【ROAD FC】17歳イェジが女王しなしに雪辱、藤野は復活の一本勝ち
ROAD FIGHTING CHAMPIONSHIP
「ROAD FC XX」
2017年3月11日(土・現地時間)韓国・ソウル グランド・ヒルトン・コンベンションセンター
▼セミファイナル第6試合 女子キャッチウェイト -46.5kg契約
○イ・イェジ(韓国)
判定3-0
●しなしさとこ(フリー/初代DEEP女子フライ級王者)
今大会は「ROAD FC」が新たに立ち上げた女子選手限定MMAイベントの旗揚げ戦。その記念すべき大会で、キャリア39戦を誇る日本女子MMAの先駆者しなしが、キャリア4戦で17歳という韓国の現役女子高生イェジと激突した。
両者は2015年7月のROAD FC日本大会で対戦し、この試合がプロデビュー戦であったイェジにしなしは苦戦を強いられたが最後はパウンド連打でTKO勝ちを収めた。今回、イェジのホームである韓国で、約1年9カ月ぶりの再戦を迎えることとなった。
1R、組みの攻防から、しなしが投げを放とうするが、体格とパワーで上回るイェジは背後から潰すようにして寝かせると、上から強烈なパウンドを何度も落とす。しなしは下から足関節を狙うが、イェジに潰されてパウンドを被弾。ガードポジションに戻したところでブレイクに。
スタンドの状態から再開されると、イェジがすぐに突進して組みつきテイクダウン。ここはしなしが下から上手く捌いてバックを奪い、チョークを仕掛ける。しかし、イェジは体をひねって正対して凌いだ。
2R、打ち合いからイェジが強烈な右をヒットさせ、そのまま押し込むようにテイクダウン。サイドからマウント、さらにバックマウントとポジションを許すしなしであったが、イェジの首を腕で巻き込むようにサイドを奪い返す。
しかし、イェジはケージを蹴り上げた反動で脱出。再びしなしのバックを奪う。終盤にはスタンドの状態に戻るが、イェジはパワーで押し込み、再びしなしをテイクダウンした。
3R、イェジの強烈な右ローに、しなしの体が流れる。しなしは散々投げを潰されていたが、ようやく投げからテイクダウンに成功。パワーで返そうとするイェジを上から押さえ込み、アームロックを仕掛ける。しかし、イェジはこれを凌ぐと、しなしとポジションの奪い合いを展開した。
テイクダウンから主導権を握ったイェジが判定で勝利。母国のリングで、しなしにリベンジを果たした。しなしは2008年に結婚・出産のためリングを離れ、2014年に復帰して以来の「5」でストップ。黒星は実に2008年5月以来、約9年ぶりとなる。
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▼第3試合 女子ストロー級 5分2R
○藤野恵実(フリー)
一本 2R 1分25秒 ※チョークスリーパー
●ナタリア・デニソヴァ(ロシア)
ここ2戦は1分1ノーコンテストと不本意な結果で終えている36歳のベテラン・藤野が、昨年4月のRIZINで村田夏南子のMMAデビュー戦の相手を務めたデニソヴァと対戦した。
1R、いきなり鋭いパンチの交換でスタートするが、藤野は組みつくと足を掛けてテイクダウンに成功。強烈なパウンドを落としながらマウントを奪うと、終盤には腕十字に捕らえるが、ラウンド終了のブザー。
2R、鋭い左ミドルを蹴ってくるデニソヴァだが、藤野は蹴り足をすくってテイクダウン。すぐにマウントを奪って再び強烈パウンドを連打。デニソヴァが背中を向けたところへ背後からチョークスリーパーを極めた。
一本勝ちで復活を果たした藤野。試合後にマイクを向けられると、まずは『ROAD FC XX』の旗揚げを祝福。続けて「今日は3月11日です。日本人として勝てたことを嬉しく思います」と6年前の震災に思いをはせた。そして、「ROAD FCをホームのように思っていますし、温かくて大好きなところです。私がストロー級のベルトを巻きたいと思います」と王座獲りを目指すことを宣言した。
●次ページ:元・女子プロボクシング三冠王ライカが韓国新鋭と再戦
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