【ボクシング】試合巧者サルダールが初防衛、谷口将隆は王座獲得ならず
2月26日(水)、東京・水道橋の後楽園ホールで行われたWBO世界ミニマム級タイトルマッチとして王者ビック・サルダール(28=フィリピン)に同級2位でWBOアジアパシフィック・ミニマム級王者でもある谷口将隆(25=ワタナベ)が挑んだ試合は、3-0の判定で王者が初防衛となった。
王者のサルダールは、2015年末、愛知県体育館で田中恒成(畑中)に6回KO負けを喫したが、田中にプロ初ダウンを奪う善戦。昨年7月には神戸市立中央体育館で、山中竜也(真正)からもダウンを奪い3-0の判定でWBO世界ミニマム級王座を奪取しているハードパンチャーだ。
1回の立ち上がりはオーソドックス型のサルダールのジャブと右がヒット。後半はサウスポー型の谷口の左が当たる展開だった。両者ともにポジションの取り合いは難しくなさそうだったが、谷口は顔のみならず、ボディに前に踏み込んでのアッパーを打ち込むなど多彩。
2回も、その攻めの多彩さでは谷口に対策の成果が見られた。
しかし3回以降は、サルダールも右の当て勘をつかみ、何度か谷口の顔をはね上げた。谷口はボディで返そうとするも素早くバックステップで外される。
5回には谷口が左ボディを来たところに右アッパー左フックと素早く返してヒットさせ谷口のバランスを崩させるなど谷口のボディ対策をして来た様子が伺えた。
しかし、7回に入ると、谷口のボディ攻めが生き始めた。谷口のボディで動きが止まる場面もあり、試合前の会見で谷口が後半に倒せるかどうかと語っていた通り積極的に攻める。
10回まで進むと谷口はスイングなどのダイナミックなパンチも当て始める。
サルダールは採点での優勢を計算してか、打ってはサイドによける戦法で、ややディフェンシブに動き回る。
12回はサルダールがそのまま出入りを繰り返しながら攻め続け、谷口は手数を出すもサルダールを捕まえられず終了。採点は118-110が1者、117-111が2者でサルダールを支持。
お互いダウンの無い展開だったが王者の試合の上手さで差をつけた。
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