【修斗】斎藤裕が現世界王者の意地を見せ、粘るリオン武を振り切る
サステイン
「プロフェッショナル修斗神奈川大会」
2018年5月13日(日)神奈川・カルッツかわさき
▼メインイベント 第8試合 スーパーファイト 66.2kg契約 5分3R
〇斎藤 裕(パラエストラ小岩/修斗世界フェザー級王者)
判定3-0 ※30-29、29-28、29-28
●リオン武(ライジングサン/第5代・第8代修斗世界ライト級王者)
齋藤は2016年に中村ジュニアを判定で破り、プロ14戦目で世界王座を獲得。昨年4月の初防衛戦では、大ベテラン宇野薫を挑戦者に迎え、完勝でベルトを守った。
対するリオンは2003年に修斗でプロデビューし、2006年に第5代修斗ライト級王者に君臨。翌年にはそのタイトルを手放す事になるが、その半年後には修斗環太平洋ライト級王座を獲得。そして2008年に再び世界ライト級王者となり、修斗史上初の世界王座返り咲きを果たした。2016年9月の内村洋次郎戦を最後に戦線を離れていたが、今回、約2年ぶりに復帰戦を迎える。
1R、ローの蹴り合いからスタート。齋藤のタックルを防いだリオンが投げて上になる。しかし、斎藤は投げられてもすぐに立ち上がる。終盤、テイクダウン狙いのリオンを齋藤が逆にテイクダウンし、上になって1Rを終えた。
2R、リオンが左ハイキックを放つと、齋藤がその足をつかんでテイクダウン。立ち上がるリオンだが齋藤は再びテイクダウンを奪う。ここもリオンは立つが、バックを奪った齋藤がヒザを蹴る。テイクダウンの攻防でリオンが上を取りかけるが、齋藤はすぐに立つ。そして齋藤が首相撲からのヒザ蹴りを数発当てた。
3R、先にリオンがテイクダウンを奪うが、齋藤が押さえ込ませない。立ち際にリオンがバックにつき、崩していく。斎藤が立つとリオンが投げるて上になったが、齋藤はまたも立ち、リオンはチャンスを生かせなかった。斎藤は組んでのヒザ蹴りを当てていく。最後、斎藤はパンチで前に出たが、リオンを捉えることが出来ず試合終了。
判定は3-0で齋藤が“レジェンド”であるリオンから勝利をもぎ取った。リオンも約2年ぶりとは思えないコンディションの良さで粘りに粘った。
齋藤はマイクを持つと「一本かKOを狙ったんですが、リオン選手が強かった。今年、大きなチャンスがあれば国内でも国外でもどんどん挑戦していきたいです」と、さらなる飛躍を誓った。
▼セミファイナル 第7試合 世界ストロー級チャンピオンシップ 5分5R
〇猿田洋祐(30=和術慧舟會HEARTS/第7代世界ストロー級チャンピオン)
KO 3R 45秒 ※パウンド
●村田一着(45=NEW GROUND/修斗ストロー級1位)
※猿田が初防衛に成功。
猿田は昨年10月に修斗世界ストロー級王座を獲得し、10年越しの悲願を達成。王者として迎えた今年1月の清水清隆戦は判定3-0で完勝を収め、引き分けを一試合挟み現在6連勝中。波に乗っている状態で初防衛戦を迎えた。
一方、挑戦者・村田はプロデビューから18年目、45歳にして初めてタイトルに挑戦する苦労人。1月、猿丸ジュンジ(31)との挑戦者決定戦を制し、このチャンスを掴んだ。
1R、村田が最初に放った右ローをキャッチした猿田が、大きく持ち上げてのテイクダウン。猿田はヒジとパンチを打つ。さらにバックからのパンチを連打。村田は猿田の胴で両足で挟んでディフェンスし、さらに足関節技を狙ったが、猿田が再びパウンドを落としていった。
2Rも猿田が村田の最初の右ローをキャッチしてテイクダウン。猿田はコツコツとパンチを落としていく。時折、強いパウンドとヒジも繰り出す猿田。村田は何とか上下を入れ替えようとするが、猿田のキープ力が強くそのままの状態が続いた。
3R、村田は右ハイキックから入る。猿田も右ローを返す。村田が蹴った右ミドルを猿田はキャッチすると強烈な右フック。村田がマットに倒れ、猿田はすかさずパウンド。レフェリーがストップして猿田のKO勝ちを宣すると、村田は“まだ出来る”と立って両手を挙げ、納得していない表情。
猿田はマイクを持つと、「内藤のび太選手というチャンピオンが世界にいますが、日本、修斗には猿田洋祐というチャンピオンがいることを覚えておいてください」とアピールした。
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