【UFC】王者ウィテカー、大苦戦の末に宿敵ロメロ破る
▼セミファイナル ウェルター級暫定王座決定戦 5分5R
○コルビー・コビントン(30=アメリカ/UFCウェルター級4位)
判定3-0 ※49-46、48-47、48-47
●ハファエル・ドス・アンジョス(33=ブラジル/元UFCライト級王者/UFCウェルター級1位)
※コビントンが暫定王座に就く。
UFCウェルター級王者タイロン・ウッドリーが肩の負傷により長期の戦線離脱。これにより、コビントンとドス・アンジョスが暫定王座を争うことになった。
コビントンは2014年8月からUFCに参戦し、8勝1敗の好戦績を収めている。昨年10月にはUFCウェルター級タイトルマッチ経験者のデミアン・マイアを破り、現在5連勝中だ。
対するドス・アンジョスは2015年3月にUFCライト級王座に就いた実績の持ち主。昨年6月からウェルター級に階級を上げ、タレック・サフィジーヌ、ニール・マグニー、元UFCウェルター級王者ロビー・ローラーを相手に3連勝を収めている。
好調の両者の一戦は熱戦となった。1Rはガンガン間合いを詰めて組んでくるコビントンに対し、ドス・アンジョスは組み際にヒザ蹴りやボディ。
2Rに入ると両者の打撃戦が激しさを増し、ドス・アンジョスが右ボディ、コビントンが左アッパーをそれぞれクリーンヒットさせる。ドス・アンジョスはコビントンの勢いに押されて尻餅を着く場面も。
3Rにはコビントンがパンチ連打から何度も組みつき、ドス・アンジョスを消耗させる。4Rにドス・アンジョスはタックルでテイクダウンに成功させて巻き返しを図るが、コビントンも終盤にタックルでテイクダウンを奪い返して譲らない。
5Rもコビントンが前に出てプレッシャーをかけ続け、終盤にはドス・アンジョスと足を止めて激しいパンチの打ち合いを繰り広げた。勝敗の行方は判定に持ち込まれ、コビントンがジャッジ全員からの支持を受けて勝利した。
暫定王者のベルトを巻いたコビントンは「タイロン・ウッドリーに伝えてくれ、お前の時代は終わりだと! アイツは俺から逃げた! これがホンモノのベルトだ!」と吠えた。
▼ヘビー級 5分3R
○カーティス・ブレイズ(27=アメリカ/UFCヘビー級4位)
TKO 3R 2分56秒
●アリスター・オーフレイム(38=イギリス/元Strikeforceヘビー級王者/UFCヘビー級2位)
アリスターは2016年9月のUFCヘビー級タイトルマッチで王者スティペ・ミオシッチにKO負け。その後はマーク・ハントにKO勝ち、ファブリシオ・ヴェウドゥムに判定勝ちを収め、調子を取り戻しつつあったが、昨年12月に超新星フランシス・ガヌーに衝撃のKO負けを喫した。今回が再起戦となる。
対するブレイズは2016年4月のUFCデビュー戦こそガヌーにTKO負けしたが、以降は4勝1ノーコンテストの成績で負け無し。今年2月にはハントから判定勝ちを収め、現在3連勝中と好調だ。
1R、両者の2分半近い探り合いが続くと、ブレイズが堰を切ったようにタックル。アリスターは左アッパーを合わせようとするが、そのままテイクダウンを許す。上から押さえ込むブレイズに対し、アリスターが下からヒールフックを仕掛けたところでラウンド終了。
2R、タックルで飛び込んできたブレイズの顔面をアリスターのヒザ蹴りと右フックが捉える。これでよろめいたブレイズがそのまま強引にタックルを仕掛け続けると、アリスターはギロチンチョークに捕らえて下に引き込む。ブレイズが頭を抜くと、アリスターはヒールフックも狙うがこれも極まらない。立ち上がったブレイズは再びタックルを仕掛けて、今度は鮮やかにテイクダウンを成功させると、そのまま上をキープし続けた。
3R、序盤の打撃戦でブレイズの右ストレート、ヒザ蹴り、右アッパーが連続ヒット。アリスターがケージを背負うと、ブレイズは右アッパーと右フックのラッシュを浴びせ、そこから落ち着いてタックルでテイクダウンを奪う。ブレイズはトップをキープしながら強烈エルボーを連打。これでアリスターがぐったりとしたところで、レフェリーが試合を止めた。
ブレイズが上位ランカーのアリスターをTKOに下して4連勝をマーク。アリスターはガヌー戦に続く連敗となった。
▶︎次ページ:元WWEプロレスラーのCMパンクが初勝利を目指す
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