【ボクシング】空道王者・大谷がボクシングでも日本一に
日本ボクシング連盟
「第16回全日本女子ボクシング選手権大会」
2017年12月13日(水)~17日(日)鳥取・米子産業体育館
今年2月、インド・ムンバイにて開催された『第2回空道ワールドカップ』で、日本勢初のワールドカップ優勝を果たした大谷美結(27=ベーシック)が、12月13日から17日まで鳥取県米子市の米子産業体育館で行われたボクシングの『第16回全日本女子選手権』でもミドル級優勝。同級はお笑いタレントの「しずちゃん」こと山﨑静代が、五輪出場を目指したことで注目を集めたこともある舞台だ。
大谷は東京・町田のコサカボクシングジムには5年間通ってきたが、これまで公式戦経験はなし。昨年度も1つ下のウェルター級でエントリーしたが、試合なしの認定優勝だった。今回、ようやく迎えた2試合では「戦い慣れ」を存分に発揮したような大谷だった。しかし「これまでの経験が活きた感覚はないですね。蹴りがないから重心を前に傾けたり、柔道時代の癖だったすり足をやめるのにも苦労しました。そもそも柔道や空道では(道衣を)つかんだ後が本領発揮でしたし」と大会を振り返っている。
5歳の頃、地元の北海道稚内市で最初に始めた格闘技は柔道だった。インターハイなどでの成績が認められて、東海大学に推薦入学。大学2年までは52キロをキープするにこだわっていたが「やめたら一気に増えてしまった」と照れ笑い。今回は、69キロ以上75キロ以下級でのエントリーだった。1回戦では、伊集院佑輝子(MIRAIE)から2度のカウントを奪って3回RSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)勝ち。決勝でも菊池真琴(栃木県連盟)から2度カウントを奪って2回RSC勝ちを収めた。
「自分は考えすぎない性格ですね。空道ワールドカップも優勝してから日本人初だって知ったくらいでした。試合前はいつも、自分の実力を試せることにワクワクしています」
来年4月からは神奈川県警への就職が決まっている大谷は、今後もボクシングと空道は続けていきたいという。
「格闘技の面白みは、知らなかった技を覚えたり、テレビで観ていた技の理論がわかったりすること。今度の仕事では、いざという状況で自然にそれが役立ったらよりいいと思う」と語った。(善理俊哉)
空道とは=「ネオヘッドギア空(くう)」という防具を頭部に着用し、顔面攻撃を含めた突き、蹴り、ヒジ打ち、ヒザ蹴りに加えて頭突き、金的攻撃、投げ、関節・絞め技を認めた総合武道である。
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