【NKB】高橋三兄弟の末っ子・聖人が左ハイ一撃で王座戴冠、三兄弟でNKB三階級制覇達成
日本キックボクシング連盟/NKB実行委員会
「闘魂シリーズ vol.3」
2018年6月16日(土)東京・後楽園ホール
▼第13試合 メインイベント NKBフェザー級王座決定戦 3分5R
○高橋聖人(20=たかはし・きよと/真門ジム/NKBフェザー級3位)
KO 3R 2分30秒 ※左ハイキック
●ひろあき(32=SQUARE-UP道場/NKBフェザー級1位)
※高橋が新王座に就く。
高橋聖人は高橋三兄弟の三男であり、『KNOCK OUT』でも活躍する長男のNKBライト級王者・高橋一眞 、次男のNKBバンタム級王者・高橋亮と同じくアグレッシブなファイター。昨年4月には、当時NKBフェザー級王者だった村田裕俊に完封勝利し、王者クラスの実力である事を証明している。
対するひろあきは9勝のうち5勝がKOのハードパンチャー。両者はこれまでに2度対戦し、2016年10月の初対決時は高橋が判定勝ち、昨年12月の再戦ではひろあきが2RでKO勝ちしており、1勝1敗のイーブン。
ひろあきが念願の王座獲得か。それとも高橋が王座を獲得し、三兄弟でNKB三階級制覇なるか。3度目の決着戦となった。。
1R、高橋がミドル、ローを蹴りまくる。パンチで勝負したいひろあきは、その蹴りで前進を止められペースを掴めない。さらに高橋は、ひろあきのパンチに合わせてミドルを脇腹に蹴り込みダメージを与えていく。
2Rも、さらに蹴りを多用する高橋は、ガードが下がった瞬間にハイキックを合わせるなどして、ひろあきを翻弄。しかし、ひろあきも高橋の蹴り終わりにパンチを放ち、なんとかパンチの距離にしようと踏み込む。
3R、高橋が強烈な左ミドルをひろあきの右腕と脇腹に当てていく。この攻めでひろあきの右のガードが下がったところに、高橋の狙いすました左ハイキックがクリーンヒット。側頭部を蹴られたひろあきは崩れ落ちるようにダウン。よろめきながら何とか立ち上がったひろあきに、高橋はパンチ、蹴り、ヒザで猛ラッシュ。これに打ち合いを挑んだひろあきだったが、その瞬間、再び高橋の左ハイが直撃。強烈な一撃を首元にもらったひろあきはぶっ倒れ、それを見たレフェリーが試合を止めた。
鮮やかな衝撃KO勝ちでNKBフェザー級王者になるとともに、三兄弟でNKB三階級制覇を達成した高橋は「これで兄弟3人ともチャンピオンになれました。だけど、ここからがスタートだと思っています。これから他の団体のチャンピオン達を倒していきたいです」とマイクアピールし、NKBのベルトの価値を上げていくとアピールした。
▼第12試合 セミファイナル ミドル級 3分5R
〇西村清吾(39=TEAM-KOK/NKBミドル級王者)
KO 4R 1分19秒 ※左ストレート
●YOSHIKI(31=大和魂一族)
西村は2015年2月、35歳でプロデビューし、昨年9月に田村聖からNKBミドル級王座を奪取した。4月大会ではMA日本ミドル級王者・井原浩之との、団体の威信を懸けた王者対決を制し勢いに乗っている。
この試合に向けて、西村は「強い漢=優しさだと思うので、優しくあるために強くありたい。未来を担う子供たちに良い影響を与えられるように良い試合をして勝ちます」と、男らしく意気込む。
一方、エンセン井上率いる大和魂一族のYOSHIKIは総合格闘技ベースの選手。この試合に向けては「5Rは戦いたくないので早く倒したいです。いつものケンカファイトでいきます」と、エンセンの弟子らしいコメントを残している。
西村もラフファイト、ケンカファイトが得意なだけに、激しいぶつかり合いが予想されるこの一戦。男の熱い戦いを制するのはどっちだ。
西村のセコンドには”日本ムエタイ界の至宝”梅野源治、YOSHIKIのセコンドにはエンセン井上が付くという豪華なリングサイド。
1R、互いにロー、パンチを出し合い牽制。距離が近くなると首相撲の展開になるが、YOSHIKIがレフェリーの介入している際どいタイミングでヒザ蹴りを出してしまう。このヒザ蹴りで西村は鼻筋をカットしていまい、ドクターチェックが入る。試合は再開したが西村の鼻は曲がっていて折れている様子。このYOSHIKIのダーティな攻撃に西村の大応援団からは「反則だろ」の声。場内に不穏な空気が漂う。
2R、YOSHIKIは西村の切れた鼻を狙って果敢に攻める。しかし、鼻を切られてからさらに気合いが入ったかのように見える西村は、左ストレートを的確にヒットさせてペースを取り戻し、パンチ連打でダウンを奪う。やはり攻撃の精度は西村に分があるようだ。3Rも左ストレートを軸に攻め試合を優位に進める西村だが時折、反則すれすれの際どいタイミングでヒジ打ちを出すなど、ラフファイトの展開。
4R、西村が雄叫びを上げながらパンチを当てていく。そして、強烈な左ストレートを打ち込まれたYOSHIKIはダウンしながら場外へ落ちてしまう。このまさかの事態に場内が騒然とするなか、ダウンカウントは進められる。YOSHIKIは何とか起き上がりリング内に戻るが、20カウント以内に戦う意志表示ができずレフェリーが試合を止めた。リングアウトで20カウント数えられ勝負が決するという、前代未聞の結末となった。
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