【M-ONE】ゲーオが思わぬ苦戦もラストムエタイを勝利で飾る
ウィラサクレック・フェアテックス
「M-ONE 2017 FINAL」
2017年11月26日 (日)東京・ディファ有明
▼第11試合 WPMFルール 65kg契約 3分3R延長1R
〇ゲーオ・ウィラサクレック(WSRフェアテックス/初代K-1スーパー・ライト級王者)
判定3-0 ※30-29、29-28、29-28
●小宮由紀博(HEAVY CLASS/RKAウェルター級王者)
ゲーオがムエタイルールで試合をするのは2015年3月の健太戦以来。今大会が『M-ONE』のディファ有明で行う最後の大会ということで、日本で8戦を行った思い出の同会場で最後のムエタイルールでの試合を戦うことになった。
対戦相手の小宮は今回が60戦目となる大ベテランで、過去には“近代ムエタイの帝王”セーンチャイ・ソー・キングスターとの対戦経験があり、当時日本で猛威を振るっていたクンタップ、ムアンファーレッグ、グライガンワーンといった古豪から粘り強いファイトと得意の右ストレートで勝利を奪っている。
試合開始前、ゲーオはムエタイの戦い前の儀式であるワイクルーを舞って試合開始。
1Rが始まるとすぐにゲーオは挨拶代わりの左ハイキック。M-ONEで何度も見てきたシーンだ。ゲーオはもう一度左ハイを蹴り、小宮の顔面をかすめる。その後もゲーオは左ハイ、右ストレートでKOを狙って行くが、小宮はブロック。小宮も右ストレート、右ロー、右ミドルと右の攻撃を主体にしてゲーオと互角に打ち合う。
2R、ゲーオは左ハイから矢のような右ストレートで襲い掛かり、組み付く小宮に鋭いヒザ蹴り。このラウンドも倒しに行くゲーオが左ハイ、左ストレートで襲い掛かる。ゲーオのスピードあるパンチと蹴りでコーナーやロープ際に追い込まれる小宮はクリンチが多い。
3R、小宮は右ストレートを当てては組み付きゲーオに反撃を許さない。ゲーオはヒザ蹴りで反撃。ゲーオの左ミドルに左ロングフックをカウンターでヒットさせる小宮。離れるとゲーオは左ハイを放つが、小宮はかわして右ストレート。ゲーオはスタミナが切れたか、小宮の打っては組み付く戦い方に苦戦を強いられる。
勝敗は判定にもつれ込み、ゲーオが判定3-0でラストムエタイマッチを勝利で飾った。
久しぶりのムエタイルールでの試合を終えたゲーオは「疲れました」と苦笑い。「相手は特にこれといった攻撃はなかったけれど、久しぶりに戦うムエタイルールは思ったよりも疲れました。戦う前はKOで勝てると思っていたし、KOする努力はしたけれど出来なかった。相手のクリンチが多かったので」とKOを逃したことを悔やんだ。
また、次戦については「3月のK-1で最高の試合が出来るように頑張ります」とし、11月23日に行われたK-1で平本蓮(K-1ジム総本部チームペガサス)がゲーオとの対戦アピールをしたことについては「知っています。K-1プロデューサーがOKならやります」と、いつでも受けて立つと語った。
▼第10試合 WPMF日本スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
〇浜本”キャット”雄大(クロスポイント吉祥寺REBELS/挑戦者)
判定3-0 ※48-47、48-47、48-47
●KOUMA(WSRフェアテックス荒川/WPMF日本スーパーバンタム級王者)
※浜本が新王座に就く。KOUMAは初防衛に失敗。
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
KOUMAは2013年にデビューした現在32歳の王者で、戦績は14戦13勝1敗。デビューからしばらくは判定勝利が多かったが、2015年11月に行われたWPMF日本スーパーバンタム級の王座決定戦の一戦前から6試合全てTKO勝ちしている。今年2月にはミャンマーの超過激格闘技ラウェイに日本で挑戦し、結果はドローながら本場のラウェイ戦士と流血上等の激闘を繰り広げた。
対する浜本は『REBELS』を中心に活躍。蹴り技を得意とし、昨年1月には当時のREBELS 55kg級王者・工藤政英とドローと実力を示している。こちらもラウェイ戦士であり、過去2回参戦。今年6月に行われた『ラウェイinジャパン4』では、日本大会が始まって以来、初めて日本男子勢にKOで勝利をもたらした。
1Rが始まってすぐにパンチで突進するKOUMA。しかし、KOUMAがジャブで突っ込んだところに浜本が左フックを合わせ、ダウンを奪う。KOUMAは逆転を狙ってパンチをフルスイングする。
2RもKOUMAがパンチを振り回して前へ出る。浜本と相打ちになっても構わず前へ出てパンチを繰り出し、ついに右フックで殴り倒してダウンを奪い返す。その後も左フックをクリーンヒット。
3R、浜本がパンチとヒザ蹴りで反撃に出るが、KOUMAはカウンターを気にすることなくパンチを出し続け、相打ちが何度も見られる。顔面、ボディへパンチを叩き付けるKOUMA。けんか腰の“殴り合い”を展開。
4R、浜本はパンチとヒジでカウンターを狙い、組み付いてのヒザ蹴り。KOUMAはヒジをもらえばすかさずヒジを返す。前へ出続けるKUUMAへ浜本はローを蹴る。浜本の顔は大きく腫れあがっている。
5R、序盤はカウンターを数回決めた浜本だが、すぐにKOUMAの猛打にさらされてクリンチが多くなる。クリンチになってもヒジを打つのはKOUMAの方。浜本は最後の力を振り絞り、KOUMAの突進をヒザ蹴りやハイキックで迎え撃つ。
判定は3-0で浜本の勝利。接戦となった激闘を制して新王座に就いた。
※この試合の速報動画(ノーカット)はこちら
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