【ボクシング】河野、果敢に打ち合うも王座失う
ワタナベジム
「The DOUBLE Title Match」
2016年8月31日(水)東京・大田区総合体育館
▼WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ 3分12R
○ルイス・コンセプション(パナマ/WBA世界スーパーフライ級暫定王者)
判定3-0 ※115-113、116-112、116-112
●河野公平(ワタナベジム/WBA世界スーパーフライ級王者)
河野は昨年10月、アメリカで亀田興毅と対戦し、不利の予想を覆す完勝で亀田を引退に追い込んだ。今回が4度目の防衛戦となる。
対戦相手は暫定王者で、1階級下のフライ級では世界戦4連続KO勝ちという強さを見せつけたルイス。34勝のうち24勝がKOという強打者で、河野は「今までの相手で一番強いんじゃないか。危険な相手です」と評した。
1R、右へ左へと大きく回り込んでいく河野。お互いにまずはボディを攻めていく。河野はルイスのアッパーをかわして右フックを入れる。
2R、ルイスはロングの距離から強力な右フックを入れ、回り込む河野へ右ボディストレート。ルイスの左アッパー、右ストレートをもらってしまう河野。ロープやコーナーを背にする場面が目立った。
3R、河野は右ストレートで反撃を開始するが、ルイスの左右フックに下がり気味。
4R、河野が左右ボディブローで攻めると、ルイスは左右アッパーとフックを打ち返す。前に詰めてきたルイスに河野の右フックが連続ヒットもルイスは構わず前へ出て打ち返す。
5R、前に出る河野が左ボディを狙い打てば、ルイスはワンツー、左ボディブローを打ち返す。河野のパンチがルイスを捉え始める。
6R、前に出てきたルイスに河野の右ストレートがクリーンヒット。ルイスも打ち返しに来るが、河野のアグレッシブさが目立った。
7R、河野の強烈な右ボディブローが突き刺さり、さらに左ボディもヒット。ルイスは左フック、右アッパー、右ストレートと強打を返し、河野はボディ攻めから左フック、右フックを連続ヒット。終盤にルイスが右ストレートで前に出る。
しかし8R、開始すぐにルイスの強烈な左アッパーが炸裂。一度は下がる河野だが打ち合いに行く。河野の左フックが連続ヒット、ルイスも左右ストレートをヒットさせる。河野は左目上をカット。
9R、河野の右フック、右ストレート、右アッパーと右の攻撃が立て続けにルイスを捉える。下がるルイスへ右ストレート。前へ出て打ち合いにいく河野の右がまたもヒット。
10Rも果敢に打ち合う河野。ルイスのパンチをもらう場面が増えたが、右ストレート、左右ボディブローをしっかり打ち返す。しかし、またもルイスの左アッパーに仰け反る河野。ガードが低いルイスに河野のパンチも当たるが、ルイスは構わず前へ出て打ち返してくる。
11R、河野の左フックがヒットしても前に出て打ち返すルイス。河野も右のパンチを中心に打ち返し、左フックからの右ストレートでルイスをグラつかせる。チャンスと見た河野が連打で攻めるが、ルイスはすぐ反撃。
12R、始まってすぐにルイスのボディブローが偶発的なローブローとなり、河野に休憩が与えられる。両者足を止めての打ち合いとなり、河野の左右フックが連続ヒット。前に出て手数を出して当てていくのはルイスだが、河野もクリーンヒットを奪う。打ち合いは最後まで続いた。
判定が告げられる前に、ルイスは勝利を確信してコーナーポストに登ってのバック宙を3連発。ルイスの判定勝ちとなり、王座統一に成功した。敗れた河野だが、場内からは惜しみない拍手が送られた。
●編集部おススメ記事
・河野公平、4度目の防衛戦へ「リーチ差を活かして戦う」
・河野が3度ダウン奪い激闘制す(2016年4月)
・河野がV2、亀田はダウンを喫し引退発表(2015年10月)
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!