【ボクシング】京口が初のダウンも判定で2度目の防衛
ワタナベジム
「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」
2018年5月20日(日)東京・大田区総合体育館
昨年7月、世界初挑戦となった京口紘人(24=ワタナベジム)は3-0で判定勝利を上げ、国内最速となるデビュー1年3ヵ月での世界王座戴冠を成し遂げた。迎えた大晦日の初防衛戦では8R KO勝ち。9戦9勝(7KO)と最軽量級の王者ながら高いKO率で2度目の防衛戦に臨む。
対するビンス・パラス(19=フィリピン)は京口と同じく13戦13勝(11KO)と無敗のレコードを誇るフィリピンの新星。24歳の京口より年下となる19歳で、フィリピンの英雄マニー・パッキャオが無料開放するジムでボクシングを始め、パッキャオの背中を追って今回世界初挑戦となる。
両者は最軽量級ながらKO率が高く、ボディ打ちを得意とする似たスタイルの選手。京口はオーソドックスからジャブを放ち、そこからボディフック、アッパーへと繋ぎ前に出る。3Rにはパラスがボディ打ちへ来たところに左フック、右アッパー、左ボディとパンチを集める京口だが、右フックを放った直後にパラスの左フックをテンプル付近に被弾してダウンを喫してしまう。
しかし京口はそこからジャブを中心にボディ、アッパーへ繋げる連打でリズムを立て直す。両者6Rにはボディの打ち合いを見せ、ここを優勢で乗り切った京口は7R以降、ジャブで距離をコントロールし始める。ジャブで自分に適した距離を作り、これを保ってパラスを懐に入らせない。
8R以降、パラスは手数とアグレッシブさが落ち、パンチのスピードもスローダウンが見受けられる。
10R、京口は勝負と見たか左フック、右ストレート、アッパーと連打。しかしパラスもタフさを見せ、ボディフックを返して倒れない。
京口はその後もスピードを落としたパラスのパンチの直後に右ストレートのカウンターを見舞うなどして攻めるがダウンを奪うことはできず。
3者117-110の判定で2度目の防衛を成し遂げた京口だが、「初めてダウンをして、すごく焦って、いい経験になったと思います」と試合内容を反省。今後は「統一戦が一番分かりやすいと思うので、実現できるようバックアップしてもらえば。(統一戦が)かなえば田口さんみたいになりたいです。今日も応援・声援を頂いて、でも10Rに倒し切れなくて力不足なので、これからも進化した京口紘人を見せていきたいです」とさらなる成長を誓い、統一戦ならびに統一王者を目指すとした。
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