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【ムエタイ】”現役高校生”石井一成がタイで鮮烈TKO勝ち

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2016/09/30(金)UP

初出場の興行を鮮烈TKO勝利で飾った石井一成(左)

ペッティンディープロモーション
「トゥルーフォー・ムエマンスワンスック」
2016年9月30日(金・現地時間)タイ・ランシットスタジアム

▼111ポンド契約
○石井一成(エクシンディコンジムJAPAN)
TKO 2R
●ニッノイ・シックルーフェオ

試合後に晴れ晴れとした表情を見せる石井

「トゥルーフォー・ムエマンスワンスック」は8月末に開始したタイ・デジタルTV24チャンネルのテレビマッチ。ペッティンディープロモーションが抱える主要選手の出場などで早くも話題を呼んでいるという。

 その興行に現在、東福岡高等学校(3年生)に在学し、学業とタイ遠征の両立を図っている石井一成が出場。64戦47勝の戦績を持つニッノイ・シックルーフェオと対戦した。

 1R、さっそく良い動きを見せるニッノイ。石井のローキックを半歩引いてかわすと、素早いミドルを返し、距離が詰まった瞬間にヒジ打ちを仕掛けてくる。この動きだけでもニッノイの強者ぶりがうかがえたが、石井としては、初回からコツコツとローキックを決め、後半戦へつなぎたいところ。

 2Rに入り、石井陣営から「距離を詰めろ」という指示が出る。石井はローキックがヒットする距離まで近寄り打撃戦を挑んだ。2Rという早い回から打ち合うことで、互いのスタミナ消耗も予測されるが、スタミナに自信がある石井はそれも計算済みの様子。

 ローが当たる距離になるとパンチが交錯する場面も。石井はローの距離をつかむと、一気にパンチで仕掛けた。回転の速い石井のパンチラッシュが、4発5発と続いたところで、ニッノイは石井の動きについていけず、顔をそむける。石井はそこに左フックからの豪快な右ストレートを叩き込むと、ニッノイはマットに崩れ落ちた。

 大の字になって倒れるニッノイにレフリーは続行不可能と判断、石井のTKO勝ちを宣言した。初のランシット・トゥルーフォー興行をTKO勝利で飾った石井。タイ選手には見られないような素早いパンチラッシュでの鮮烈TKO勝利もあってか、この試合後すぐに次戦の試合オファーが届いたという。

 試合を終えた石井は「今回の試合は初出場のリングでとても緊張しました。序盤から駆け引きが続きましたが、2Rに入り、自分の距離感でパンチを当てることが出来ました」と振り返っている。

Photo&Text=シンラパムエタイ 早田寛

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