【ベラトール】ベイダーが11kg重いミトリオンを封殺、決勝へ進出
▼セミファイナル ヘビー級 5分3R
○セルゲイ・ハリトーノフ(38=ロシア)
KO 1R 4分59秒
●ロイ・ネルソン(42=アメリカ)
ハリトーノフはPRIDE時代、“ロシア軍最強兵士”の異名でトップ選手の一人として活躍。2016年11月のBellator MMA初陣では16秒KO負けという不覚を取ったが、昨年3月の再起戦はしっかりとKO勝利で飾った。その後も他団体で3勝1ノーコンテストと無敗をキープしている。
対するネルソンは長年UFCで活躍。昨年9月のBellator MMA移籍初戦は判定勝利で飾るも、今年2月の2戦目(ヘビー級王座決定トーナメント1回戦)でマット・ミトリオンに判定負けした。5月のミルコ・クロコップとの再戦がキャンセルとなり、今回は8カ月ぶりの再起戦だ。
1R、左ジャブで先制を許したネルソンはタックル。ハリトーノフはすぐにカットしてがぶりの状態からヒザ蹴りを放つ。しかし、これがヒザをマットに着いた状態のネルソンの顔面に入ってしまい、ハリトーノフはグラウンド状態の相手に対する頭部への反則のヒザ蹴りで1ポイント減点となる。
ブーイングとUSAコールが鳴り響く中、やってしまったという表情で天を仰ぐハリトーノフ。ネルソンはダメージ回復の時間を取ると、ハリトーノフとグローブを合わせて試合を続行する。
再開後はパンチ合戦が続く。ハリトーノフが鋭い左ジャブを突けば、ネルソンは左ジャブから鉈のような右オーバーハンド。互いの手数が増える中、ハリトーノフの強烈な左ボディが炸裂する。この一撃でネルソンはペースダウン。ハリトーノフが右アッパーとヒザ蹴りの連打で畳みかけ続け、ネルソンは残り1秒のところでついに力尽きた。
ヘビー級の大物ベテラン対決は1R4分59秒でKO決着。元PRIDEのハリトーノフが元UFCのネルソンを破り、健在ぶりをアピールした。
▼Bellator MMA世界ウェルター級トーナメント リザーブマッチ 5分3R
○ロレンズ・ラーキン(32=アメリカ)
判定3-0 ※三者とも29-28
●イオン・パスク(36=ルーマニア)
※ラーキンがリザーバーの権利を獲得。
今年9月からスタートした「Bellator MMA世界ウェルター級トーナメント」。今大会では、元UFCウェルター級ランカーのラーキンとルーマニアのパスクが、リザーブマッチで対戦した。
ラーキンは昨年6月、UFCからの移籍初戦でいきなりBellator MMA世界ウェルター級王座に挑戦し、当時の王者ドゥグラス・リマに挑判負け。同年9月のポール・デイリー戦でもKO負けして2連敗となったが、今年1月の再起戦で初勝利を挙げている。
今回のリザーブマッチでは、当初予定された対戦相手は2度変更となり、大会11日前にようやくパスクに決まった。バスクーは18勝8敗の戦績を持ち、これがBellator MMAで2戦目。ラーキンの戦績は19勝7敗だ。
1R、ラーキンがワンツースリーのパンチ連打から左ハイ、左右の前蹴り、右ストレートからガードの背後を抜ける左フックなど、多彩な打撃のコンビネーションを見せる。左構えのパスクは3度タックルを仕掛けたが、ラーキンのテイクダウンディフェンスは堅い。
2R、左構えにスイッチしたラーキンが、絶妙なタイミングで左ローと右ジャブを当てていく。パスクはラーキンの左ミドルをキャッチすると、軸足払いでテイクダウンを狙うが、少しもたついている間に右アッパーをもらって大きくぐらついてしまう。パスクはすぐさま組みついて事なきを得た。
3R、後がないパスクは前に出ながら左右フックと右ストレート。数発もらってしまったラーキンは再び左構えにスイッチする。ここから再びラーキンが鋭い右ジャブを突いて押し返さんとするが、パスクも起死回生のタックルでテイクダウン。パスクは終了間際にアキレス腱固めでラーキンをヒヤリとさせた。
パスクは大逆転ならず。打撃戦を優位に展開したラーキンが判定勝ちで、リザーバーの権利を獲得した。試合後、ラーキンは「彼は自分が初めて対戦するルーマニア人だったが、短い期間で試合を受けてくれたし、とにかくタフだった。9カ月のブランクは長過ぎるからもっと試合をしたい。本戦出場に向けて準備はできている」とコメントした。
▶︎次ページ:エリートレスラーと蹴れる寝技師の試合は衝撃の失神KO決着
●編集部オススメ
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
関連記事
【関連リンク】