【UFC】40歳・秋山成勲、韓国大会で大健闘も惜敗
Zuffa
「UFC FIGHT NIGHT-Henderson vs Masvidal-」
2015年11月28日(土・現地時間)韓国・ソウル
オリンピックバーク・ジムナスティック・アリーナ
▼ウェルター級 5分3R
○アルバート・ミナ(ブラジル)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●秋山成勲(チーム・クラウド)
秋山は2014年9月20日のUFC日本大会以来、約1年2カ月ぶりの試合。今年7月に40歳を迎え、これが40代最初の試合となった。
対するミナはUFCマカオ大会で安西信昌と対戦し、4分17秒でTKO勝ちしている選手。柔術出身で、MMA(総合格闘技)戦績は11戦無敗。しかも、その全てが打撃によるTKO勝ちか関節・絞め技による一本勝ち。UFCでの試合は安西戦に続いてこれが2戦目。
1Rはジャブの突き合いから始まった。お互いにローを蹴り、右のパンチを狙う。ミナはその中にタックル、アゴへの前蹴り、飛び後ろ蹴りも混ぜて来る。秋山の右ストレートがヒットすると、すかさず右ストレートを打ち返すミナ。ラウンド終了間際にはタックルに行き、秋山のバックを奪って優勢を印象付けた。
2Rもジャブとローの応酬から始まり、お互いに右ストレートを狙う。パンチの連打とローで秋山が追い詰めると、ミナはタックルにいく。秋山の右アッパーが入るとドッと沸く場内。ミナは秋山の右ローを嫌がる。ミナのタックルを秋山が防ぐとまたも大歓声。ミナは右アッパー、左フックで突進。ミナの前蹴りがローブローとなり、試合は一時中断。場内はブーイングに包まれた。
再開後、ミナの左フックがヒット。さらに左右フックの連打とヒザ蹴りで秋山がダウン。一気にパンチで襲い掛かるミナに防戦一方となる秋山だが、ラウンド終了まで耐え抜いた。
3R、ミナが左右フックを振り回して前に出る。秋山は右ローで応戦。前に出て右アッパーを放つ秋山がパンチを当てるたびにミナはタックルで組み付く。疲れが見えるミナに秋山のワンツーがクリーンヒット。ミナは自ら寝転んで寝技に誘うが、秋山はスタンドを要求する。
残り2分を切ったところでミナがタックルに行くと、秋山が上を奪ってパンチを落とす。そして深追いはせずスタンドを要求。ミナは完全にスタミナ切れだ。力なくタックルを繰り返すミナに、タックルを切った秋山が上からパンチを連打。そのまま試合終了となり、秋山の逆転勝利かとも追われたが、判定2-1でミナが勝利。場内は大ブーイングに包まれた。
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▼ウェルター級 5分5R
○ベンソン・ヘンダーソン(アメリカ/元UFC世界ライト級王者、UFCウェルター級7位)
判定2-1 ※49-46、47-48、48-47
●ホルヘ・マスヴィダル(アメリカ)
1R、両者ともミドルキックとワンツーを放つ中、ヘンダーソンはボディブローも繰り出す。前に出て来るマスヴィダルにヘンダーソンは右フック、マスヴィダルがバランスを崩すとタックル。テイクダウンを奪えなかったヘンダーソンは終了間際にも蹴り足をキャッチしてのテイクダウンを狙うが、これもテイクダウンを奪えなかった。
2R、ヘンダーソンのタックルを潰して上になったマスヴィダルがパンチを落とす。立ち上がったヘンダーソンにパンチで襲いかかるマスヴィダル。このラウンドの最後にもタックルに行くヘンダーソンだったが、これも失敗。しかし、マスヴィダルにがぶって頭部とボディにヒザを突き刺す。
3R、ヘンダーソンはこのラウンドもミドルキックからパンチ、そしてタックルでテイクダウンを狙う。両者とも相手の下腹部を蹴ってしまい、両選手にインターバルが与えられた。
4R、ヘンダーソンが飛びこんでの左右のヒジ。マスヴィダルは右ミドルキックとパンチで応戦。このラウンドもヘンダーソンはタックルを狙う。ようやくヘンダーソンが尻もちをつかせるが、マスヴィダルは立ち上がり、上を奪う。ヘンダーソンもすぐに立つ。
5R、ヘンダーソンのタックルにマスヴィダルはフロントチョークの体勢に。逆にマスヴィダルがタックルを仕掛けるがヘンダーソンは倒れず、離れるとヘンダーソンがタックル。テイクダウンしたヘンダーソンがマウントポジションになるが、すぐにマスヴィダルが返す。
一進一退の攻防が続くが、ヘンダーソンがバック、上からがぶっての抑え込みなどで有利なポジションを奪って試合終了。甲乙つけがたい両者動き回っての試合の決着は、ヘンダーソンが判定2-1で勝利した。
▼ウェルター級 5分3R
○キム・ドンヒョン(韓国)
TKO 1R
●ドミニク・ウォーターズ(アメリカ)
1R開始すぐにウォーターズがタックルでドンヒョンを寝技に引きずり込もうとする。立ち上がったドンヒョンは逆にテイクダウンを狙い、豪快な投げで上になってパンチを見舞う。ドンヒョンは両足で相手の左腕を挟み、横四方固めの体勢から顔面へパンチの連打。
暴れるウォーターズをしっかりと抑え込み、パンチを連打すると場内からは掛け声が起こる。一方的な展開となり、レフェリーが試合をストップ。ドンヒョンは客席に向かって何度も拳を突き上げ、勝利をアピールした。
▼フェザー級 5分3R
○チェ・ドゥホ(韓国)
TKO 1R
●サム・シシリア(アメリカ)
1R、前に出て打ち合いを挑んだシシリアにドゥホの左フックがヒット。シシリアがダウンするが、すぐに立ち上がる。なおも打ち合いを挑むシシリア。ドゥホの飛びヒザ蹴りにはアッパーを合わせる。
前に出てパンチを放つシシリアにドゥホが打ち下ろしたカウンターの右フックがクリーンヒット、返しの左フックもヒットし、シシリアはダウン。ドゥホが上からパンチを落としたところでレフェリーがストップに入り、ドゥホが母国で快勝を収めた。
▼女子ストロー級 5分3R
○ハム・ソヒ(韓国/元JEWELSフェザー級王者)
判定3-0 ※三者とも29-28
●コートニー・ケイシー(アメリカ)
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