【ISM】カールゴッチ杯で46歳の桜井隆多が優勝
▼第1試合 カール・ゴッチ杯2017 一回戦 5分2R延長1R
○鈴川真一 (フリー)
一本 1R 3分54秒 ※肩固め
●ヂエゴ安楽 (2017 ISM トーナメント優勝/ブラジル/グレイシーバッハ姫路)
7月の『ISM.1』で行われた異種格闘技トーナメントで、出場選手の中で最軽量でありながら優勝した日系ブラジル人のヂエゴが、“ヒョードルをガチ相撲で破った男”鈴川と対戦。柔術着姿のヂエゴとショートタイツの鈴川の対戦は、初期UFCのホイス・グレイシーvsキモを彷彿とさせる。
グレイシー柔術の使い手であるヂエゴは、身長で19㎝上回る鈴川をみごとテイクダウン。しかし、鈴川も巧みに立ち上がる。ヂエゴは鈴川のバックに組みつくが、鈴川は逃れ、ヂエゴの右腕を取ってアームロック狙い。しかしヂエゴは再びグラウンドに持ち込み、腕十字を狙う。鈴川はそれを防御してサイド・ポジションを取る。
ブレイク後、両脚タックルでヂエゴが倒し、コーナーポスト際で「クルーシフィックス(十字架はりつけ状態)」に持ち込もうとする。脚で鈴川の右腕を、両腕で鈴川の左腕を押さえようとしたのだ。しかし鈴川は体格差を利してパワーで持ち上げ、逃れる。
ヂエゴはあきらめず、下からヒザ十字固めを狙う。これはかなり深く入り、鈴川は苦悶の表情を浮かべるが、執念で耐え続ける。なんとかヒザ十字から脱出すると、鈴川はヂエゴの上になり、肩固めを仕掛ける。鈴川はサイド・ポジションには移行しておらず、ハーフガードの状態から肩固めを仕掛けているので、完全な形ではないが、ヂエゴはタップ。鈴川が一本勝ちした。
ヂエゴが終了直後に右目を押さえて痛みを訴えたため、指が目に入ったのかどうか審判団が協議したが、結局「反則のアイポーク(指で目を突く行為)ではない」ということで裁定は覆らず。鈴川が決勝進出した。
▼第2試合 カール・ゴッチ杯2017 一回戦 5分2R延長1R
〇桜井隆多(R-BLOOD/第2代DEEPミドル級王者)
一本 2R 1分40秒 ※チョーク・スリーパー
●“brother”YASSHI (京都カス野郎プロレス)
YASSHIは7月のトーナメントに出場した安藤雅生の盟友で、元々レスリング出身。後のパンクラス・ライト級王者・久米鷹介と戦ったこともある。ラップ調の毒舌を売り物とし、06年に全日本プロレス・マットで行われた馳浩議員のプロレス引退試合では悪役レスラーとして登場。馳の応援に来ていた森喜朗元首相にケンカを売り「森! お前、悪そうな顔してんね。お前、おなかの中、何か詰まっとるねえ。カネか? お前がそんなんやったからな、この俺がこんな悪ガキになったんじゃ、カス野郎!」と罵り、元首相と乱闘寸前になった。
しかし今回の桜井との試合でYASSHIは、意外にもしっかりした総合格闘技の技術を見せた。
試合開始後YASSHIがキックを繰り出すと、桜井はパンチを放ち接近、コーナーに押し込んでヒザ蹴り。テイクダウンして上になると、パスガードに成功してマウントを奪う。YASSHIはブリッジで返そうとするが、パウンドをもらう。
しかしYASSHIは潜りこんで、桜井の左脚に片脚タックルに行くような形で脱出に成功。両者は立ち上がる。
スタンド状態でタックルに行ったYASSHIは、桜井のバックを奪うのに成功し、パンチ。背中におぶさって首を狙いに行こうとするが、YASSHIが足を桜井の胴にフックする前に、桜井が前に振り落とし、すかさず上を奪う。マウントを奪取するとパウンド連打。たまらずYASSHIがうつ伏せになると、桜井はチョークスリーパーを狙う。
だがYASSHIは、ここから脱出に成功。ヒザ立ち状態の桜井のバックを奪って観客を驚かせた。そして桜井の背中におぶさって首を狙う。しかし桜井は防御し、逆にYASSHIのバックに。ここで1R終了。
2R、YASSHIはタックルに行くが、桜井は潰してパンチを叩き込み、バックを奪ってチョークスリーパーへ。両足をしっかりYASSHIの胴にフックして固定し、首を絞め上げようとする桜井だが、YASSHIはその足を右手で外し、桜井の腕を左手で外し防御。いったんYASSHIの首が自由になる。
だが桜井はあきらめず再度チョークに。今度は左腕がガッチリYASSHIの首に食い込み、YASSHIはたまらずタップ、レフェリーが試合を止めた。
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