【グラチャン】阪本洋平が圧倒防衛、白血病の友人にエール
GRACHAN実行委員会
「GRACHAN36 GRACHAN10周年記念大会」
2018年9月9日(日)東京・大田区総合体育館
▼第14試合 GRACHANフェザー級タイトルマッチ 5分3R
○阪本洋平(31=T-BLOOD/初代GRACHANライト級王者、第2代GRACHANフェザー級現王者)
TKO 1R4分6秒 ※レフェリーストップ
●原井徹(31=フリー/挑戦者)
※阪本は初防衛に成功
阪本は2016年5月にはGRACHAN初代ライト級王座決定戦で元パンクラス・ウェルター級王者の宇良健吾を1Rで秒殺KO。その後、階級を下げて昨年5月に大澤茂樹が保持するGRACHANフェザー級王座に挑戦し、圧倒的な打撃力で2RKO勝利し、二階級制覇を果たした。現在、約9年間無敗を誇る。
一方、原井はこれまでにパンクラス、DEEP、HEATなど様々な団体のリングに上がり、現在はグラチャンが主戦場。大澤茂樹が保持していたGRACHANフェザー級王座に2度挑戦し、1度目はドロー、2度目はTKO負けを喫しており、今回が3度目の挑戦となる。今年2月には元パンクラス・ライト級王者・昇侍に圧勝し、現在4連勝。
1R、原井は打撃を散らし、右ハイから即座に胴タックルを決めてテイクダウン。立ち上がる坂本のバックにくっ付いてテイクダウンを狙う。離れてからもタックルを狙う原井に、阪本が上からがぶってフロントチョークを決める。
序盤は動きが硬い阪本だったが、スタンドの展開に戻ると強烈な打撃の連打で原井を金網際に追い込む。原井は組み付いて連打を避け、離れ際にバックブロー。
この一撃でぐらついた阪本だが、原井のタックルをしのぎパンチ連打で反撃。右ストレートで崩れ落ちた原井に、阪本がパウンド連打で追い込むと原井は失神。レフェリーが即座にストップし、阪本の圧勝に終わった。
マイクを握った阪本は、昨年から白血病で入院中のジム会員の20歳、神立大輝さんに向けてメッセージ。本来は退院して今大会に観戦に来る予定だったが、白血病が脳に転移し再入院したために来場出来なくなったという。阪本は以前から対戦アピールしている高谷裕之戦を実現させたいとし、「神立くんにはどんな状況でも諦めないで欲しい。退院して(高谷戦を)観てもらいたい」とした。
▼第13試合 GRACHANライト級王座決定戦 5分3R
○山本琢也(パラエストラ千葉)
判定3-0
●岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会 /GLADIATORライト級王者)
日本アマチュア修斗選手権ウェルター級優勝の実績を持つ山本は4勝1敗1分というキャリアながら、今年2月にはパンクラス上位ランカーで、元TRIBELATEウェルター級王者の長岡弘樹に勝利した。対する岸本はDEEPやHEATでタイトルマッチを経験し、今年1月にGLADIATORタイトルマッチで念願のタイトル獲得。40戦のキャリオを誇る岸本が有利かと思われたが……。
1Rから岸本が積極的にタックルを仕掛けてテイクダウン狙い。山本はテイクダウンされながらも、すぐに立ち上がる怪物ぶりを見せ付ける。2Rは山本が払い腰を決めて岸本のバックにつくとパウンドをこつこつ当て削っていく展開に。岸本は疲れを見せ始め、山本が主導権を握った。
3Rも岸本のテイクダウンをことごとく潰す山本がペースを握り、パウンドを落として圧倒。山本が判定勝ちでベルトを巻いた。
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