【ボクシング】田口良一がV7、2団体統一王者は日本人3人目
「WBA&IBF世界ライトフライ級王座統一戦」
2017年12月31日(日)大田区総合体育館
▼WBA&IBF世界ライトフライ級王座統一戦 12回戦
○田口良一(30=ワタナベ/WBA同級王者)
判定3-0 ※116-112、117-111、117-111
●ミラン・メリンド(29=フィリピン/IBF同級王者)
※田口が7度目の防衛に成功し2団体統一王者に。
日本ボクシング史上2度目となる世界チャンピオン同士による王座統一戦。WBAライトフライ級王者で7度目の防衛に挑む田口良一と今年5月に八重樫東を1RKOし、IBF王座を奪ったハードパンチャーのメリンドが2団体統一王座をかけて戦った。
「厳しい試合になる」と試合前に田口は語っていたように、167cmの田口より10cm低いメリンドだが、素早い踏み込みでインファイトを展開。1R終盤に右アッパーを田口の顔面にヒットさせ、田口の顎が大きく上がり会場はどよめく。
しかし、田口は顎を上げられるほど危険なヒットを許したのはその1発くらいで、それ以降、田口が圧力をかけて左ジャブ、左ボディ、右ストレートをしっかり当て、メリンドは接近戦で踏み込もうとするが、田口は足を使いバックステップで距離をとり懐に入らせず当てさせないと言う展開が中心。
また田口はあるラウンドではメリンドの接近戦に付き合ってボディを打ち合い、以降は接近戦で挑むかと思いきや、次のラウンドでは攻めて行くと田口は足を使って距離を取る作戦に戻るなど、メリンドにとっては読みにくく戦いにくい戦い方を展開。田口はメリンドにクリーンヒットを許さない。
8R 田口がペースを掴んできたかメリンドの顔に度々ヒットし始める。メリンドのパンチは届かず、疲れが見え始める。9Rにはメリンドが前に出たとことろで田口の右フックで一瞬メリンドの動きが止まる。
10Rの互いのボディの打ち合いの中で田口の左ボディでメリンドの動きが止め、ボディを効かせてからアッパー、右ストレートなど顔面にも繋げヒットし、完全に田口のペース。
最終12ラウンドには右アッパー、右ストレートでメリンド顎を上げダメージを与える。メリンドは足がおぼつかないが、倒れず最後までパンチを返し結果は判定へ。
判定3−0の大差で田口が勝利でV7達成。2団体統一王者は日本人では井岡一翔、高山勝成に続き3人目となった。
試合後、田口は「こうして2つのベルトを巻いて感慨深い。世界王者になってから統一チャンピオンになるというのが夢だった。その念願が叶って本当に嬉しく思う。来年も厳しい年になると思うが、先輩の内山さんの意思を受け継ぎ渡辺ジムを引っ張って行きたい」と来年も厳しいながらも精進して前へ進むとコメントした。
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