【Invicta FC】美しき柔術世界王者ダーン、盤石の一本勝ちで初陣飾る
Invicta Fighting Championship
「Invicta FC 26」
12月8日(金・現地時間)アメリカ・ミズーリ州カンザスシティ スコティッシュライト・テンプル
▼セミファイナル ストロー級 5分3R
○マッケンジー・ダーン(24=アメリカ)
一本 3R 4分45秒 ※腕十字
●ケイリン・メデイロス(38=ブラジル)
ダーンはブラジリアン柔術の世界選手権を2度制した実績を持ち、あのギャビ・ガルシアをグラップリングマッチ(打撃禁止の組み技限定ルール)で破ったことでも知られる。昨年7月にMMAプロデビューを果たすと、現在まで無傷の4連勝をマーク。そのポテンシャルの高さに加え、端正なルックスからも人気は急上昇中だ。
対するメデイロスは2011年にMMAプロデビューした打撃系ファイターで、戦績は8勝5敗。2015年から5連勝をマークし、昨年11月には現UFCファイターのアンジェラ・ヒルとInvicta FCストロー級王座を懸けて激突。だが、判定負けで王座を逃し、今回が再起戦となる。
1R、リーチで勝るダーンが序盤からワンツー、ロー、前蹴りを積極的に繰り出し、右オーバーハンドと左ハイがメデイロスの顔面をかすめる場面も作る。対するメデイロスはフットワークで打撃をかわし、ダーンの右ミドルをキャッチすると軸足を払って巧みにテイクダウンを奪うが、グラウンド勝負にはいかない。終盤、ダーンが再三振るった右オーバーハンドがようやくヒット。メデイロスはケージに押し込まれ、ダーンのヒザ蹴りを受け続ける苦しい展開となった。
2R、なおも打撃で仕掛けるダーンは、左ジャブから右オーバハンドを振るい、左右ローで快音も響かせる。組みついてきたメデイロスに対し、ダーンはケージ際で足を掛けて投げを放つ。これは潰され一瞬バックを許したダーンだが、すぐさま前転しながらヒザ十字。メデイロスが足を抜こうとすると、ダーンはいったん技を解いて一気にマウントを奪取し、上からパンチ連打。メデイロスがうつ伏せになると、ダーンはバックマウントからさらにパンチを落とし、チョークを仕掛けたところでラウンド終了に。
3R開始直後に、ダーンがまたも右オーバーハンドをヒットさせ、すかさず左ミドルに繋げる。メデイロスはこれをキャッチし、軸足払いでテイクダウン。ダーンはマットに背をつけたまま手招きしてグラウンドに誘うが、メデイロスは付き合わない。両者、組み合う時間が多くなるが、終盤にダーンが足を掛けてテイクダウンに成功。今度は難なくマウントを奪取したダーンは鉄槌を落とし、これを嫌がるメデイロスが右腕を上げたところで電光石火の腕十字。試合時間残り15秒でメデイロスをタップさせた。
スタンド勝負でも圧倒したダーンが、最後はさすがの寝技で一本を奪い、Invicta FC初戦を勝利で飾った。試合後、マイクを向けられたダーンは「常に前回の試合から上達することを心掛けているので、今回も成長を見せられたと思う。対戦相手は思った通りタフだった。蹴りをキャッチされて、巧くテイクダウンも奪われた。次に反省を活かしていきたい」と笑顔を見せた。
PHOTOS(C)Dave Mandel, Invicta FC
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