【パンクラス】砂辺が一本勝ちで初防衛&15連勝、他団体参戦へ
パンクラス
「PANCRASE 283」
2016年12月18日(日)東京・ディファ有明
▼メインイベント(第12試合) ストロー級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ 5分5R
○砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/初代パンクラス・ストロー級王者)
一本 2R 48秒 ※チョークスリーパー
●北方大地(パンクラス大阪 稲垣組/同級1位/挑戦者)
※砂辺が初防衛に成功。
砂辺が昨年11月に獲得したパンクラス初代ストロー級王座の初防衛戦を迎えた。
2001年のプロデビューから長年パンクラス軽量級で活躍する砂辺。フライ級、スーパーフライ級、ストロー級の三階級制覇を成し遂げ、現在破竹の14連勝中。37歳を迎えた今もその勢いは留まることを知らない。
その砂辺に挑むのは”稲垣組の最高傑作”と呼ばれるストロー級1位・北方。2010年にパンクラスでプロデビューを果たし、パンクラス大阪大会では常にメインイベンターを務めるなど活躍。3月には第4代修斗世界フライ級王者・室伏シンヤを破り、その勢いを増す。
共にプロデビューからパンクラス一筋で活躍する両者が、タイトルマッチの舞台で激突した。
1R、間合いをはかりながら、じっくりと見合う両者。砂辺が右のローキック、関節蹴り、前蹴りを放つと、北方が鋭いパンチを返す。徐々に手数が増え、距離が近づくと両者のパンチが交錯。北方の左右フックが砂辺の顔面をとらえる。終盤には、砂辺が一気に突進して飛びヒザ蹴り、続けざまに胴回し回転蹴りと、大技を繰り出した。
2R開始直後、左目の下を大きく腫らせた砂辺はドクターチェックを受ける。試合が再開されると、砂辺がパンチのコンビネーションでアグレッシブに攻め、北方もこれに応戦。激しい打ち合いとなるが、砂辺の右アッパーが北方のアゴにヒット。これでよろめいた北方はタックルからテイクダウンを試みると、砂辺は上から潰してパウンド連打。さらに、立ち上がった北方を背後から抱え上げて、バックドロップで豪快に投げた。
マットに叩きつけられた北方。その体勢が整わないうちに、砂辺は背後から電光石火のチョークスリーパー。渾身の力で絞め上げると、北方がタップした。
砂辺が一本勝ちで初防衛に成功し、連勝記録を15に伸ばした。試合後にマイクを握った砂辺は「1Rやばかったでしょ? 北方選手は最高だよ。またやりたいね」と敗れた北方を称えながら、モニターに自らの腫れた顔が映し出されると、「うわ、ぶさいくだな俺」と会場の笑いを誘う。
するとここで酒井正和パンクラス代表をケージ(金網状のリング)内に呼び込む砂辺。「パンクラスのチャンピオンがパンクラスの象徴じゃないとダメだと思うんだよ。それにふさわしい試合を俺はやったと思うんだよ。酒井さん、あとは応えてくれよ」と呼び掛けた。
酒井代表は「砂辺選手はパンクラス生え抜きの本当に素晴らしい選手です。でもね、やっぱりパンクラスを背負っている以上、僕は砂辺選手をいろいろなところに持っていきたいと思います。
前からチャンピオンが戦いたいと言っている選手がいますよね? 僕は今までパンクラスにこだわっていましたが、もう場所は選びません。行くよね?」と、砂辺の他団体参戦を後押し。
これに砂辺は「酒井さんに言われれば、どこでも行くよ!このベルトと共に」と力強く答えた。
●次ページ:ISAOvs高谷裕之の日本人トップ対決
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