【BOM】スアキムが那須川との前哨戦で4度のダウン奪いKO勝利、名高は階級上げ勝利
▼第12試合 メインイベント ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級タイトルマッチ 3分5R
〇クンスック・シットシェプブンタム(タイ/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※三者とも49-48
●緑川 創(藤本ジム/WKBA世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者/挑戦者)
緑川は2009年5月に日本ウェルター級王座を奪取。同王座は4度の防衛に成功して返上、ムエタイ最高峰のラジャダムナン王座を目指してタイ人を中心に戦ってきた。2019年4月14日にはペットカントン・ポー・ペットシリ(タイ)を破り、WKBA世界スーパーウェルター王座を獲得。試合後のリング上で「全力でタイのベルトを獲りにいきます」と宣言をした矢先に今回の大一番が決定した。
2019年6月の同タイトル初挑戦時にはシップムーン・シットシェフブンタムに判定負けを喫し、王座獲得を逃している。2度目の挑戦で王座獲得なるか。
1R、右ローを集中打する緑川に対し、クンスックはジャンピング前蹴り、飛び蹴り、サイドキックなどの変則蹴りを見せる余裕ぶり。さらに組んでは崩して緑川にペースを握らせない。
2R、クンスックは右ハイを当てる場面があったものの、緑川の右ローが効き始めたか、右ストレートを被弾する場面も増え、3Rも勢いに乗る緑川は右ローに右ボディも混ぜて前へ。しかしクンスックは接近戦でヒジ、距離を取ってはテンカオ、右ミドルをテンポよく当ててうまさを見せる。
4R、強引に前に出る緑川が左ボディから右ストレートを打ち込み、何度か顔をのけぞるクンスックだが決定打とはいかない。クンスックはテンポよく左ミドルを当てて緑川に主導権を握らせない。
5R、前に出る緑川だが、クンスックは右ミドル、ヒザ。時間稼ぎかのように組み付いてはブレイクを待ち、余裕の試合運び。判定3-0でクンスックが勝利し、防衛に成功した。
▼第9試合 BOMスーパーファイト 65kg契約 3分5R
〇パコーン・PKセンチャイムエタイジム(タイ/WMC世界ウェルター級王者)
判定3-0 ※50-48、50-46、50-46
●松本芳道(KICK-DIET/元新日本ライト級王者)
パコーンは好戦的な猛ファイタータイプであり、ジョムトーン、ノンオーなど超一流トップ選手からも勝利した戦績を持つ”生ける伝説”。松本はキックボクシングからボクシングへ転向後、今年1月に再びキックボクシングへ電撃復帰。杉本卓也、前口太尊といった王者級を撃破し、勢いに乗ってレジェンドに挑む。
1R、松本がサウスポーから細かくスイッチし、左右のフックで前進。距離を保つパコーンはパンチで応戦しつつ奥足に右ローを打ち込む。ガードの上からフックを連打する松本にパコーンは動じずに右ローを積み重ねる。
終了間際に松本が飛びヒザ蹴りを繰り出すもパコーンが左手を突き出し届かせない。
2R、パコーンが圧力を強め前進。右ストレートを伸ばし、右ローを松本の右前足すねに決める。モーションの大きいパコーンの右ストレートを避ける松本だが、距離をつぶされてパンチを打ち込めない。パコーンが右ミドルを使い始め、松本のボディをとらえる。
3R、前に出るのはパコーン。足を使いまわる松本へ打ち込んだパコーンの右ストレートがアゴに浅くヒット。カウンター気味に打ち込まれるパコーンの右に松本の動きが止まり連打を浴びるシーンも。多彩なパンチを見せる松本だが、パコーンの威力のある右ローで勢いを止められる。
4R、速い松本のフック連打をガードするパコーン。打ち終わりに返す右ローを松本が少し嫌がる。パコーンの右ストレート、左フックで押される松本だが、カモンジェスチャーを見せ闘志をアピール。終盤パコーンのヒザが屈んだ松本の頭をかすめる。
5R、右アッパーから左ストレートのコンビネーションを見せる松本。パコーンは単発ながら威力のある右ストレート、右ローを返していく。打って来いと挑発するパコーンにコンビへ―ションを見せ、松本も挑発を返す。手数は松本が多いが一発でパコーンが流れを引き戻す。最後まで手を出し続けた松本だったが、ジャッジは終始圧力をかけ有効打を見せたパコーンを支持した。
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