【ボクシング】モデルボクサー高野に作戦勝ち、吉田実代が初代王者に
「Dangan.195」
2017年10月6日(金)東京・後楽園ホール
▼日本女子初代バンタム級王座決定戦 2分6R
○吉田実代(29=EBIS K’s BOX)
判定3-0 ※三者とも58-57
●高野人母美(30=協栄ジム)
先月、日本ボクシングコミッションと日本プロボクシング協会が女子の新たな日本タイトル5階級(アトム、ミニフライ、フライ、バンタム、フェザー)の新設が発表され、今回、その5階級の中で先駆けてバンタム級タイトルマッチは、女子バンタム級王座決定戦が行われた。
この初の日本女子タイトルマッチにモデルボクサーで常に話題を振りまく元OPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の高野人母美が参戦することで注目された。一方対戦相手の吉田実代は女子格闘技の世界では活躍した選手。ジュエルス、シュートボクシング、J-NETWORKで活躍し、総合格闘技「GLADIATOR」では2013年に初代女子バンタム級王者となっている。2014年にボクシングに転向、KO勝ちは無いが安定した実力で8戦7勝1敗の戦績を持つ。高野は12戦10勝(7KO)2敗と高いKO率を誇る。
このKO率に加え、2人の身長は高野177cmに対し吉田が161cmと16cmの身長差があり、リーチの差でも高野有利かに思われた。
しかし、試合が始まってみると、吉田はリーチで上回る高野に対し1Rからインファイトで仕掛ける。 高野が距離のある間合いからジャブから仕掛けると、リーチの短い吉田は頭を下げながらタックルに入るように踏み込んでパンチをヒットさせ、離れるか、そのまま両者クリンチといった試合が中心に。
更に高野のパンチにカウンターで合わせてヒットさせる場面もありヒット数では吉田がリードしていた。高野の動きは完全に読まれ、全ラウンドを通して高野のパンチのヒットは少なく、判定は3−0で吉田が日本女子初代バンタム級王座についた。
試合後、協栄ジムの金平会長は「作戦負け」とし、高野もそれを認め「もう1回やりたい。目標があれば頑張れる」と高野は発言。今後も継続するとした。
初代王者になった吉田は作戦について聞かれると「この試合に向けてインファイトを練習してきた。私は本来前に出るタイプではなく、中間距離の選手。最初はインファイトができなくて攻撃をもらいまくって嫌だなと思ったが、(試合が近づくにつれ)成果が出るようになった」と高野対策をした日々の練習が今回の勝利に繋がったと語った。
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