【Invicta FC】美しき柔術世界王者ダーン、盤石の一本勝ちで初陣飾る
▼メインイベント フライ級タイトルマッチ 5分5R
○ジェニファー・マイア(29=ブラジル/王者)
判定3-0 ※三者とも49-46
●アグニシュカ・ニエズビッチ(22=ポーランド/挑戦者)
※マイアが2度目の防衛に成功。
挑戦者ニエズビッチは柔道をバックボーンに持ち、戦績は2012年のプロデビューから10戦全勝と無敗。同郷の元UFCストロー級王者ヨアナ・イェンジェイチックやカロリーナ・コバケビッチに続く、新世代ファイターと目されている。今年5月のInvicta FC第2戦目で、マイアに一本勝ちしたこともある強豪ヴァネッサ・ポルトを判定で下し、今回のタイトル挑戦へと繋げた。
迎え撃つ王者マイアは2009年にプロデビューし、戦績は14勝4敗1分。2012年には現在UFCのトップファイターとして活躍するジェシカ・アンドラージに勝利したこともある。Invicta FCには2013年から参戦し、昨年3月にポルトとの再戦を制してフライ級王座を獲得。昨年9月にはロクサン・モダフェリを破って初防衛に成功し、現在5連勝中と好調を維持する。
1R、打撃戦からマイアのワンツーがヒット。ニエズビッチはすぐに組みにいくが、マイアは腋を差してケージに押し込む。いったん離れたマイアは左ミドルを放つが、これをキャッチされた状態で右フックを被弾してダウン。すぐに鉄槌で畳み掛けるニエズビッチに対し、マイアは下から三角絞めを仕掛けて凌いだ。
2R、開始と同時にニエズビッチがパンチ連打で仕掛け、マイアが大きくぐらつく。ニエズビッチはすぐさまラッシュで畳み掛けるが、マイアは何とか組みついてこれを凌ぐ。ダメージが回復したマイアは離れ際にエルボーを入れて反撃。ニエズビッチはマイアのワンツーやローを被弾し、終盤にはケージに押し込まれた状態でヒザ蹴りを受け続ける。
3R、パンチの打ち合いが激しくなる両者。だが、マイアが踏み込んできたところへ、ニエズビッチが狙いすましたタックルでテイクダウンに成功。しばらくトップをキープしたニエズビッチだが攻め手がなく自らスタンドに。マイアもすぐに立ち上がってパンチ連打から組みつく。
4R、マイアのパンチのコンビネーションを前に、ニエズビッチは徐々に後退。マイアは再びニエズビッチをケージに押し込み、ヒザ蹴りを入れる。組みの攻防から両者が入れ替わると、エルボーを入れるニエズビッチ。マイアが再びケージに押し返したところでラウンド終了。
5R、マイアはフットワークを足を使って回り込みながら左ジャブや右フックでヒットを重ねる。劣勢のニエズビッチが3度タックルを仕掛けるが、マイアはテイクダウンを許さない。ニエズビッチは終盤にパンチ連打で仕掛けるが追撃は及ばず。
マイアが判定でニエズビッチを退け、2度目の防衛に成功。ニエズビッチはプロ初黒星となった。
▼121.8ポンド契約 5分3R
○ジャナイサ・モランディン(23=ブラジル)
判定3-0 ※三者とも30-27
●キンバリー・ノヴァス(26=ブラジル)
※ノヴァスは計量オーバーによりファイトマネー25%没収。契約体重を変更して試合実施。
モランディンは2013年6月のプロデビューから9戦全勝で今年8月にInvicta FC初参戦。いきなり元ストロー級王者リヴィア・ソウザと対戦したが、判定で敗れた。ただ、この試合は当初出場が予定されていた選手の負傷により、急遽代役というかたちで臨んでおり、今回からが本領発揮となる。
対するノヴァスは魅津希の欠場により、Invicta FC初参戦のチャンスが巡ってきた。ムエタイをベースに持ち、昨年11月にはシュートボクシングのリングでRENAと判定までもつれ込む熱戦を繰り広げた。また、今年5月にはパンクラス女子ストロー級王座を朱里と争っている。
だが、ノヴァスは前日計量でストロー級の規定体重(115ポンド=52.20kg以下)を6.8ポンド(約3.08kg)も超過。ノヴァスにはファイトマネー25%没収のペネルティーが与えられ、試合は121.8ポンド(約55.25kg)の契約体重で行われることとなった。
1R、両者はローからパンチを激しく交錯させ、そのままケージ際で組みの攻防に。スペースができると、互いにヒザ蹴りを入れる。いったん離れてパンチを打ち合うと、モランディンの左フックがヒット。ノヴァスも打ち返すが、パンチのスピードとパワーで上回るモランディンがヒットを重ねる。
2R、ノヴァスはミドルや前蹴りを多用し始めるが、蹴り終わりにモランディンの左フックを被弾。モランディンは組みついてケージにノヴァスを押し込みヒザ蹴りを連打。さらにモランディンはスペースができるとすかさず左エルボーを顔面に叩き込み、ノヴァスは鼻と口から出血。ノヴァスはこの展開から逃れることができず、表情はかなり苦しそうだ。
3R、劣勢のノヴァスはタックルを仕掛けるが、モランディンは難なくカットして離れ際に顔面ヒザ蹴り。モランディンは左ジャブと左右フックでノヴァスにケージを背負わせ、バックスピンキックをボディに突き刺すなど最後まで一方的に攻め込んだ。モランディンが大差の判定勝ちで、Invicta FC初勝利を上げた。
PHOTOS(C)Dave Mandel, Invicta FC
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