその名をあげたナザレティアンは2回戦を突破(1回戦はシード)。3回戦で新極真会ヨーロッパ中量級不動のエースであるマリウス・イラス(ルーマニア)と対戦した。
最強外国人選手ヴァレリー・ディミトロフに次ぐ優勝回数を誇るマリウスは、今大会でも外国人優勝候補にその名があげられていた。
マリウスは下段後ろ回し蹴りを連発し、胴まわし回転蹴りも繰り出すが、ナザレティアンはひたすら突きを放ち続け、ヒザ蹴りを突き刺す。本戦、延長戦でも決着がつかず、勝敗は体重判定に(その場で計量を行い体重差が10kg以上あった場合、軽い方の勝ちとなる)。
ナザレティアンは72.2kg、マリウスは84.5kgとその差は12.3kg。ナザレティアンが新極真会優勝候補の一角を破る金星を得た。
ゴロホフコーチは「ナザレティアンはとても動きが軽い。しかし、中量級なのに重量級と同じくらいのパワーがある。まるで猿のようにすばしっこく動き、くるくると回るので相手は捕まえることが出来ないんだ」と紹介。パワーは発揮しているが、まだ“猿のようにすばしっこい動き”は見せていない。
KWUからの刺客が決勝日にも嵐を巻き起こすのか。明日11月1日(日)は男子が4回戦から、女子は3回戦からそれぞれ決勝戦までが行われる。
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