【UFC】ロシアのヤンの剛拳に石原夜叉坊がKO負け、日本勢は1勝4敗
「UFC FIGHT NIGHT:Singapore」
2018年6月22日(土・現地時間)シンガポール・インドア・スタジアム
▼バンタム級マッチ 5分3R
〇ピョートル・ヤン(ロシア)
TKO 1R 3分28秒 ※パウンド→レフェリーストップ
●石原“夜叉坊”暉仁(26=いしはら・やしゃぼう・てると/Team Alphamale Japan)
石原はUFC選手育成番組『ROAD TO UFC JAPAN』での活躍を機にUFCと選手契約を結び、2016年3月にUFCへ本格参戦。2試合連続KO勝ちと波に乗っていたが、その後は2連敗。2017年9月のUFC日本大会では勝利を収めるも、2018年2月に敗れ、現在のUFC戦績は3勝3敗。対戦相手のヤンはUFC初参戦でMMA(総合格闘技)戦績8勝1敗。石原は勝ち越しを狙いたいところ。
1R、前に出てくるヤンに対し、石原は左右に動きながらハイキック、ローキックを蹴る。抜群のタイミングのタックルでテイクダウンした石原だが、ヤンはすぐに立ち上がる。
パンチでプレッシャーをかけてくるヤンに、石原は軽快なステップで大きく回り込み、ヤンのパンチをかわす。しかし、左フックをかわしたところで右ストレートをもらい、足元がフラつく。そこへヤンが左フック、石原はダウンする。立ち上がった石原はヒザ蹴りで応戦したが、最後は右ストレートでダウン。ヤンがパウンドで襲い掛かったところでレフェリーがストップした。
勝者ヤンは「今回が自分のUFCデビューだったから試合前はいくらか緊張していた。でも、チームが支えてくれて、オクタゴンに入ったら問題なし。プランはスタートで相手を感じ、スペースを正確に読んでから、その上で攻めていくことだった。相手の打撃はほとんどが外れていたから、フィニッシュを狙ったんだ。今後はモスクワで戦いたい。以前に戦っていた場所だし、自分の地元だから、ファンもたくさんいる。モスクワで戦わせてほしい。UFCが選んでくれる相手なら誰でも戦う」と、9月15日(現地時間)に初開催が決定したモスクワ大会への出場をアピールした。
▼ウェルター級マッチ 5分3R
〇リー・ジンリャン(30=中国)
判定3-0 ※30-26、30-27、30-27
●阿部大治(26=HMC)
阿部は柔道でインターハイ優勝、国際大会でも入賞の実績を持ち、キックボクサーに転向すると2014年にJ-NETWORK初代ライトヘビー級王座を獲得。その後はMMAに転向し、デビューからわずか2年、パンクラス4戦目(MMAでは5戦目)でパンクラス・ウェルター級王座に就いた。UFCには2017年9月から参戦し、現在のUFC戦績は1勝1敗。
ジンリャンはレスリングと散打(中国拳法)をバックボーンに持ち、MMA戦績は14勝5敗。KO勝ちが6回、関節・絞め技による一本勝ちが4回で、そのうち1R決着が6回もある。UFCでの戦績は4勝1敗。
1R、ジンリャンのローにパンチを返す阿部。お互いにパンチとローを放っていく。ローを効かされたか後退する阿部をパンチで追っていくジンリャン。阿部も右ローを蹴り返す。
2Rも左右ローで阿部の前足を徹底的に狙うジンリャン。ワンツーで応戦する阿部だが、ジンリャンの右アッパーでバランスを崩す。その後もローをまともにもらう。ジンリャンの右フックが強烈にヒット。右ローとパンチの連続攻撃に阿部は下がる。ジンリャンは“こっちに来いよ”とばかりに、中央に戻って阿部を誘う。
3R、ローを喰らって大きくバランスを崩す阿部。ハイキック、右ストレートを放つが、ジンリャンの右ローに後退していく。ローに気を取られて右ストレートをもらう阿部。残り1分、3連打を見舞う阿部だが劣勢は覆せず。勝利を確信したジンリャンは客席の応援団の元まで走っていく。
判定は3-0でジンリャンが勝利。阿部はこれで2連敗となった。勝者ジンリャンは「まったくプレッシャーがなかったし、とにかくじっくりいきたかった。家族やチームの支えを生かしたかったんだ。ファンが自分の試合を気に入ってくれて覚えてくれたらいいなと願う。自分と戦おうというウェルター級の相手なら誰とでもやる。次は北京の試合に出られたら嬉しい」とコメントした。
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