【ボクシング】ロマチェンコが五輪金対決でダウン奪う判定勝利、3団体統一王座獲得
世界最速の3階級制覇王者で現WBAスーパー、現WBO世界ライト級統一王者のワシル・ロマチェンコ(31=ウクライナ)が8月31日(日本時間9月1日)、イギリスにてWBCのライト級王座決定戦に挑み、WBC同級1位のルーク・キャンベル(31=イギリス)にダウンを奪う判定勝利を見せ、3団体統一王座獲得に成功した。
中盤ラウンドで決着がつくのではと予想もされていたが、お互いロンドン五輪で別階級同士で金メダルを獲得している実力者。ロマチェンコの一筋縄では行かず、キャンベルのボディの猛攻でピンチも招いた。
ロマチェンコは身長170cm、リーチ166cmに対し、身長175cm、リーチ180cmと上回るキャンベル。
1Rからキャンベルはリーチを生かしたジャブでロマチェンコを攻める。距離があり、ロマチェンコは独特のステップを踏みながら様子を見てほとんど手を出さない。なかなか懐に入れないかと思いきや、3Rにはロマチェンコが前に出始め、キャンベルのガードの間からパンチを入れていく。
5Rにはロマチェンコが左フックでグラつかせると、ボディの連打でキャンベルの動きを止めダウン寸前に追い込むがキャンベルはゴングに救われる。
しかし、7Rキャンベルのカウンターボディが入りロマチェンコの動きが止まる。ロマチェンコはクリンチを試みる。明らかに効いたのだ。しかし後半にはロマチェンコは回復。パンチのラッシュでキャンベルのボディが効き動きを止める。
8Rからはキャンベルは自信を得たかのようにパンチをもらっても構わずボディ、顎へとパンチを打ち分ける。ロマチェンコは徐々に被弾が増え始める。ロマチェンコは顔には出さないが、ボディが効いているようだ。
以降のラウンドもボディ狙いのキャンベルにロマチェンコは独特のステップワークを駆使しながらいろんな角度からパンチを打ち、切り崩しを試す。
すると11Rにはロマチェンコが距離を詰めてカウンターのボディでキャンベルの動きを止め、右ストレートでダウンを奪う。
12R 反撃したいキャンベルは距離を詰めるロマチェンコにボディをカウンターで合わせると効かせたかと思ったがローブロー(金的)判定。ロマチェンコはもう反撃に出て、ボディの連打から側頭部にフックを連打するとキャンベルはダウン寸前に追い込まれ、前から崩れながら、ロマチェンコの両足にタックルするようにしがみつき、ロマチェンコはバランスを崩し倒れる。危険行為としてレフェリーがキャンベルに注意を促す。
再開後にキャンベルがロマチェンコのボディを狙いに行ったがここで終了のゴング。
判定3-0で勝利し3団体制覇に成功した。
試合後ロマチェンコは「とても嬉しい。次はIBF」と4団体目のベルトを獲得すると意気込んだ。
この一戦は9月1日(日)午後3時~WOWOWライブで放送される。
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