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【極真会館】キックボクシング無敗の王者ベイ・ノアが初優勝「次はRISEのベルトを狙います」

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2018/04/22(日)UP

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軽量級決勝戦/軽快なフットワークで距離を取り、下段回し蹴りを放つベイ・ノア(左)

国際空手道連盟 極真会館
「2018第35回全日本ウェイト制空手道選手権大会」
2018年4月21日(土)22日(日)東京体育館

10面のコートで試合が行われた

 総勢2000名を超える選手が世界各国から集まり、開催された『2018国際親善空手道選手権大会』。5歳から50歳以上まで幅広いカテゴリーでトーナメントが2日間にわたって行われた。

 そのメインイベントともいえるのが、一般男子の階級別で全日本王者を決める『全日本ウェイト制空手道選手権』。これまでは毎年6月に大阪で単独開催されてきたが、今年は東京で国際親善大会の中に組み込まれての開催。そのため全日本選手権大会でありながら、外国人選手が多数出場して国際大会の様相を呈した。

準決勝でもロシアのアリストフ(右)を撃破したノア

 軽量級(-70kg)71名、中量級(-80kg)58名、軽重量級(-90kg)36名、重量級(+90kg)23名の4階級で各トーナメントが争われ、その中で強さを発揮したのはやはりロシア勢。

 最多人数が出場し、日本人選手が最も多かった軽量級だが、ベスト4に残ったのは3名がロシア勢。もう1名は東京城北支部所属で、生まれはアメリカだが幼少の頃から東京・成増で育ったベイ・ノア(22)だった。

軽量級決勝戦/ユヌソフ(左)に鋭いヒザ蹴りを突き刺す

 ノアは“ブラックパンサー”ベイノアのリングネームで、プロのキックボクサーとしても活躍。現在J-NETWORKウェルター級王者として君臨し、RISEでも王座を狙っている。戦績は9戦無敗。また、お笑いコンビ『けとるべる』として芸人としての活動もしており、M-1グランプリにも出場したことがある。

 極真空手とキックボクシングをミックスさせたスタイルで、軽快なフットワークで距離を取っての下段回し蹴り、鋭く突き刺さるヒザ蹴りを武器に決勝へ進出したノアはアリム・ユヌソフ(33=ロシア)と対戦。

 ノアはバックステップでユヌソフの下段回し蹴りをかわし、すぐに下段回し蹴りを返す。さらに突きとヒザ蹴りでのラッシュを仕掛け、判定4-0で優勝を決めた。勝利が決まった瞬間、初優勝にノアは顔をくしゃくしゃにして号泣。

「最高です。正直、キックボクシングでベルトを獲った時も嬉しかったですが、それ以上に嬉しいです」とノア。昨年は同大会準優勝で、これまで空手で出場してきたどの大会でも準優勝どまりだったため、喜びは格別だったという。

軽重量級決勝戦はユジン(右)が安島(左)に合わせ一本勝ち

「勝因は練習でやって来たことが自信になった気がします。昨年の決勝戦でも絶対に優勝してやろうとの気持ちで臨みましたが、今年はそれに加えて自分の気持ちが乗っている感じがしました」と振り返り、「この流れに乗って次はRISEのベルトを狙います。上半期は負けなしで行きます」と意気込んだ。

 軽重量級はベスト4に3人の日本人選手が残ったが、決勝で2013第45回全日本選手権優勝者・安島喬平(28=茨城県常総支部)がアンドレイ・ルジン(22=ロシア)に上段ヒザ蹴りで2度の技あり(ダウン)を奪われて合わせ一本負け。ルジンは2017第6回全世界ウェイト制空手道選手権重量級優勝、2017ロシア選手権軽重量級優勝の実績を持ち、来年開催される全世界選手権(無差別級)の優勝候補にもあがっている。

重量級決勝戦/足払いで転倒した南原に残心を示すグリアエフ

 重量級でもベスト4に3人の日本人選手が残ったが、決勝は2015第32回全日本ウェイト制重量級3位・南原健太(19=東京城北支部)とアントン・グリアエフ(20=ロシア)の対決に。両者は過去2戦して1勝1敗の決着戦となったが、南原はグリアエフに右上段回し蹴りをヒットさせられて動揺したか、続く足払いで転倒させられ、グリアエフが残心(一本突きを出しながら決めのポーズ)を示して技あり。上段回し蹴りでの逆転を狙った南原だが時間切れとなり、グリアエフが優勝を飾った。

中量級決勝戦は試割り判定に持ち込まれ、足刀で6枚の板を割った樋口が優勝

 日本人の層が厚い中量級はベスト4を日本勢が占め、決勝は2017第34回全日本ウェイト中量級2位・樋口知春(20=東京城北支部)と2017第6回世界ウェイト制軽量級優勝・与座優貴(20=茨城県常総支部)で争われた。本戦と2度の延長戦でも両者譲らず、勝敗は試割り判定(希望した枚数の板を多く割った方が勝利)に持ち込まれ、足刀で6枚を割った樋口が5枚の与座を上回り、優勝した。

<各階級入賞者>

▼軽量級
優 勝 ベイ・ノア(22=東京城北支部)
準優勝 アリム・ユヌソフ(33=ロシア)
3 位 エフゲニー・グルコフ(20=ロシア)
4 位 アレクサンダー・アリストフ(21=ロシア)

▼中量級
優 勝 樋口知春(20=東京城北支部)
準優勝 与座優貴(20=茨城県常総支部)
3 位 臼田悠希(20=大阪なみはや支部)
4 位 竹岡拓哉(28=東京城西支部)

▼軽重量級
優 勝 アンドレイ・ルジン(22=ロシア)
準優勝 安島喬平(28=茨城県常総支部)
3 位 大澤佳心(22=城西世田谷東支部)
4 位 石塚悠太郎(21=鹿児島県支部)

▼重量級
優 勝 アントン・グリアエフ(20=ロシア)
準優勝 南原健太(19=東京城北支部)
3 位 星龍之介(19=本部直轄浅草道場)
4 位 徳田寛大(23=大阪南支部)

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