【Invicta FC】ポルトが3度目の挑戦で悲願の初女王に
Invicta Fighting Championships
「Invicta FC 34」
2019年2月15日(金・現地時間)アメリカ・カンザス州カンザスシティ メモリアル・ホール
▼メインイベント Invicta FC世界フライ級王座決定戦 5分5R
○ヴァネッサ・ポルト(34=ブラジル)
4R 2分34秒 負傷判定3-0 ※40-36、39-37、39-37
●パール・ゴンザレス(32=アメリカ)
※ポルトが新王座に就く。
ジェニファー・マイア(30=ブラジル)がUFC移籍に伴いInvicta FC世界フライ級王座を返上。今大会でポルトとゴンザレスが新王座を争うことになった。
ポルトは2005年にプロデビューし、20勝8敗の戦績を持つ実力者。元UFC世界女子フェザー級王者ジャーメイン・デ・ランダミーを破ったこともある。Invicta FC世界フライ級タイトルマッチは13年と16年の2度経験しているが、いずれも敗戦。今回、3度目の挑戦で悲願達成を目指す。
対するゴンザレスは12年にプロデビューし、戦績は9勝3敗。17年にUFC出場も果たしたが、2戦2敗で契約終了となった。その後、Invicta FC参戦を選択すると、昨年3月の初陣から3連勝をマーク。その活躍が評価され、今回、新天地4戦目で初のタイトルマッチに臨むこととなった。
1R、ゴンザレスは左ジャブからの左右ローと右の関節蹴りを多用。ワンツーを被弾したポルトが組みついていくると、ゴンザレスはケージに押し返す。そこから両者の体勢が入れ替わったところで、今度はポルトがタックル。ゴンザレスは倒れ際にアームロックを狙うがこれは極まらず。立ち上がったゴンザレスに対し、ポルトは右ストレートからのタックルで再びテイクダウンを成功させた。
2R、両者のワンツーがたびたび交錯し、パワーで勝るポルトがゴンザレスを仰け反らせる。さらにポルトは右ストレートの連打を打ちながら突進し、ゴンザレスがケージを背負うと右エルボー。ゴンザレスはポルトの右ローをキャッチするもテイクダウンできず、逆に投げ返されてしまう。ゴンザレスはスクランブルからマウントを許す場面もあった。
3R、ワンツーと単発の右ストレートを飛ばすゴンザレスに対し、ポルトは下がらずに左右ストレート連打を返す。ゴンザレスはポルトの強烈な左右ローに顔をしかめる。ポルトは右ストレートからタックルを仕掛け、そのままゴンザレスを抱え上げて豪快にテイクダウン。ゴンザレスはポルトに押さえ込まれる状況が続いた。
4R、動きが落ち始めたゴンザレスに対し、ポルトは左ジャブを顔面と腹に打ち分け、右ローからすぐさま右フックに繋げる攻撃、さらには右ストレートの連打もヒットさせるなど優勢。
ゴンザレスはポルトの右ストレートにヒザ蹴りを合わせにいくが、ここで前に突き出した手の指がアイポークとなってしまう。レフェリーがいったん試合を止め、左目から出血が見られるポルトはドクターチェックを受ける。
ゴンザレスのアイポークは偶発性のものとみなされたが、ポルトは負傷により試合続行不可能となり、勝敗はこの時点(4R2分34秒)までのスコアで決することに。その結果、ポルトが勝利し、3度目の挑戦でついに王者の称号を手にすることとなった。
ベルトを巻いたポルトは喜びを爆発させることはなかったが、「望ましいかたちではなかったけれど、喜びを感じている。私の作戦は相手を疲れさせることだった。焦らず急がず、時間を考えながら忍耐強く戦えたと思う」と、控えめな笑顔を見せた。
また、ゴンザレスとの再戦の可能性について聞かれると、「ようやく目的を達成することができたから、今はこのベルトを家に持ち帰って、いったんリラックスしたい。今後については成り行きに任せたい」と答えた。
▼セミファイナル フライ級トーナメント 準決勝・第2試合 5分3R
○カリーナ・ロドリゲス(メキシコ)
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●ミラーナ・デュダエバ(ロシア)
※ロドリゲスが決勝に進出。
▼フライ級トーナメント 準決勝・第1試合 5分3R
○ディアナ・ベネット(アメリカ)
判定3-0 ※三者とも29-28
●ミランダ・マーヴェリック(アメリカ)
※ベネットが決勝に進出。
▼フライ級 5分3R
○トレイシー・コルテス(アメリカ)
判定2-1 ※28-29、29-28、29-28
●エリン・ブランチフィールド(アメリカ)
▼フライ級 5分3R
○ヴィクトリア・レオナルド(アメリカ)
一本 1R 2分45秒 ※リアネイキドチョーク
●ジェイミー・ミラノウスキー(アメリカ)
▼キャッチウェイト(149.9ポンド) 5分3R
○コートニー・キング(アメリカ)
一本 2R 3分02秒 ※リアネイキドチョーク
●ホリ・ローガン(アメリカ)
※ローガンが前日計量をオーバーしたため、試合はフェザー級から149.9ポンドのキャッチウェイトに変更して実施。
▼フライ級 5分3R
○ケイトリン・サモンズ(アメリカ)
TKO 2R 3分02秒
●クリスティーナ・リッカー(アメリカ)
▼フェザー級 5分3R
ヘレナ・コレスニク(ウクライナ)
試合中止
フェイス・マクマ(ニュージーランド)
※コレスニクが前日計量をオーバーしたため試合中止。
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