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【アクセル】残り1秒、原口健飛が飛び二段蹴りでKO

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2018/05/03(木)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

原口(右)の強烈な右ミドルキックにヘンリー(左)の顔が苦痛で歪む

アクセルプロモーション
「ACCEL Vol.39」
2018年5月3日(木・祝)兵庫・神戸ラピスホール

▼第5試合 ACCEL Gルール フェザー級 3分3R
〇原口健飛(聖武会館)
KO 3R 2分59秒 ※飛び二段蹴り
●ヘンリー・セジャス(ボリビア)

 原口は幼少の頃から空手を学び、高校生でボクシングを始めると17歳でプロデビュー。2016年には高校生ながら西日本新人王トーナメントで準決勝進出した実力を持つ。2017年6月にキックボクシングでデビューすると同年8月、わずか2戦目でACCELフェザー級王座を奪取。続く11月には「RISE」の-57kgトーナメントに参戦してシュートボクシング王者の内藤大樹と延長戦まで戦った。内藤はそのトーナメントで優勝を果たしている。12月にはアクセルで初防衛にも成功した。

 その原口と今回対戦する“南米の猛獣”ことヘンリーは、元RISEウェルター級王者ダニロ・ザノリニが主催するブラジルのイベント『ファイトドラゴン』王者。

 1R、ガードを固めて前へ出るヘンリーに原口は足を使って距離を取る。原口は前に来るヘンリーのボディにカウンターのヒザ蹴りを決めるが、それほど効いていない様子。常に前へ出るヘンリーだがパンチはヒットさせてもらえず、原口の強烈なボディとミドルで反撃をもらう。時折変速の上段蹴りを出す原口。

 2Rも変わらず踏み込んでパンチを放つヘンリーに、原口が距離を取る展開が続く。エンジンのかかった原口はローからハイ、前蹴りに三日月蹴り、後ろ回し蹴りと豊富なバリエーションを見せ、さらにボディも駆使。ヘンリーの表情から余裕が消えて行く、しかし気持ちの強いヘンリーは執念でパンチを振り回し、得意のローを当てて行く。

 3R、ヘンリーが追い込んでは強烈なパンチで襲い、原口はそれをかわしてミドル、ボディを的確に入れて行く。だがヘンリーは常に前へ出てカウンターをもらいながらも、構いなしにローを放つ。確実に効かせている原口だが、なかなかダメージを表さないヘンリーにやや攻めあぐね、判定勝ちも意識してかジャブとローをコツコツと当てて時折強烈なミドルを蹴る、

 後半、ヘンリーはミドルを完全に嫌がる表情を表す。ここで原口の「狙っていた」という飛び上がっての二段蹴りがヘンリーの顔面にまともに決まり、崩れ落ちた瞬間に場内が沸く、レフェリーは危険とみなし即試合をストップ。最終ラウンド残り1秒を残してのTKOだった。

 インタビューで原口は、「必ずKOすると宣言したのに予想以上のヘンリーのタフさに手こずりギリギリになってしまいました。だけど絶対倒せると自信があっての隠し技だったので、うまく術中にハマってくれてホッとしてます。他団体の二冠と聞きましたが、アクセル王者との差を皆さんに証明できて嬉しいです。これからもアクセルを拠点に全国の強いヤツを倒して行きたいと思います」と語った。


ピーターソン(右)が3度目の対戦も制して新チャンピオンとなった

▼第6試合 ACCEL 武道会ルール ヘビー級タイトルマッチ(オープンフィンガーグローブ着用) 3分3R
〇ピーターソン・シャカル(ブラジル)
判定3-0
●オーデマン(スフィーダ)
※ピーターソンが新王座に就く。

 今回で3度目の対決となる両者、過去は2度ともピーターソンが勝利している。今度こそ宿敵を倒し、かつて巻いたベルトを取り戻したかったオーデマンだが、またしても涙を飲んだ。

 1R、ピータソンが豪快なワンツーパンチで仕掛ける。オーデマンは後手に回り、そこに大きい右フックでカウンターを狙うもクリーンヒットはない。手数ではピーターソン。オーデマンもパンチをガードの上から豪快に当て、フックでピーターソンをフラつかすも、やはりガードの上からは崩せない。

 オーデマンは過去の対戦経験から、ピーターソンが苦手と見えた投げを強引に狙うが綺麗に決まったのは1度だけ。逆にオーデマンが体勢を崩してマットに這ってもピーターソンは上から仕掛けず、“起きてこい”と挑発し、寝技に付き合う気は一切ない模様。

 2R、さほど1Rと展開は変わらないが、ピーターソンが顔面パンチを控えボディへのパンチを多発。元極真のオーデマンは全く効かないのか腹を叩いて“打ってこい”と言うが、手数が出ない。後半、オーデマンが不意に蹴ったローが蹴りを警戒してなかったピーターソンの前足にやや効いたように見えた、一気に蹴り込みたいがやはり数が出ず、見せ場を逃した。

 3R、ピーターソンはこれまで出していたジャブの数を増やし、オーデマンにダメージを与えるポイント作戦に切り替える。1Rからジャブをもらい続けたオーデマンの顔がみるみる腫れ出す。オーデマンは時折首相撲からのヒザでいい場面もあったが、効かすことが出来ず、ややスタミナが落ち気味に見えたところで試合終了。手数で攻めたピーターソンが新王者となった。

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