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【ベラトール】期待の若武者ギャラガー、初回KO負けでプロ初黒星

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2018/08/19(日)UP

バンデハス(上)の鉄槌で完全に目が飛んでしまうギャラガー(下)

Bellator MMA
「Bellator 204」
2018年8月18日(土・現地時間)アメリカ・サウスダコタ州スーフォールズ サンフォード・ペンタゴン
Photo by Bellator/Lucas Noonan

▼バンタム級 5分3R
○リッキー・バンデハス(26=アメリカ)
KO 1R 2分49秒
●ジェイムス・ギャラガー(21=アイルランド)

 ギャラガーは2015年10月のプロデビューから現在までに7戦全勝の戦績を誇る期待の逸材。勝ち星のうち実に6試合が一本勝ちという極めの強さだ。2016年7月のプロ4戦目からアメリカのメジャー総合格闘技団体『Bellator MMA』に参戦中。今回は昨年6月のシンゾー・マチダ戦以来、1年2カ月ぶりの実戦復帰となり、フェザー級からバンタム級に階級を下げて臨む。

 対するバンデハスは2014年4月にアメリカ東海岸を拠点とした総合格闘技団体『Cage Fury Fighting Championships』でプロデビュー。同団体一筋で10勝1敗の好戦績を残し、今大会でBellator MMA初陣を迎える。

 所属ジムの同門コナー・マクレガー譲りの好戦的なキャラクターを持つギャラガーは、前日計量でバンデハスに挑発を繰り返したが、この日の試合開始前もケージに登場するや否やバンデハスの方へ詰め寄り、顔を近づけて挑発。レフェリーたちがギャラガーをバンデハスから引き離す一幕も。両者が因縁をさらに深めたところで試合開始となった。

バンデハス(手前)の顔面横蹴りがギャラガー(奥)のアゴに直撃。これが決定打となった

 1R、ギャラガーが前に出てプレッシャーをかけ、左ジャブから右ローを蹴るコンビネーションで攻める。左構えのバンデハスはケージ際まで後退すると、ギャラガーの蹴りに合わせてカウンターの右ストレートで顔面を狙う。

 ギャラガーにタックルで尻餅を着かされてもすぐに立ち上がるバンデハス。直後に正対したところで、バンデハスは左ジャブからの強烈な右ストレートを叩き込み、ギャラガーをダウンさせる。ギャラガーはすぐに立ち上がるも、バンデハスの追撃のワンツーと左の横蹴りを顔面にくらって再びダウン。

 ここを逃さず、バンデハスは上からの鉄槌連打でギャラハーをサンドバッグ状態にし、レフェリーストップを呼び込んだ。バンデハスが期待のエース相手に初回KO勝ちで、堂々のBellator MMAデビューを飾った。

 試合後、ギャラガーはバンデハスの元に歩み寄り、しっかりと握手をかわして勝利を称えた。バンデハスは「タフな相手だった。挑発を受けても、日頃の練習を思い出して心を落ち着かせることができた」と試合を振り返った。


ラハット(右)を背後から攻めるコールドウェル(左)

▼メインイベント フェザー級 5分3R
○ダリオン・コールドウェル(30=アメリカ/Bellator MMA世界バンタム級王者)
KO 2R 2分46秒
●ノアド・ラハット(34=イスラエル)

 コールドウェルはレスリング出身で2012年9月に総合格闘家としてプロデビュー。2014年3月のプロ4戦目から『Bellator MMA』に参戦し、昨年10月にエドゥアルド・ダンタスからバンタム級王座を奪取した。今年3月には初防衛にも成功。今回はフェザー級に上げてノンタイトル戦で連勝を目指す。戦績は12勝1敗。

 対するラハットは柔道をベースに持ち、2008年7月に母国イスラエルでプロデビュー。2014年3月から2016年2月までに『UFC』で2勝2敗の成績を残していたが契約解除となり、同年11月からBellator MMAに参戦を果たすこととなった。同団体では現在までに3勝1敗と勝ち越している。戦績は12勝3敗だ。

コールドウェル(上)のパンチ連打でラハット(下)は崩れ落ちた

 1R、サウスポーの構えから左の蹴りを上下に散らすコールドウェル。ラハットはコールドウェルの左ローが空を切ったところでタックルを仕掛けるが、上から潰されてしまう。コールドウェルは上からの押さえ込みでラハットをしっかりとコントロールし、スタンドを許さない。

 2R、巻き返したいラハットは左ジャブから右ミドルを蹴るが、直後にコールドウェルのパワフルなタックルをカットできずにテイクダウンされる。コールドウェルは背後からのチョークを極め損ねると、今度は四つん這いになったラハットの顔面に右のパンチを連打。これを効かされてしまったラハットがその場にガクッと崩れ落ち、レフェリーが試合を止めた。

 コールドウェルが元UFCファイターのラハットに何もさせず、王者の強さをしっかりと見せつけるかたちでKO勝ち。試合後には「ギャラガーはいろいろ言ってきたが、今日負けやがった。パトリシオ・ピットブル(Bellator世界フェザー級王者)もうるさいな。アイツのベルトは俺のものだ」と、コールドウェルはフェザー級のベルトを狙うことを示唆した。

▶︎次ページ:無敗のレスリングエリートが圧勝

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