【ボクシング】小西伶弥がKOで再起、アジアパシフィック王座獲得
「WBOアジアパシフィックライトフライ級王座決定戦」
2018年7月13日(金)兵庫・神戸市立中央体育館
▼WBOアジアパシフィックライトフライ級王座決定戦 3分12R
〇小西伶弥(24=真正ジム)
KO 12R 1分06秒 ※右ストレート
●オーリー・シルベストレ(24=フィリピン)
※小西が新王座に就く。
小西は幼少の頃から高校2年生までフルコンタクト(直接打撃制)空手の雄・白蓮会館で空手を学び、ボクシングに転向。2017年4月に日本ミニマム級王座を獲得し、2度の防衛に成功したあと15戦無敗のまま今年3月にWBA世界ライトフライ級王座決定戦に臨んだが、カルロス・カニサレスに初黒星を喫した。
再起戦の相手シルベストレは11勝(7KO)3敗1分の戦績を持つフィリピン人ボクサー。
1Rからシルベストレは思い切った右フックと左ボディブローを中心に攻めてくる。小西も同じ左ボディブローで打ち合う。スピードのあるオーバーハンドフックを打ち込んでくるシルベストレに、小西はワンツーでガードを上げさせて得意のボディブローにつないでいく。
2Rが始まってすぐ、右ボディブローを打ちに行ったシルベストレの頭がバッティングとなり、小西は古傷の左目上から流血。シルベストレは見えにくい角度からの右オーバーハンドフックを多用する。
5Rになるとシルベストレは小西のボディ攻めに背中を丸める場面が多い。6Rにはシルベストレの右フックで小西がグラつかされる場面もあったが、前へ出て手数も多いのは小西。
9Rからは右ボディストレートも使う小西。シルベストレのローブローをもらってしまう不運も。10Rは両者接近戦でボディの打ち合い、11R、小西の右ストレートでシルベストレの手が完全に止まり、小西がラッシュを仕掛ける。口を大きく開けながらも耐えるシルベストレ。
そして最終12R、両者が打ち合いに出たところで小西の打ち下ろしの右ストレートがカウンターでさく裂。10カウントを聞かせて小西がタイトルを獲得した。
ベルトを巻いた小西は、「最終Rで仕留めきれましたが、それまでのラウンドはインターバルで帰ってくるたびに怒られていました。もちろん世界チャンピオンが目標ですが、この間の世界戦に負けてこの試合に向けて練習してきたにもかかわらず、こんな内容になってしまって情けないです。世界戦がいつ決まっても大丈夫なように練習していきたいです」と、反省しきりだった。
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