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【ONE】DEEP王者・和田竜光が52秒で一本勝ち、グランプリ参戦に名乗り

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2018/11/18(日)UP

ホルツケン(左)が鋭いパンチでアレキサンドラ(右)にケージを背負わせる

▼セミファイナル ONE Super Series キックボクシング キャッチウェイト(-78.0kg) 3分3R
○ニキー・ホルツケン(34=オランダ/元GLORY世界ウェルター級王者)
KO 2R 2分59秒
●コスモ・アレキサンドラ(36=ブラジル/元IT’S SHOWTIME 77kg MAX世界王者)

 ホルツケンは2006年から09年にかけてK-1 WORLD MAXで活躍し、15年にはGLORY世界ウェルター級王座を獲得した実績を誇るベテラン。13年からはキックボクシングと並行するかたちでボクシングのリングにも上がり、今年2月には代役というかたちではあったが、WBSS(ワールドボクシング・スーパーシリーズ)のスーパーミドル級トーナメントに出場した。ONEには今大会で初参戦となる。

 対するアレキサンドラも07年にWPMFムエタイ世界ミドル級王座、10年にIT’S SHOWTIME 77kg MAX世界王座、15年にLion Fight世界スーパーミドル級王座を獲得したベテラン。ONEでは今年4月のデビュー戦をKO勝利で飾り、今大会が2戦目だ。ホルツケンとは8年前に一度対戦し、その時は判定で敗れている。

 1R、序盤は互いに肩やヒザで細かくフェイントを掛け合い、一発打てば一発打ち返すという攻防。1分が経過したところで、ホルツケンが左右フックで仕掛け、3秒ほど間をあけて左ハイ。これが時間差で綺麗に決まってアレキサンドラが早々にダウンする。

 アレキサンドラが立ち上がり試合再開。ホルツケンはアレキサンドラのガードの間と外側に左ジャブを打ち分け、一気に左アッパーから右ストレート、さらに返しの左フックを叩き込む。なぎ倒されたアレキサンドラは2度目のダウン。残り1分はアレキサンドラがガードを固めてなんとかしのいだ。

 2R、アレキサンドラはケージ内を左方向に移動しながら左ミドルを連打。ホルツケンはブロックしながらプレッシャーを掛け続ける。今度は右ミドルから右ストレートのコンビネーションで意表を突こうとするアレキサンドラ。だが、ホルツケンのディフェンスは堅い。

 すると終盤、ホルツケンが電光石火の右ストレート2連発から右ハイ。さらに残り10秒を切ると、ホルツケンは後ろ回し蹴りと前蹴りも飛ばす。これで一瞬動きが止まったアレキサンドラ。ホルツケンはすかさず右ストレートをぶち込み、アレキサンドラがケージにもたれたところでとどめの右アッパー。アレキサンドラはアゴを跳ね上げられ失神した。ホルツケンが2R残り1秒でKO勝ちし、ONE初戦を飾った。


左フックを勢い良く振るうカーデスタム(左)

▼メインイベント MMA ONE世界ウェルター級(-83.9kg)王座決定戦 5分5R
○ゼバズチャン・カーデスタム(28=スウェーデン/元PXCウェルター級王者)
KO 5R 4分32秒
●タイラー・マグワイア(32=アメリカ)
※カーデスタムが新王座に就く。

 ONE世界ウェルター級王座は、前王者ベン・アスクレン(34=アメリカ)の返上により現在は空位。カーデスタムとマグワイアが新王座を争うことになった。

 カーデスタムは2014年6月にPXCウェルター級王座を獲得した実績の持ち主。昨年9月のONE世界ウェルター級タイトルマッチではアスクレンにKO負けしたが、今年7月に強豪アギラン・ターニからTKO勝利を挙げて、再起を果たすとともに今回の王座決定戦への出場権も掴んだ。戦績は10勝4敗。

 対するマグワイアは11戦全勝と無敗の戦績を誇る実力者。7月のONEデビュー戦では、大ベテランのルイス・サントスに判定勝ちしている。

 1R、マグワイアが右フックからタックルでケージ際まで押し込むが、カーデスタムにカットされる。カーデスタムのプレッシャーをマグワイアは左右にステップして捌き、今度はタックルで両足を捕らえてテイクダウンに成功。カーデスタムもすぐに立ち上がる。

 2R、マグワイアはタックルをカットされても粘り強く仕掛け、なんとかテイクダウンを取るが、カーデスタムを押さえ込み続けることがなかなかできない。

 3R、マグワイアは疲労したか、フットワークにややキレを欠く。カーデスタムは左フックで下がらせてすかさず右ロー。一瞬バランスを崩したマグワイアはすぐに突進して組み付く。ここでカーデスタムのヒザ蹴りがローブローとなり、インターバルが取られた。

 4R、カーデスタムが左右フックやスーパーマンパンチで前がかりになったところで、マグワイアは意表を突くタックルを決めるが、押さえ込みをキープすることができない。パンチが空を切る場面が多いカーデスタムも、わざと観客席の方を向いたり舌を出したりする挑発を繰り返す。

 5R、なおも両者の戦い方と戦況は変わらず。しかし、このまま試合が終了するかと思われたところで、カーデスタムが振り抜いた右フックが、ついにマグワイアの顔面にヒット。マグワイアは最後の最後でマットに大の字となってしまい、カーデスタムがKO勝ちで新王者に輝いた。


▼MMA 女子アトム級(-52.2kg) 5分3R
○プリシッラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)
判定3-0
●アンジェリー・サバナル(フィリピン)

▼ONE Super Series ムエタイ フライ級(-61.2kg) 3分3R
○ルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)
判定3-0
●ソク・ティー(カンボジア)

▼MMA キャッチウェイト(-72.0kg) 5分3R
○アンソニー・アンゲレン(オランダ・インドネシア)
一本 1R 2分35秒 ※リアネイキドチョーク
●ジミー・ヤボ(フィリピン)

▼MMA キャッチウェイト(-58.1kg) 5分3R
○ムハマド・イムラン(パキスタン)
一本 2R 2分10秒 ※リアネイキドチョーク
●エリーピトゥア・シレガール(インドネシア)

▼MMA ストロー級(-56.7kg) 5分3R
○エギー・ロスティン(インドネシア)
KO 1R 3分15秒
●エディ・カライ(マレーシア)

▼MMA バンタム級(-56.7kg) 5分3R
○キム・デファン(韓国)
判定3-0
●ジャオ・ジーカン(中国)

▼MMA ストロー級(-56.7kg) 5分3R
○アドリアン・マテイス(インドネシア)
一本 2R 57秒 ※ギロチンチョーク
●アジズ・カリム(インドネシア)

▼ONE Super Series ムエタイ フェザー級(-70.3kg) 3分3R
○ブラウン・ピナス(オランダ)
KO 2R 52秒
●ヨハン・フェアテックス・ドライ(ピナス)

▼MMA フェザー級(-70.3kg) 5分3R
○ブルーノ・プッチ(ブラジル)
一本 1R 56秒 ※ギロチンチョーク
●シェ・チャオ(中国)

▼MMA 女子アトム級(-52.2kg) 5分3R
○ドゥイアニ・トレノ・ウーラン(インドネシア)
判定3-0
●プトゥリ・パドミ(インドネシア)

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