【ONE】注目の立ち技シリーズ戦が開幕、元K-1王者ペトロシアンは圧勝で初陣飾る
▼メインイベント バンタム級 5分3R
○ケビン・ベリンゴン(30=フィリピン)
TKO 2R 1分27秒
●アンドリュー・レオーネ(28=アメリカ)
ベリンゴンは2016年1月のONEバンタム級タイトルマッチで王者ビビアーノ・フェルナンデスに一本負けしたが、以降は4連勝と好調をキープ。対するレオーネも昨年8月のONEバンタム級タイトルマッチで王者フェルナンデスに一本負けしており、こちらは今回が再起戦となる。
1R、いきなりパンチで仕掛けたベリンゴンに対し、レオーネがタックル。ベリンゴンはしっかりと踏ん張ってテイクダウンを許さず、そのまま組みつき続けるレオーネの体勢を内股で崩すと、怒濤の右フック連打で顔面を殴りまくる。
いったん離れるがすぐに組みの攻防になる両者。パワーで勝るベリンゴンがテイクダウンからサイドをキープし、レオーネの顔面にエルボーとヒザ蹴りを入れて流血に追い込む。右目上からの出血が激しいレオーネはドクターチェックを受けるものの試合は続行に。
2R、ベリンゴンの強打を前にレオーネはなかなか手が出せない状況が続く。すると、ベリンゴンがパンチのフェイントから渾身のバックスピンキック。ボディ直撃を受けて吹っ飛ばされたレオーネは倒れたまま起き上がることができない。
ベリンゴンが上から鉄槌とヒザ蹴りの雨を降らせると、何とかガードを固めるレオーネだが、そのままサンドバック状態になったところでレフェリーが試合をストップした。母国の大歓声に後押しを受けたベリンゴンがバックスピンキックからの鮮烈TKO勝ちで、メインイベントを飾った。
▼フェザー級 5分3R
○マラット・ガフロフ(33=ロシア/元ONEフェザー級王者)
一本 1R 2分34秒 ※肩固め
●エミリオ・ウルーチア(アメリカ)
ガフロフは昨年8月に迎えた3度目のONEフェザー級王座防衛戦でKO負けし、王座を失うとともにキャリア16戦目にして初黒星を味わうこととなった。今大会で迎える再起戦の相手は、現在4連勝中と好調のウルーチアだ。
1R、ガフロフがウルーチアの右ミドルをキャッチすると同時に電光石火のタックルでテイクダウンに成功。ガードポジションでしのぐウルーチアに対し、ガフロフは足を抜きながら肩固めをセットしていく。
完全にサイドを許したウルーチアはガフロフにそのまま絞め上げられると、タップをすることなく目を開けたまま失神。ガフロフが圧倒的な強さを見せ、盤石の一本勝ちで再起戦を飾った。
▼ライト級 5分3R
○ホノリオ・バナリオ(28=フィリピン/元ONEフェザー級王者)
判定2-1
●エイドリアン・パン(40=オーストラリア)
バナリオは2012年2月の第2回大会からONEに参戦し、翌年2月には初代フェザー級王座を獲得。初防衛戦で大石幸史に敗れてからは泥沼の5連敗を喫していたが、2016年4月からは4連勝を収めて復活を遂げた。
対するパンは2001年11月にプロデビューした大ベテランで、地元オーストラリアや香港の団体でタイトルを獲得し、ONEには2014年12月から参戦している。今大会では3連敗からの脱出を目指す。
1R、バナリオの左ローにパンが右フックを合わせて先制。バナリオはサイドキックやミドルを返しながら、時おり左右ボディ連打から左フックを顔面に振るう。かまわずジリジリと前進し続けて強烈な左右ボディを繰り出すパンに対し、バナリオは後退を強いられながらもサイドキックやハイを顔面に見舞っていく。
2Rもヒット&アウェーを徹底するバナリオをパンが追いかける展開に。バナリオはガードを固めてパンのパンチをしっかりとブロックしながら、打ち終わりをフックやアッパーで狙う。打ち合おうとしないバナリオにパンは苛立ちを募らせる。
3Rも同様の展開が続くが、単発ながらもしっかりとパンチを繰り出すパンに対し、バナリオは時おり背を向けて逃げるなどかなり消極的な印象。試合はこのまま終了を迎えた。判定はスプリットとなり、ホームのバナリオが逃げ切るかたちとなった。
▶︎次ページ:ベテラン三冠王アレキサンドラがムエタイ戦でKO勝利
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