【ONE】初代GRACHAN王者・鈴木隼人が復活の一本勝ち
ONE Championship
「ONE:GLOBAL SUPERHEROES」
2018年1月26日(金・現地時間)フィリピン・マニラ モール・オブ・アジア
▼ストロー級 5分3R
○鈴木隼人(31=BRAVE/元GRACHANフライ級王者)
一本 1R 4分03秒 ※リアネイキドチョーク
●ヤゴ・ブライアン(25=ブラジル)
鈴木はレスリング仕込みの超高速タックルを武器に、2015年9月にGRACHANフライ級タイトルを獲得した実績の持ち主。今年8月にONE初参戦を果たすと、タイトルマッチ経験者のジョシュア・パシオに一本勝ち。だが、2戦目となった昨年11月大会で現ストロー級王者アレックス・シウバに腕十字を極められ、キャリア20戦目にして初敗北を喫した。再起戦となる今回の相手は3勝3敗の戦績を持つヤゴ・ブライアンだ。
1R序盤に鈴木は左フックを入れながら得意の高速タックルでテイクダウンしパウンドを入れる。うつ伏せになりがら立ち上がるブライアンを再び寝かせた鈴木はバックに付いてスリーパー。たまらずブライアンはギブアップし、鈴木が一本勝ちを収めた。
▼メインイベント2 フライ級暫定王座決定戦 5分5R
○ゲヘ・エスタキオ(28=フィリピン)
判定3-0
●カイラット・アクメトフ(30=カザフスタン/元ONEフライ級王者)
※エスタキオが暫定王座に就く。
フライ級正規王者アドリアーノ・モラエス(28=ブラジル)の負傷離脱により、元同級王者アクメトフと同級タイトル挑戦経験者エスタキオが暫定王座を争うことになった。両者は昨年9月の大会で一度対戦しており、その時はアクメトフが判定勝ちを収めている。今回は暫定王座を懸けてのダイレクトリマッチだ。
1Rはアクメトフがテイクダウンからバックマウントを奪って攻め込むが、エスタキオも下からヒザ十字を仕掛けてトップを奪い返して反撃。2Rもアクメトフがタックルからグラウンドに持ち込むが、エスタキオはテイクダウンされてもすぐに立ち上がって打撃戦を仕掛ける。
3Rに入ると、エスタキオは左ローや右インローを多く蹴りながら右オーバーハンドを振るい、アクメトフのタックルはすべてカット。だが、終盤にエスタキオは組みついたところでアクメトフのチョークに捕まる危ない場面も。
4Rは前に出てプレッシャーをかけるアクメトフに対し、エスタキオは前蹴りやローを飛ばす。アクメトフはエスタキオがケージ際まで後退したところで一気にタックル。エスタキオはすぐに反応してチョークに捕らえるが、これはアクメトフが極めさせない。
5Rもエスタキオは手数を落とさず、左ジャブと左前蹴りを細かく当てながら積極的にパンチを出し、伸びのある右ボディストレートが何度もアクメトフを捕らえる。ボデイを打ち込まれる度にアクメトフは一瞬動きが止まり、終了間際にようやくタックルでテイクダウンを奪うも、試合はここでタイムアップ。
エスタキオがジャッジ全員からの指示を受けて判定勝ちを収め、母国の大観衆の前で涙のフライ級暫定王座獲得を果たした。試合後にはケージインした正規王者モラエスに対して、エスタキオは「アドリアーノ、もしもう一度君が戦ってくれるなら、今度は前よりも良い試合をすることを約束する(2014年9月の初対決ではモラエスが2Rにギロチンチョークを極めてエスタキオに一本勝ちしている)」と再戦をアピール。
モラエスはエスタキオを抱き寄せて健闘を称えると、「まずはおめでとうと言いたい。今日の彼の素戦いぶりは本当に素晴らしく、ベルトを巻くのにじゅうぶん相応しかったと思う。だが、このベルトは僕のものだ。もう一度、戦おうじゃないか」と受けて立った。
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