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【ONE】猿田洋祐が敵地で衝撃KO負け、初防衛ならず

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2019/04/13(土)UP

五輪レスラーのバラート(左)と激しく打撃を交錯させる和田(右)

▼総合格闘技 ONEフライ級ワールドグランプリ・1回戦 5分3R
○和田竜光(30=フリー)
判定3-0
●グスタボ・バラート(32=キューバ)
※和田が準決勝に進出。

 今年3月の日本大会で開幕したONEフライ級ワールドグランプリ。今大会では、『DEEP』でフライ級王者のベルトを巻く和田と、2012年ロンドン五輪・レスリング(グレコローマン)のキューバ代表という経歴を持つバラートが、準決勝進出を懸けて激突した。 

 バラートは15年に総合格闘家としてのプロキャリアをスタートさせ、現在までの戦績は8勝1敗。アメリカの『Titan FC』を主戦場とし、ONEには初参戦となる。

 一方、和田は08年のプロデビューから20勝10敗2分1ノーコンテストの戦績。ONEでは昨年7月の初陣を判定負けで落としたが、同年11月の2戦目で一本勝ちを収めている。

 1R、身長が150cmのバラートに対し、171cmの和田は低めに構える状態。右構えの和田がケージ内をサークリングすると、左構のバラートは相手の移動コースを切るようにしながら左フックと左右ローを飛ばす。

 和田が右ストレートから組みにいけば、バラートはすかさず回転の速い左右フックで迎撃。和田は右ミドルも蹴るが、その度にバラートの左フックが頭上をかすめる。バラートの打撃の鋭さと手数が目立つ展開が続き、和田は身長差もあってか、戦いづらそうな印象だ。 

 2R、右フックや右アッパーから一気に切り込もうとする和田。バラートは左右フックで迎え撃つが、たびたびバッティングを誘発し、2度の注意を受ける。和田は左右に動き回りながら右ミドルを蹴る攻め。バラートはスーパーマンパンチや二段蹴りも繰り出すなど、アグレッシブさは衰えを見せないが、飛び込み際に和田の右フックを被弾する。

 3R、和田はなおも間合いを保ちながら右ミドルを蹴り、バラートの前進にヒザ蹴りや右アッパーを合わせていく。中盤にはバラートに抱え上げからテイクダウンされるも、すぐに立て直した和田。バラートは次第に疲れも見え始め、ローブローを打ってしまう場面があった。

 和田は苦しみながらも判定3-0の勝利で1回戦を突破。次戦(準決勝)では、若松佑弥から一本を奪って勝ち上がった元UFC世界フライ級王者デメトリアス・ジョンソン(32=アメリカ)と対戦することが決まった。


フィニッシュブローとなったヌグエン(右)の飛びヒザ蹴り

▼メインイベント 総合格闘技 ONE世界フェザー級タイトルマッチ 5分5R
○マーチン・ヌグエン(30=ベトナム&オーストラリア/王者)
KO 2R 1分07秒
●ジャダンバ・ナラントンガラグ(43=モンゴル/挑戦者)
※ヌグエンは2度目の防衛に成功。

 ヌグエンは2017年にONEのフェザー級とライト級で同時二階級制覇を達成。近年はONE世界バンタム級王座にも挑戦するなどしていたが、三階級制覇は実現ならなかった。その後、ライト級王座は返上。昨年5月のフェザー級タイトルマッチでは、成長著しいクリスチャン・リーとの接戦を制し、初防衛に成功している。

 そのヌグエンが今回、2度目のフェザー級王座防衛を目指して迎え撃つのは、古豪ナラントンガラグ。04年から05年には『K-1 WORLD MAX』に参戦し、魔裟斗やブアカーオと拳を交えた経験を持つ。総合格闘家としても、14年にONE世界フェザー級王座を獲得するなど活躍。直近の試合は昨年7月、元パンクラス・ライト級王者の徳留一樹から、判定勝ちを収めている。

 1R、ヌグエンが左ジャブからの右ロー先制。ナラントンガラグが右ローを返すと、ヌグエンはすぐに距離を戻して右ローを蹴る。右オーバーハンドから前に出るナラントンガラグ。ヌグエンはすぐに下がってかわす。

 以降は互いにフェイントをかけながら右ローを蹴り合う展開に。ヌグエンが終了間際に右フックを一発当てた。

 2R、開始直後にナラントンガラグが右の前蹴り。ヌグエンは不意を突かれたようだが、当たりが浅かったため難を逃れる。するとほどなく、ヌグエンの右ローでダメージを受けたナラントンガラグが片足立ちの状態に。最後はケージ際まで後退したナラントンガラグに対し、ヌグエンが強烈な飛びヒザ蹴りで一撃。ヌグエンが鮮烈KO勝ちで2度目の王座防衛に成功した。

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