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【修斗】扇久保博正が清水清隆からテクニカル判定で防衛、元谷友貴との対戦アピール

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2019/05/06(月)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

サステイン
「プロフェッショナル修斗公式戦 SHOOTO 30th ANNIVERSARY TOUR 30周年記念大会 Supported by ONE Championship 第2部」
2019年5月6日(月・祝)東京・後楽園ホール

右フックをカウンターでヒットさせた扇久保(右)

▼メインイベント 第6試合 修斗世界フライ級チャンピオンシップ 5分5R
○扇久保博正(32=パラエストラ松戸/修斗世界フライ級王者)
判定3-0(テクニカル判定) ※4R40秒、偶発的なアクシデントにより試合続行が不可能となった為
●清水清隆(35=TRIBE TOKYO M.M.A./同級1位/挑戦者)
※扇久保が2度目の防衛に成功
※当初の裁定結果は「KO 4R40秒」だったが、偶発的なアクシデント(両選手の頭部への接触)による影響があったものとし、テクニカル判定へ変更

 扇久保はアマチュア修斗を経て2006年10月にプロ修斗でデビュー。2007年にフェザー級新人王、2011年4月には修斗環太平洋フェザー級王座、2012年5月に同世界王座を獲得。

 2016年4月には修斗世界バンタム級王座(後にフライ級に階級名変更)を獲得し、修斗史上2人目の二階級制覇を達成。2018年7月のRIZINでは堀口恭司との大熱戦を繰り広げた末に判定負け。今回が再起戦となる。

 清水は2010年パンクラス・フライ級王座を獲得。同王座を6度防衛し”絶対王者”として君臨。2009年の修斗初参戦後は、修斗2階級制覇マモルや第2代修斗世界バンタム級王者BJなどと激闘を繰り広げた。

 今年1月の開幕戦勝利後、ケージから王者を呼び出し挑戦表明。「天下を取り損ねた男、宜しくお願いします!」と叫んだ清水に扇久保が「5月6日に待っています」と応える形で今回の一戦が実現した。

 1R、両者オーソドックスの構えから、扇久保は左ローでけん制。扇久保が入りに行くところに清水が左フックを合わせ浅くヒットし、一瞬ぐらつく。清水の右フックにカウンターでタックルをあわせテイクダウン。金網に押さえつけ、清水へサイドからフックを浴びせる。扇久保を中心に清水が外を回りながら強い左ジャブを打ちこみ、扇久保はスイッチしながら左ジャブ、左ハイを見せ、清水の入り際に右フックをカウンターで見せる。

 2R、スタンディングのまま扇久保を中心に清水が左に回る。細かくフェイントを見せる清水に扇久保もタックルをフェイントで見せつつ、軽い左ローでけん制。

 扇久保がプレッシャーをかけつづけ、前進する扇久保に合わせ清水は半歩ずつ下がり距離を保つ。左に回る清水に合わせ、サウスポーにスイッチした扇久保は進行方向をふさぐように右フックを放ち、清水は大きく距離を取らざるを得ない。

 3R、扇久保はオーソドックスからの左ロー、スイッチして右ローを清水の左足に集める。金網に追い込むようにプレッシャーをかける扇久保に、清水は左ジャブを鋭く刺し、何度か扇久保の顔面をとらえる。扇久保が左右フックで前進し距離を詰めるが、清水は足を使って回避し、両者組みに行く素振りを見せない。終盤清水の左ジャブに合わせた扇久保の左ハイキックがクリーンヒットし、清水の右まぶた上が切れ流血。

 4R、スタンディングから清水が前進。扇久保がタイミングよく右フックをカウンターでヒットさせ、前のめりに崩れた清水の後ろから右のパウンドをたたきこむ。清水がエスケープできず打たれ続けたタイミングでレフェリーが割って入りストップをかけた。

 試合後にマイクを握った扇久保は、坂本一弘修斗代表に向け「30年間修斗を引っ張ってきてくれてありがとうございました」と、選手を代表して感謝の言葉を述べた。さらに「RIZINでやり残したことがあるので、もしできるなら元谷選手とやらせて欲しい」と、『RIZIN』で活躍するDEEPフライ級王者・元谷友貴(29=フリー)との対戦希望を言葉に残した。


グラウンドで斎藤(下)を押さえ込み、優位に試合を進めたサルダリ(上)

▼第5試合 フェザー級 5分3R
○アギー・サルダリ(25=オランダ/スポーツヴィジョン)
判定2-0 ※29-28、29-28、29-29
●斎藤 裕(31=パラエストラ小岩/修斗世界フェザー級王者)

 斎藤は2016年に中村ジュニアを判定で破り、プロ14戦目で世界王座を獲得。17年4月の初防衛戦では、大ベテラン宇野薫を挑戦者に迎え、完勝でベルトを守った。今年1月にはドイツ修斗王者マーカス・ヘルドを2RにパウンドでTKO、2019年も好発進している。修斗戦績は16勝3敗2分で、3年間の長期政権を築く。

 サルダリはインド系オランダ人で、オランダ国内を中心にヨーロッパ諸国でキャリアを積み戦績は7勝2敗。7勝のうち4勝が一本勝ち、2勝がKO勝ちだ。長い手足を持ち、どんな間合いからでも思い切り打ち込む打撃は脅威。それでいて寝技でも一本を極められるグラウンドスキルも持つ。

 1R、斎藤が右に回りながら右ローでけん制。サルダリのローに合わせて斎藤がタックルしテイクダウン。足関節を狙うサルダリを交わしながらフロントチョークを狙っていく。金網に押し付けあうもみ合いの中で、斎藤が金網に打ち付けた右目上を大きくカット。ドクターチェック後、サルダリのフックをくぐりながら斎藤のタックル。テイクダウンは奪えないものの、背中で両手を組んだまま投げる。グラウンドでは斎藤が主導権を握るが、サルダリも柔軟な対応。終盤間際に金網に押し付けながら放ったサルダリのヒザがローブローになる。

 2R、斎藤が左右フックの突進から金網に押し付けヒザ蹴り。サルダリのタックルに合わせ倒れこみながら斎藤はフロントチョークを狙っていく。金網際で斎藤が下になるが、足でサルダリの腰をロックし主導権を渡さず、時折頭が下がったサルダリの首をとりフロントチョークを狙う。サルダリは上からパウンドを単発で落とす。

 3R、斎藤を金網に押し付け、上からポジションを取りに行くサルダリ。斎藤は下から首を狙う。

 立ち上がり斎藤のフックに合わせてサルダリはタックルを仕掛け、徹底的にグラウンドに持ち込む。斎藤はフックをフェイントにして右ボディを叩き込むが単発。組めば斎藤は下から拳を突き上げるが、終始サルダリが上のポジションを維持。主導権を握り続けたサルダリが世界王者から白星を上げた。

▶︎次ページは宇野薫がオランダの強豪と対戦

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