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【ボクシング】藤岡奈穂子が強烈フックで5階級制覇=女子世界タイ

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2017/12/01(金)UP

勝利し吉川晃司に肩車される藤岡。

「WBO女子世界ライト・フライ級王座決定戦」
2017年12月1日(金)東京・後楽園ホール

▼WBO女子世界ライト・フライ級王座決定10回戦
〇藤岡奈穂子(42=竹原慎二&畑山隆則/WBAフライ級王者)
判定3-0
●ヨカスタ・バジェ(25=コスタリカ/IBF女子世界アトム級王者)

 藤岡は2011年5月にWBC世界ストロー級王座を奪取したのを皮切りに、2013年11月WBA女子世界スーパーフライ級王座、2015年10月WBO女子世界バンタム級王座、2017年3月WBA女子フライ級王座を獲得して日本人選手としては男女を通じて初となる世界4階級制覇を達成。戦績は18戦16勝(7KO)2敗。今回は42歳にして女子世界最多タイ記録となる5階級制覇に挑んだ。 

 相手バジェは13勝(6KO)無敗でIBF女子世界アトム級王者。こちらは2階級制覇を狙う。この一戦は現王者対決となった。

1Rはバジェのジャブから右フックなどが藤岡にヒット

 1R、バジェはステップワークを駆使し、遠距離からのジャブから右フックが藤岡にヒットしたが、藤岡もバジェのジャブにカウンターで右を合わせるなど様子を見ながら打開策を探っている様子。

 3R終盤、藤岡の左フックがバジェの顎を捉え、身体がが大きく左に向く。そこからラッシュをする藤岡だがバジェはクリンチで逃れる。

3R終盤、藤岡(右)の左フックでバジェの体が大きく左に崩れる。ここから藤岡が攻勢に

 このラウンドを皮切りに、以降のラウンドは、藤岡の相手の動きを止めるボディブロー、そしてパワーのあるフックをヒットさせてはラッシュで詰めていく展開で優勢に試合を進める。もう一歩で倒せるか、という期待もあったが、バジェはクリンチとステップワークでとどめを打たせない。 

 最終の10Rは、バジェが逆転を狙い序盤から前に出て手数を出す。藤岡は得意のフックで応戦。始終、お互い打ち合う展開になるが終了のゴング。
 判定は98-92、96-94、99-91の3-0で藤岡が大差をつけ勝利。女子世界最多タイ記録となる5階級制覇を成し遂げた。

最終10Rは撃ち合いになるも藤岡(左)は、しっかり左フックを当てる

 勝った藤岡は、当初から目標だったという5階級制覇を達成できたことについて「(5階級制覇を)ずっと宣言してたんですけど、本当に難しい壁だと思ってたんで嬉しいです」と喜びを語った。
 次は女子最多の6階級制か、次の目標を聞かれると「ちょっと休んでから考えたいと思いますけど、モチベーションのある限りは、皆さん、どこかで自分の試合を見て欲しいと思いますので応援よろしくお願いします」とリング上で挨拶すると観客から大きな歓声を浴びた。

 世界男子ではオスカー・デ・ラ・ホーヤとマニー・パッキャオの6階級制覇が世界最多となっているが、今回の女子王者同士の大差の内容から藤岡は次の女子6階級の金字塔を打ち立てるか、そして男子世界記録と並ぶことができるかなど期待される。

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