【UFC】最恐女王サイボーグが苦戦の末にホルム破って初防衛
▼セミファイナル ライト級 5分3R
○ハビブ・ヌルマゴメドフ(29=ロシア/同級2位)
判定3-0 ※30-25、30-25、30-24
●エドソン・バルボーザ(31=ブラジル/同級4位)
ヌルマゴメドフはコンバットサンボ世界王者の実績を持ち、MMAは2008年9月のプロデビュー戦から無傷の24連勝中。ライト級世界最強の呼び声も高いファイターだ。UFCには2012年1月から参戦し、元ライト級王者ハファエル・ドス・アンジョスやマイケル・ジョンソンを破るなど確かな実力を示しているが、一方では怪我や体調不良による欠場も多く、今回も1年1カ月ぶりの試合となる。
対するバルボーザはムエタイをバックボーンに持ち、2009年4月にMMAプロデビュー。2010年6月にはアメリカの『Ring of Combat』でライト級王座を獲得し、その5カ月後にUFC初参戦を果たした。UFCでは安定した戦いぶりで現在までに13勝4敗の好戦績を収め、昨年は元ライト級王者アンソニー・ペティスや元Strikeforceライト級王者ギルバート・メレンデスを破り、現在3連勝中だ。
1R、開始直後から間合いを詰めてくるヌルマゴメドフに対し、左ジャブや左インローを放ちながら離れるバルボーザ。ヌルマゴメドフはしつこく追い掛け、右フックを浴びせてタックルを仕掛けるが、ここはバルボーザが踏ん張る。
いったん離れるもヌルマゴメドフはすぐにパンチを振るいながら迫り、飛びヒザ蹴りを放って組みつくと今度は足を掛けてテイクダウンに成功。バルボーザを上からコントロールしながら、ヌルマゴメドフは強烈なエルボーとハンマーパンチを次々と振り落とし、早くも圧倒する。
2R、ヌルマゴメドフはパンチを放ちながらバルボーザを追い掛け、ケージ際で捕まえると左のパンチを至近距離から何度も顔面に入れて削っていく。何とか離れたバルボーザは再び向かってくるヌルマゴメドフを豪快な胴回し回転蹴りで強襲するが空振り。ヌルマゴメドフは再びテイクダウンを奪って、重たい鉄槌を落とし続けた。
3R、ヌルマゴメドフのタックルに対し、バルボーザがケージを背負って堪える時間が続く。消耗が激しいバルボーザはバックスピンキック2連発を放つが、ヌルマゴメドフは難なくガードしてすぐさまタックルでテイクダウンに成功。バルボーザはうつろな表情でただただ顔面にパンチを落とされ続け、何とか試合終了まで耐えた。
ヌルマゴメドフが約1年ぶりの復帰戦とは思えない盤石の強さでバルボーザに何もさせず、大差の判定勝ちを収めた。試合後、マイクを向けられると「(自分の戦績は)25勝0敗。怪我さえ無ければ自分は誰とでも戦えたんだが、これで準備は整った。(相手は)コナーでもトニーでも問題ない」とコメント。元フェザー級王者にして現ライト級正規王者のコナー・マクレガーと、ライト級暫定王者のトニー・ファーガソンへの挑戦を表明した。
▼ライト級 5分3R
○ダニエル・フッカー(27=ニュージーランド)
一本 3R 42秒 ※ギロチンチョーク
●マルク・ディアケイジー(24=コンゴ)
フッカーは2014年6月からUFCに参戦し、現在までに4勝3敗の戦績。日沖発やロス・ピアソンにKO勝ちを収めている。対するディアケイジーは昨年10月のUFCデビュー戦からいきなり3連勝を収めたが、今年7月にドラッカー・クロースに敗れ、プロ13戦目にして初黒星を喫した。今回が再起戦となる。
1R、間合いを探り合う展開が続く中、ディアケイジーは前蹴り、横蹴り、バックスピンキックを放つがほとんどが空を切る。フッカーもジリジリと間合いを詰めるがなかなか手を出さない。会場からのブーイングが大きくなる中、終盤にようやく両者は組みの攻防に入り、フッカーがテイクダウンを成功させたところでラウンド終了となる。
2R、スイッチを繰り返しながらパンチを放ち始めるディアケイジー。フッカーは組みついてテイクダウンを成功させ、そのままバックを奪ってチョークを狙う展開が続くが、ディアケイジーは終了間際にトップを奪い返す。
3R開始直後、フッカーのローに合わせてディアケイジーがタックル。ここでフッカーがチョークを仕掛け、ディアケイジーの首を捕らえると一気に下に引き込む。これがかっちりと極まり、ディアケイジーはタップした。
Photo by Brandon Magnus/Zuffa LLC/Zuffa LLC via Getty Images
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